先日、ウラのコメントで、
お会いしたことはない患者さんから、
ある腫瘍内科医のホームページに、
私がこのブログで書いた、
そのままのことが書いてある、
と教えていただきました。
連休で時間もあったので、
それを覗いてみました。
何回か書いたことがある、
製薬会社のお布施 配布者のリストにもシッカリと乗っている
偉~い腫瘍内科・大閻魔様のページでした。
そのままのこと、とは、
「がん営業トーク」で書いた、
「治ることまでは難しい」
という、
閻魔様、渾身の力作と思われる、
オレオレ詐欺師も顔負けの絶妙の表現でした。
数名の患者さんから、
「閻魔様から聞いた」
と教えてもらった言葉だったのですが、
そのページには、
そのままシッカリと書かれていました。
そのページは、
何を、誰に言いたいのか、
その趣旨は、よく理解できませんでしたが、
どうも後進の閻魔見習いたちに、
何も知らないがん患者を、
「標準」に引きずり込むために、
如何に説得するかについての、
ありがたい講義のように感じました。
その言葉を上手く使うように推奨しているようでした。
私が診察室で、
患者さんから聞いた、その名台詞は、
ホームページの開設者か、
それを見た小閻魔が発したものだったのかも知れません。
しかし、賢い患者さんは騙されませんでした。
同じページには、
治らないがんに対して、
免疫細胞療法という手段を選んだ患者さんを、
抗がん剤治療(勿論、標準)を受けるべきであった、
というようなことも書かれていましたが、
経済的に十分な余裕がある患者さんであれば、
標準儀式で、
平穏な日常を失うくらいなら、
同程度の時間を生きることができて、
しかもQOLをほとんど落とすことがない、
免疫細胞療法のほうが、
遥かに人間らしく生きることができます。
何回も書いていますが、
日本のがん治療の現場では、
がん患者の奪い合い、
がん治療の主導権争いがおこなわれています。
ひとむかし前までは、
根治を目指す手術は勿論、
手術不能、あるいは手術後に再発を観て、
根治不能に陥ったがん患者さんを診るのも、
すべて外科医の仕事でした。
しかし、忙しくて時間も無く、
裁判のリスクも小さくない外科医を志願する医者も減り、
治らないがんだけは、
腫瘍内科でもいいか、
という風潮が出てきて、
治らないがんに対する敗戦処理をお願いするようになってきました。
それが、何処で勘違いをされたのか、
腫瘍内科医こそが、
がん治療のすべてをコーディネートするべきなどと、
思い上がった考えが台頭してきました。
はじめから、治らないがんに対して、
毒薬という武器だけを手にして、
がんを宿した人間を診るのではなく、
癌そのものと戦うことだけを考える種類の医者ですから、
そのような閻魔様が、
がん患者さんをすべて診るようになったら、
本当に恐ろしい話です。
しかも、その閻魔様には、
毒薬製造会社から、
たくさんのお布施も投入されているのですから、
患者さんは溜まったものではありません。
本日の連休もひとまず終わりですが、
日本のがん治療は、
何処に行ってしまうのでしょうか。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
お会いしたことはない患者さんから、
ある腫瘍内科医のホームページに、
私がこのブログで書いた、
そのままのことが書いてある、
と教えていただきました。
連休で時間もあったので、
それを覗いてみました。
何回か書いたことがある、
製薬会社のお布施 配布者のリストにもシッカリと乗っている
偉~い腫瘍内科・大閻魔様のページでした。
そのままのこと、とは、
「がん営業トーク」で書いた、
「治ることまでは難しい」
という、
閻魔様、渾身の力作と思われる、
オレオレ詐欺師も顔負けの絶妙の表現でした。
数名の患者さんから、
「閻魔様から聞いた」
と教えてもらった言葉だったのですが、
そのページには、
そのままシッカリと書かれていました。
そのページは、
何を、誰に言いたいのか、
その趣旨は、よく理解できませんでしたが、
どうも後進の閻魔見習いたちに、
何も知らないがん患者を、
「標準」に引きずり込むために、
如何に説得するかについての、
ありがたい講義のように感じました。
その言葉を上手く使うように推奨しているようでした。
私が診察室で、
患者さんから聞いた、その名台詞は、
ホームページの開設者か、
それを見た小閻魔が発したものだったのかも知れません。
しかし、賢い患者さんは騙されませんでした。
同じページには、
治らないがんに対して、
免疫細胞療法という手段を選んだ患者さんを、
抗がん剤治療(勿論、標準)を受けるべきであった、
というようなことも書かれていましたが、
経済的に十分な余裕がある患者さんであれば、
標準儀式で、
平穏な日常を失うくらいなら、
同程度の時間を生きることができて、
しかもQOLをほとんど落とすことがない、
免疫細胞療法のほうが、
遥かに人間らしく生きることができます。
何回も書いていますが、
日本のがん治療の現場では、
がん患者の奪い合い、
がん治療の主導権争いがおこなわれています。
ひとむかし前までは、
根治を目指す手術は勿論、
手術不能、あるいは手術後に再発を観て、
根治不能に陥ったがん患者さんを診るのも、
すべて外科医の仕事でした。
しかし、忙しくて時間も無く、
裁判のリスクも小さくない外科医を志願する医者も減り、
治らないがんだけは、
腫瘍内科でもいいか、
という風潮が出てきて、
治らないがんに対する敗戦処理をお願いするようになってきました。
それが、何処で勘違いをされたのか、
腫瘍内科医こそが、
がん治療のすべてをコーディネートするべきなどと、
思い上がった考えが台頭してきました。
はじめから、治らないがんに対して、
毒薬という武器だけを手にして、
がんを宿した人間を診るのではなく、
癌そのものと戦うことだけを考える種類の医者ですから、
そのような閻魔様が、
がん患者さんをすべて診るようになったら、
本当に恐ろしい話です。
しかも、その閻魔様には、
毒薬製造会社から、
たくさんのお布施も投入されているのですから、
患者さんは溜まったものではありません。
本日の連休もひとまず終わりですが、
日本のがん治療は、
何処に行ってしまうのでしょうか。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。