以下のようなものがありました。
「がん患者を地域連携で支援 相談などで"難民"化防ぐ 国立センター東病院」
と題された記事です。国立がんセンター東病院(千葉県柏市)は27日までに、がんをめぐる情報不足や、苦痛を和らげる緩和医療を受けられないなどの不満から患者が“がん難民”になるのを防ぐため、
開業医や患者会などと連携し、地域全体で患者と家族を支える仕組みづくりに乗り出すことを決めた。
医療制度改革で入院期間が短くなっていることに加え、抗がん剤の通院治療を受ける人が増えていることも背景にある。東病院は「がんを抱えても安心して過ごせる町にしたい」としており、新たな町づくりの視点としても注目される。
対象は地元の柏市、隣接する2市の患者で、来年1月からは外来患者の緩和ケアも開始する。電話相談は全国から受け付けている。活動を本格化するため、3市の医療、行政関係者と問題点や課題の検討を重ねており、近く作業グループを設置し、地域の実態調査を行う。将来的には、活動拠点として「患者家族総合支援センター」(仮称)を設置したい考え。
相談への対応では、地域の開業医や保健所、訪問看護ステーションなどの医療・福祉関係者に加え患者会やボランティア団体と連携。どの医療機関の患者かにかかわらず、治療内容や病院探し、医療費の補助など幅広い相談に応じる計画だ。
緩和ケアでは、東病院の専門医や看護師、精神科医らのチームが地域の開業医らと協力し、在宅患者の往診もできる態勢づくりを目指す。東病院の患者以外にも、より多くの人が心身両面のケアを受けられるようにしたいとしている。
同病院は既に相談室を設け、ソーシャルワーカーが同病院以外の患者からも電話相談に応じるなどの活動を始めている。計画が順調に進めば、活動拠点を駅前などの院外にも広げたいという。
▽がん難民
がん難民 最善の医療や情報を求めて病院を転々としたり、行き場をなくしたりしたがん患者。民間の日本医療政策機構は「医師の治療説明に不満足か、納得できる治療方針を選べなかった患者」をがん難民と定義し、その数は国内がん患者の53%、約68万人と推計している。不十分な情報提供や診療水準の地域差などが原因と言われ、そうした対策を拡充するためのがん対策基本法が6月に成立した。
12月8日の「がん難民」
12月10日の「がん難民 報道の真意?」
12月21日の「がん難民・裏のコメント」
で書いたとおり、
やはり、あのがん難民報道は、
ガン治療の一元化を狙うための伏線だったように思います。
全身状態が悪化し、
標準的抗癌剤治療の対象外の
PS. が2以上になると
「もう治療方法はありません」
「この病院では治療はできません。他の病院へ行ってください」
と、まだ元気で、治療を続けガンと戦っていきたいという患者さんを突き放し、
「真性がん難民」を生み出しているのがこの中心病院であるように思います。
「もう治療方法はありません」
と言われたら、
患者さんとしては、
がん難民にならないためには、
それに従うしかありません。
「治療方法が無い」は、遠まわしに言っているだけで、
「ガンに喰われて死ね」
と言われているのと同義です。
それに、黙って従うことができる患者さんやご家族などいるのでしょうか。
世界中何処でも、死ぬのがイヤだから、
生き延びようと考え難民になるはずです。
難民になる自由すら許されなくなるようです。
精神科医のサポートがあるというのは重要なことで、
私などの日常診療でも、
精神科のお世話になりたい患者さんもたくさんいます。
自分では手に負えないときには、
精神科の病院を紹介しますが、
あらためて精神科を紹介されるというのは
患者さんとしてもためらいがあります。
それを、専属の精神科医がチームに加わるのは力強いことです。
しかし、「ガンに喰われて死ね」
といわれた患者さんに対しては、
精神科医だけではまったく不十分であり、
修行を積んだ偉いお坊さんや牧師のサポートが絶対的に必要だと思います。
このチームにはお坊さんはいないようです。
また、地方の病院に対して電話で相談を受け付けるのは
医療過疎地域ではケッコウなことかも知れませんが、
千葉県の柏市は東京近郊であり、
医療過疎といわれるところではありません。
東京に出てくればたくさん病院はあります。
標準的ではない、
患者さんが望む治療をしてくれる病院はいくらでもあるはずです。
そのような地域で、
画一的な治療だけを行う必要はまったくないと思います。
この「実験地域」では、
死刑宣告後に、当然の欲求から逃亡しようとする患者さんを、
はじめから、逃げ出さないように、
その地域だけに押さえ込んでおこうというような作為を感じます。
「標準的な抗癌剤治療意外に医療費を使い延命することなど許さない」
という意図が感じられます。
「標準的な治療だけは、健康保険で許してやるけど、それ以上はダメ!」
というメッセージに聞こえてなりません。
「ガン治療の一元化、それによる医療費の削減」
ただただ、その一点に向かってひた走っているように感じます。
日本のガン患者さんは、
生き延びるための難民になる自由すら奪われそうです。
以上 文責 梅澤 充



