治らないがんは、
それが発見された時点で「末期」です。
しかし「末期」と「終末期」とは、
まったく違うことは、
何回も書いてきたとおりです。
人間の考え方は自由であり、
病・老・死という現世の苦悩は、
すべて「生」が故。
「生病老死」という観点に立てば、
すべての人間は、
生れたその時点から、
「末期」かも知れません。
それも一つの死静観、価値観だと思います。
「末期のがん」という、
暗い印象を持っている言葉は、
このブログでは敢えてたくさん使っていますが、
それを読まれるかたが、
通常感じる「末期」、
すなわち「終末期」とは違うことを、
感じてくれているように書いているつもりです。
それはともかく、
「末期」の「早期」から、
緩和ケアに専念する、
すなわち、
標準的な拷問のような儀式から、
「早期」に離脱するほうが、
長生きが叶い、
勿論、生の時間のQOLが向上する、
という当たり前の論文が、
最近になって、
一般の日本人患者向けの書物でも紹介されているのを見ました。
私が数か月前に、
チョッとだけ寄稿した、
一般雑誌にも載っていました。
日本人の価値観、死生観とは大きく違う、
宗教上のそれが生活に染み込んだアメリカ人が発表して、
日本のマスコミもそれを報告しだすと、
慌ててかのように、
積極的に「末期」の「早期」から、
儀式からの離脱を勧める腫瘍内科医も湧いてきます。
「早期撤退」の極端な考えが、
日本では、とても有名な「無治療・放置」です。
治らないがんであれば、
標準儀式で患者さんを苦しませるよりは、
その極論のほうがむしろ正しい。
と、
違う価値観、死生観を持つ、
日本人が大好きなアメリカ人は、
かなり前から、
気付き始めたのかも知れません。
日本の閻魔様は、
欧米では一般的とされる、
標準、エビデンス、EBMを叫んでいても、
その欧米からの論文が紹介されるや、
手の平をクルクル返す、
日本の一部の悲しい腫瘍内科医の本質のようです。
治らない肺がんへの、
標準儀式の継続と、
標準からの「早期撤退→無治療」との比較で、
2.7ヶ月という、
細胞毒では得られないような、
極めて大きな数字を示していましたが、
他の種類の治らないがんでも、
治験をおこなえば、
同様の結果が出てくると思われます。
標準に手を出して、
罪のない患者さんを苦しませた挙句、
「早期」に撤退するなら、
はじめから、
そんな儀式は執行しなければ、
患者さんのQOLも向上して、
より長く平穏な生を楽しむこともでき、
さらに、
お国の医療費も、
大きく抑制され、
すなわち、患者さん、ご家族の経済的負担も軽減され、
みんながハッピーだと考えます。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
それが発見された時点で「末期」です。
しかし「末期」と「終末期」とは、
まったく違うことは、
何回も書いてきたとおりです。
人間の考え方は自由であり、
病・老・死という現世の苦悩は、
すべて「生」が故。
「生病老死」という観点に立てば、
すべての人間は、
生れたその時点から、
「末期」かも知れません。
それも一つの死静観、価値観だと思います。
「末期のがん」という、
暗い印象を持っている言葉は、
このブログでは敢えてたくさん使っていますが、
それを読まれるかたが、
通常感じる「末期」、
すなわち「終末期」とは違うことを、
感じてくれているように書いているつもりです。
それはともかく、
「末期」の「早期」から、
緩和ケアに専念する、
すなわち、
標準的な拷問のような儀式から、
「早期」に離脱するほうが、
長生きが叶い、
勿論、生の時間のQOLが向上する、
という当たり前の論文が、
最近になって、
一般の日本人患者向けの書物でも紹介されているのを見ました。
私が数か月前に、
チョッとだけ寄稿した、
一般雑誌にも載っていました。
日本人の価値観、死生観とは大きく違う、
宗教上のそれが生活に染み込んだアメリカ人が発表して、
日本のマスコミもそれを報告しだすと、
慌ててかのように、
積極的に「末期」の「早期」から、
儀式からの離脱を勧める腫瘍内科医も湧いてきます。
「早期撤退」の極端な考えが、
日本では、とても有名な「無治療・放置」です。
治らないがんであれば、
標準儀式で患者さんを苦しませるよりは、
その極論のほうがむしろ正しい。
と、
違う価値観、死生観を持つ、
日本人が大好きなアメリカ人は、
かなり前から、
気付き始めたのかも知れません。
日本の閻魔様は、
欧米では一般的とされる、
標準、エビデンス、EBMを叫んでいても、
その欧米からの論文が紹介されるや、
手の平をクルクル返す、
日本の一部の悲しい腫瘍内科医の本質のようです。
治らない肺がんへの、
標準儀式の継続と、
標準からの「早期撤退→無治療」との比較で、
2.7ヶ月という、
細胞毒では得られないような、
極めて大きな数字を示していましたが、
他の種類の治らないがんでも、
治験をおこなえば、
同様の結果が出てくると思われます。
標準に手を出して、
罪のない患者さんを苦しませた挙句、
「早期」に撤退するなら、
はじめから、
そんな儀式は執行しなければ、
患者さんのQOLも向上して、
より長く平穏な生を楽しむこともでき、
さらに、
お国の医療費も、
大きく抑制され、
すなわち、患者さん、ご家族の経済的負担も軽減され、
みんながハッピーだと考えます。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。