治らないがんに対しても、
標準しか執行しない、
腫瘍内科の閻魔様の中で、
標準的抗がん剤の注入だけががん治療ではない、
早期に緩和ケアに移行・併用すること、
その、標準的な緩和ケアの併用、移行は、
立派ながん治療の一つである、
ようなこと言っている特殊なヒトもいます。
それはASCOでも推奨されています。
標準毒を徹底的に注入するよりも、
早期に、緩和ケアに移行するほうが、
長生きが叶うという論文が出てから、
延命のために、
早期に標準毒は止めろ、
と叫んでいるようです。
多くの末期肺がんの患者さんでは、
PS.0または1の状態です。
PS.が良い状態での、
緩和ケアは、
日本ではほとんどおこなわれていません。
無症状の末期がんの患者さんに対して、
症状の緩和が主目的である、
大量の細胞毒を使う現実も理解し難いのですが、
そこに、緩和ケアを混ぜ込むとは、
もはや、完全に意味不能になってしまいます。
早期に標準毒を止めたほうが長生きが叶う、
という現実は、
標準毒は使わないほうが、
長生きが叶う。
緩和ケアが、
がん治療であり、
それが延命につながるというのであれば、
緩和治療患者群と、
標準治療患者群との比較試験をおこなえば、
すべてがスッキリするはず。
治らない肺がんを宿した、
PS.0または1の患者さんに、
カルボプラチン+パクリタキセルの注入をおこなったグループと、
カルボプラチン+パクリタキセルに、
アバスチンを上乗せして注入したグループで、
生存期間中央治値に2ヶ月しか差が出ていない。
緩和ケアで2.7ヶ月の差が出て、
「緩和は延命治療」だというならば、
はじめから緩和治療患者群と、
標準治療患者群とを比較して、
どちらの患者群のほうが長生きするのかの、
ランダム化比較試験をおこなえばイイのですが、
閻魔様にも、
先進国の一大産業にも、
困る結果が出てしまう可能性は十分にアリ、
それが、行われることはあり得ないでしょう。
少なくとも日本では。
その試験が行われないかぎり、
肺がんを宿した患者さんは、
一度は厳しい儀式の犠牲にならなければなりません。
武器が、厳しい「標準」しかないのであれば、
緩和ケア(経過観察だけ)で、
悪化が確認されたら、
あるいは、自覚症状の発現が観られたら、
はじめて細胞毒を使う。
そのほうが楽しい時間が長く稼げることは、
事実だと考えます。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
標準しか執行しない、
腫瘍内科の閻魔様の中で、
標準的抗がん剤の注入だけががん治療ではない、
早期に緩和ケアに移行・併用すること、
その、標準的な緩和ケアの併用、移行は、
立派ながん治療の一つである、
ようなこと言っている特殊なヒトもいます。
それはASCOでも推奨されています。
標準毒を徹底的に注入するよりも、
早期に、緩和ケアに移行するほうが、
長生きが叶うという論文が出てから、
延命のために、
早期に標準毒は止めろ、
と叫んでいるようです。
多くの末期肺がんの患者さんでは、
PS.0または1の状態です。
PS.が良い状態での、
緩和ケアは、
日本ではほとんどおこなわれていません。
無症状の末期がんの患者さんに対して、
症状の緩和が主目的である、
大量の細胞毒を使う現実も理解し難いのですが、
そこに、緩和ケアを混ぜ込むとは、
もはや、完全に意味不能になってしまいます。
早期に標準毒を止めたほうが長生きが叶う、
という現実は、
標準毒は使わないほうが、
長生きが叶う。
緩和ケアが、
がん治療であり、
それが延命につながるというのであれば、
緩和治療患者群と、
標準治療患者群との比較試験をおこなえば、
すべてがスッキリするはず。
治らない肺がんを宿した、
PS.0または1の患者さんに、
カルボプラチン+パクリタキセルの注入をおこなったグループと、
カルボプラチン+パクリタキセルに、
アバスチンを上乗せして注入したグループで、
生存期間中央治値に2ヶ月しか差が出ていない。
緩和ケアで2.7ヶ月の差が出て、
「緩和は延命治療」だというならば、
はじめから緩和治療患者群と、
標準治療患者群とを比較して、
どちらの患者群のほうが長生きするのかの、
ランダム化比較試験をおこなえばイイのですが、
閻魔様にも、
先進国の一大産業にも、
困る結果が出てしまう可能性は十分にアリ、
それが、行われることはあり得ないでしょう。
少なくとも日本では。
その試験が行われないかぎり、
肺がんを宿した患者さんは、
一度は厳しい儀式の犠牲にならなければなりません。
武器が、厳しい「標準」しかないのであれば、
緩和ケア(経過観察だけ)で、
悪化が確認されたら、
あるいは、自覚症状の発現が観られたら、
はじめて細胞毒を使う。
そのほうが楽しい時間が長く稼げることは、
事実だと考えます。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。