今年も残り30日。
この季節なると、
今年を振り返ったり、
来年や、未来のことなどを考えたくなります。
すでに「良いお年を」との言葉を交わした、
治らないがんを宿した患者さんは、
数名います。
来年の自分はドウなっているのかなんて、
呑気なアタマで、
ぼんやりと考えます。
治らない病を宿した患者さんでは、
なおさらのことだと思います。
しかし将来のことはまったく分かりません。
人間の将来なんて、
誰一人として、
それを知っている人間なんて存在していない。
それは事実だと感じます。
このブログでは、
治らないがんを宿したことを知った場合、
あるいは、治るかも知れないがんであっても、
見えない将来の、
イザいう時の、
ご自宅近くの緩和ケア施設は、
「末期の早期」から、
準備しておくべき
であることを何回も書いています。
××センターや大学病院では、
登らせたハシゴは、
簡単に奪い去ってくれます。
その時の逃げ場所です。
そんななか、最近、やたらと、
「早期の緩和ケア」を勧める腫瘍内科医もいるようです。
治らないがんを宿してしまった場合、
標準とされる抗がん剤治療で、
僅かな延命は得られたとしても、
幸福が得られる患者さんは、
ごく僅かだと感じます。
その点、「末期の早期」から、
緩和ケアに移行し、
毒の被害を最小限度にすることは、
けっして間違いではありませんし、
現実に、長生きが叶うと思われます。
早期の緩和のほうが、
徹底して毒漬けにするよりは、
2.7ヶ月の延命が叶うというデータを見たら、
標準を執行しても、
無治療と比較して、
その程度だと考えられますので、
(実際には無治療との比較データは存在しません)
それを必死に勧める、
閻魔様の気持ちも理解できます。
しかし、本当に終末期であり、
それを患者さん本人が知っている場合の緩和ケアは、
身体的な苦痛の緩和以外では、
こころの支えが主役であり、
それが可能なのは、
宗教以外の何物でもないように感じます。
死生観をシッカリと確認できるような宗教を持たない、
多くの日本人の場合、
最期の最期まで、
がん治療を続けることが、
最善の緩和ケアであるように感じます。
勿論、苦痛を伴わない治療を続けることです。
最期の患者さんのこころをサポートする試みは、
医者ではない医療従事者の間で、
さかんに試みられているようですが、
「緩和ケア = 無治療」の現実を、
シッカリと冷静に見つめられる日本人はどれだけいるか疑問です。
日本の腫瘍内科医は、
外国のデータが大好きなようですが、
多くが唯一神教徒である外国人のデータなど、
そのまま日本人に当てはめることが、
本当に日本人の幸福につながるのか、
大いに疑問です。
騙されたままの「標準毒」で、
何も分からないまま旅立つ方が、
多くの日本人では、
むしろ幸福であるような気もします。
だから、終生、「継続可能」が必要になります。
治らないがんの場合、
辛い治療で、
効果があっても、
意味は無いと感じます。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
この季節なると、
今年を振り返ったり、
来年や、未来のことなどを考えたくなります。
すでに「良いお年を」との言葉を交わした、
治らないがんを宿した患者さんは、
数名います。
来年の自分はドウなっているのかなんて、
呑気なアタマで、
ぼんやりと考えます。
治らない病を宿した患者さんでは、
なおさらのことだと思います。
しかし将来のことはまったく分かりません。
人間の将来なんて、
誰一人として、
それを知っている人間なんて存在していない。
それは事実だと感じます。
このブログでは、
治らないがんを宿したことを知った場合、
あるいは、治るかも知れないがんであっても、
見えない将来の、
イザいう時の、
ご自宅近くの緩和ケア施設は、
「末期の早期」から、
準備しておくべき
であることを何回も書いています。
××センターや大学病院では、
登らせたハシゴは、
簡単に奪い去ってくれます。
その時の逃げ場所です。
そんななか、最近、やたらと、
「早期の緩和ケア」を勧める腫瘍内科医もいるようです。
治らないがんを宿してしまった場合、
標準とされる抗がん剤治療で、
僅かな延命は得られたとしても、
幸福が得られる患者さんは、
ごく僅かだと感じます。
その点、「末期の早期」から、
緩和ケアに移行し、
毒の被害を最小限度にすることは、
けっして間違いではありませんし、
現実に、長生きが叶うと思われます。
早期の緩和のほうが、
徹底して毒漬けにするよりは、
2.7ヶ月の延命が叶うというデータを見たら、
標準を執行しても、
無治療と比較して、
その程度だと考えられますので、
(実際には無治療との比較データは存在しません)
それを必死に勧める、
閻魔様の気持ちも理解できます。
しかし、本当に終末期であり、
それを患者さん本人が知っている場合の緩和ケアは、
身体的な苦痛の緩和以外では、
こころの支えが主役であり、
それが可能なのは、
宗教以外の何物でもないように感じます。
死生観をシッカリと確認できるような宗教を持たない、
多くの日本人の場合、
最期の最期まで、
がん治療を続けることが、
最善の緩和ケアであるように感じます。
勿論、苦痛を伴わない治療を続けることです。
最期の患者さんのこころをサポートする試みは、
医者ではない医療従事者の間で、
さかんに試みられているようですが、
「緩和ケア = 無治療」の現実を、
シッカリと冷静に見つめられる日本人はどれだけいるか疑問です。
日本の腫瘍内科医は、
外国のデータが大好きなようですが、
多くが唯一神教徒である外国人のデータなど、
そのまま日本人に当てはめることが、
本当に日本人の幸福につながるのか、
大いに疑問です。
騙されたままの「標準毒」で、
何も分からないまま旅立つ方が、
多くの日本人では、
むしろ幸福であるような気もします。
だから、終生、「継続可能」が必要になります。
治らないがんの場合、
辛い治療で、
効果があっても、
意味は無いと感じます。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。