現在の日本のがん医療の現場では、
インフォームドコンセントという言葉が、
しばしば登場してきます。
1)「説明と合意」
と簡単な解釈もありますが、
広辞苑を引くと、
2)「医学的処置や治療に先立って、
それを承諾し選択するのに必要な情報を医師から受ける権利。
医療における人権尊重上重要な概念として各国に普及。」
と、難しい解説がされています。
一般的に、
3)「患う患者に対して、
医療者が、
病、およびその治療、
その時のメリット、デメリットなどを十分に説明をして、
患者の同意を得ること」
というように解釈されているように感じます。
しかし、現実的に、
1)も2)も3)も、
患者さんにとって、
納得がいくインフォームドコンセントって、
日本に存在しているのでしょうか。
病およびその治療に対して、
本当に十分に理解して納得して治療を受けている患者さんは、
けっして多くはないように感じます。
少なくとも、
治らないがんに対して、
細胞毒てんこ盛りの儀式を、
その意味を十分に理解して、
それに納得して、
その儀式で苦しんでいる患者さんは、
おそらく皆無に近いのではないでしょうか。
そのような不幸の最大の原因は、
当たり前のことですが、
まったくの素人の患者さんと、
専門家である医療者と間の知識量の差です。
そして、その差を利用して、
治らないことを、
誰よりもよく知っていながら、
「治ることまでは難しい」
という営業トークを飛ばして、
標準だけを売りつける「営業マン」が、
暗躍しているからだと思われます。
「5年生存確率」を示して、
その確率で、
治らないがんが治る、
と説いている閻魔様も生息しているようです。
本当に恐ろしい話ですが、
じつは、
標準が無くなると、
患者さんは困らなくても、
とても困るお医者さんはたくさんいるのです。
患者さんは、
先ず、その病院・医者の「信頼度」を確認してください。
それが、無駄な苦労を避ける最高の手段です。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
インフォームドコンセントという言葉が、
しばしば登場してきます。
1)「説明と合意」
と簡単な解釈もありますが、
広辞苑を引くと、
2)「医学的処置や治療に先立って、
それを承諾し選択するのに必要な情報を医師から受ける権利。
医療における人権尊重上重要な概念として各国に普及。」
と、難しい解説がされています。
一般的に、
3)「患う患者に対して、
医療者が、
病、およびその治療、
その時のメリット、デメリットなどを十分に説明をして、
患者の同意を得ること」
というように解釈されているように感じます。
しかし、現実的に、
1)も2)も3)も、
患者さんにとって、
納得がいくインフォームドコンセントって、
日本に存在しているのでしょうか。
病およびその治療に対して、
本当に十分に理解して納得して治療を受けている患者さんは、
けっして多くはないように感じます。
少なくとも、
治らないがんに対して、
細胞毒てんこ盛りの儀式を、
その意味を十分に理解して、
それに納得して、
その儀式で苦しんでいる患者さんは、
おそらく皆無に近いのではないでしょうか。
そのような不幸の最大の原因は、
当たり前のことですが、
まったくの素人の患者さんと、
専門家である医療者と間の知識量の差です。
そして、その差を利用して、
治らないことを、
誰よりもよく知っていながら、
「治ることまでは難しい」
という営業トークを飛ばして、
標準だけを売りつける「営業マン」が、
暗躍しているからだと思われます。
「5年生存確率」を示して、
その確率で、
治らないがんが治る、
と説いている閻魔様も生息しているようです。
本当に恐ろしい話ですが、
じつは、
標準が無くなると、
患者さんは困らなくても、
とても困るお医者さんはたくさんいるのです。
患者さんは、
先ず、その病院・医者の「信頼度」を確認してください。
それが、無駄な苦労を避ける最高の手段です。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。