日本人では、胃ガンや肺ガンは何処の病院でも
何時でも遭遇する病気ですが、
滅多にお目にかかることのない、
珍しいガンもあります。
当然そのような患者さんの数の少ない病気では、
エビデンスもありません。
したがって、健康保険で認められている治療もごく一部に限られてしまいます。
その珍しいガンの患者さんが相談に来られました。
私のところ来る前に、某がんセンターにも
セカンドオピニオンを受けに行かれています。
私のところへはサード、フォースオピニオンで来られました。
エビデンスが無いガンの治療について、
当然ながら某がんセンターでは、
「緩和ケアを勧めました」
なる回答書のコピーを見ました。
私も、無い知恵を絞りいろいろ考えましたが、
いくつかの案を提供することはできました。
しかし、どれをとってもエビデンスなどありません。
臨床データも存在しません。
「理論的に考えて、多分効くだろう」
という程度の根拠です。
しかも、健康保険では認められないクスリばかりですから、
すべて自費治療になってしまいます。
それを考えると、
「緩和ケアを勧めました」
が、一番正しい解答であるかのようにも思います。
私の浅はかな考えくらい誰でも思いつくはずです。
がんセンターの医者が気づかないはずはありません。
それでも「緩和ケアを勧める」のは、
「責任の所在」が大きな原因の一つだと思います。
その治療で患者さんのガンが良い方向に向かってくれれば良いのですが、
その治療の副作用だけが出て、
患者さんが重篤な状態に陥った時、
誰が責任を取るのでしょうか。
当然、医者が責任を取らされる可能性が一番高くなります。
場合によっては、
患者さんのご家族から告訴される可能性もあります。
その治療の副作用などで万一患者さんが亡くなられたりしたら、
刑事告訴を受ける可能性すらあります。
そんな恐ろしいことは、日本中何処の病院でもしないと思います。
6月23日の「自己責任」
6月24日の「自己責任」(2)
7月9日の「責任転嫁の体質」
11月9日の「医者の視線、世間の視線」
などで、何回も書いてきましたが、
「何か不測の事態が起きるとすべて医者に責任を転嫁する。」
この良からぬ日本人の体質が改善されない限り、
医者は逃げると思います。
それは、産婦人科医、小児科医、外科医不足という形で、
すでに日本の医療を歪めています。
最善の治療を求めるのであれば、
患者さんご家族本人も、
応分のリスクを負わなければならないと思います。
「ことが起きたら医者の責任」という態度では、
「緩和ケアを勧められる」だけだと思います。
現在、何人かの患者さんに健康保険の適応の無いクスリを使っています。
アバスチンなどは日本では承認もされていません。
保険適応外の治療や、
未承認輸入薬で事故が起きたらどうなるのでしょうか。
アバスチンには消化管の穿孔などの致命的な副作用もあります。
その他すべての抗癌剤には重篤な副作用が起きる可能性は必ず存在します。
その時、誰が責任を取るのでしょうか。
そもそも、誰かが責任を取らなければならない問題なのでしょうか。
悲しいことに、
日本ではその副作用を被った患者さん以外の第三者が責任を負わなければならない風習があるように感じます。
そして、その第三者は多くの場合身内の人間ではなく、
他人である医者です。
現在、私が行っている保険適応外治療や未承認輸入薬などを使った治療で、
「当然の確率で発生する副作用」という「事故」が起きたとき、
私は、刑務所行きになるのでしょうか。
背筋が寒くなります。
患者さんおよびご家族には十分に説明をした上での
信頼関係だけで治療を行っていますが、
やはり、「緩和ケア」を勧めるだけの方が、
賢いようにも感じます。
PS. の良好な患者さんに対して、
当たり前と考えられる治療すら提案せずに、
ただただ、ガンに対して無治療という緩和ケアだけを勧める
某がんセンターの医者の姿勢を見て、
その真意を考えてみました。
何度も訴えているとおり、
エビデンスのある治療が万人にとって最善の治療ではありません。
標準的治療以外で、
ご自身にとって最良の治療を提供してもらおうと考えたならば、
患者さん、ご家族自身も相応の責任を負っていることを忘れることはできません。
それを忘れてしまったならば、
緩和ケアだけを行い、
まったく責任を負う必要のないガン細胞が静かに幕を引くだけになってしまいます。
以上 文責 梅澤 充
追記:まだ匿名での質問が寄せられています。
お名前も言えない方の質問にはお答えしていません。
また、返信してもメールが戻ってしまう方もおられます。
メールアドレスは性格に入力してください。
何時でも遭遇する病気ですが、
滅多にお目にかかることのない、
珍しいガンもあります。
当然そのような患者さんの数の少ない病気では、
エビデンスもありません。
したがって、健康保険で認められている治療もごく一部に限られてしまいます。
その珍しいガンの患者さんが相談に来られました。
私のところ来る前に、某がんセンターにも
セカンドオピニオンを受けに行かれています。
私のところへはサード、フォースオピニオンで来られました。
エビデンスが無いガンの治療について、
当然ながら某がんセンターでは、
「緩和ケアを勧めました」
なる回答書のコピーを見ました。
私も、無い知恵を絞りいろいろ考えましたが、
いくつかの案を提供することはできました。
しかし、どれをとってもエビデンスなどありません。
臨床データも存在しません。
「理論的に考えて、多分効くだろう」
という程度の根拠です。
しかも、健康保険では認められないクスリばかりですから、
すべて自費治療になってしまいます。
それを考えると、
「緩和ケアを勧めました」
が、一番正しい解答であるかのようにも思います。
私の浅はかな考えくらい誰でも思いつくはずです。
がんセンターの医者が気づかないはずはありません。
それでも「緩和ケアを勧める」のは、
「責任の所在」が大きな原因の一つだと思います。
その治療で患者さんのガンが良い方向に向かってくれれば良いのですが、
その治療の副作用だけが出て、
患者さんが重篤な状態に陥った時、
誰が責任を取るのでしょうか。
当然、医者が責任を取らされる可能性が一番高くなります。
場合によっては、
患者さんのご家族から告訴される可能性もあります。
その治療の副作用などで万一患者さんが亡くなられたりしたら、
刑事告訴を受ける可能性すらあります。
そんな恐ろしいことは、日本中何処の病院でもしないと思います。
6月23日の「自己責任」
6月24日の「自己責任」(2)
7月9日の「責任転嫁の体質」
11月9日の「医者の視線、世間の視線」
などで、何回も書いてきましたが、
「何か不測の事態が起きるとすべて医者に責任を転嫁する。」
この良からぬ日本人の体質が改善されない限り、
医者は逃げると思います。
それは、産婦人科医、小児科医、外科医不足という形で、
すでに日本の医療を歪めています。
最善の治療を求めるのであれば、
患者さんご家族本人も、
応分のリスクを負わなければならないと思います。
「ことが起きたら医者の責任」という態度では、
「緩和ケアを勧められる」だけだと思います。
現在、何人かの患者さんに健康保険の適応の無いクスリを使っています。
アバスチンなどは日本では承認もされていません。
保険適応外の治療や、
未承認輸入薬で事故が起きたらどうなるのでしょうか。
アバスチンには消化管の穿孔などの致命的な副作用もあります。
その他すべての抗癌剤には重篤な副作用が起きる可能性は必ず存在します。
その時、誰が責任を取るのでしょうか。
そもそも、誰かが責任を取らなければならない問題なのでしょうか。
悲しいことに、
日本ではその副作用を被った患者さん以外の第三者が責任を負わなければならない風習があるように感じます。
そして、その第三者は多くの場合身内の人間ではなく、
他人である医者です。
現在、私が行っている保険適応外治療や未承認輸入薬などを使った治療で、
「当然の確率で発生する副作用」という「事故」が起きたとき、
私は、刑務所行きになるのでしょうか。
背筋が寒くなります。
患者さんおよびご家族には十分に説明をした上での
信頼関係だけで治療を行っていますが、
やはり、「緩和ケア」を勧めるだけの方が、
賢いようにも感じます。
PS. の良好な患者さんに対して、
当たり前と考えられる治療すら提案せずに、
ただただ、ガンに対して無治療という緩和ケアだけを勧める
某がんセンターの医者の姿勢を見て、
その真意を考えてみました。
何度も訴えているとおり、
エビデンスのある治療が万人にとって最善の治療ではありません。
標準的治療以外で、
ご自身にとって最良の治療を提供してもらおうと考えたならば、
患者さん、ご家族自身も相応の責任を負っていることを忘れることはできません。
それを忘れてしまったならば、
緩和ケアだけを行い、
まったく責任を負う必要のないガン細胞が静かに幕を引くだけになってしまいます。
以上 文責 梅澤 充
追記:まだ匿名での質問が寄せられています。
お名前も言えない方の質問にはお答えしていません。
また、返信してもメールが戻ってしまう方もおられます。
メールアドレスは性格に入力してください。



