今年も今日でお終い。
明日は来年ですね。
私は、一年の最後の日も病院です。
明日も・・・・
今年一年を振り返ってみると、
刀折れ矢尽きて、新年を迎えることができずに逝かれてしまった患者さんがたくさんおられます。
同時に、無いと宣告された明日の新年を、
めでたく迎えることができる患者さんもたくさんいます。
昔は、借金取りはこの日のうちにお金の取立てをしないと、
借金がチャラになるという風習がどこかにあったそうですが、
残念ながら病気はそうはいきませんね。
しかし、新しい年を迎えることができた患者さんは、
さらに、次の新しい年を目指そうという気概が出てきます。
ただカレンダーが新しいモノに変わるだけで、
毎日繰り返される地球の一回転に過ぎないのですが不思議な力がでます。
来年一年間頑張ってください。
無いはずの来年を何回も迎えている患者さんで、
私自身、今年のお正月に
「来年はありえない」
「今年で最後だな」
と確信した患者さんがいます。
しかし、その患者さんは今年のお正月よりも、
遥かに良い状態で明日のお正月を迎えます。
診ている方がビックリです。
人間の偉大さ複雑さに改めて驚かされます。
人の命は、本当に神様にしか分かりません。
医者などにはとても分かるものではありません。
その患者さんは、
「もはや、治療方法はありません。」
「あと3ヶ月です。ホスピスへ行ってください。」
と某大学病院の医者に言われた方です。
それから7回目のお正月です。
やはり医者は神様ではありません。
医者の言うことなどまともに信用しないで、
ご自身の信じる道を進んでください。
ところで、今年も一年間、イロイロなことがありました。
一年を通じて、
ガンを患った患者さんに接触しない日は一日もありませんでした。
病院へ行かない日は何日かありましたが、
そのような日に限って患者さんから直接電話が来る。
仕事が好きだから身体がもつのでしょうね。
それと、ナンといっても患者さんから教わることが
あまりにもたくさんあるために手を抜くことができない。
二十数年前、医師免許を取得し、
晴れてお医者様の仲間入りを果たしましたが、
はじめの十年間は、自分が患者さんにしてあげられることより、
患者さんから、教えてもらうモノの方が遥かに多くて、
患者さんに対して、恥ずかしくて、
とても「自分は医者だ」とは言えませんでした。
それが、十年を経過した頃から、
患者さんに与えるモノの方が、
患者さんから受け取るモノより大きくなり、
はじめて患者さんに「自分は医者だ」と言えるようになりました。
しかし、まだまだ患者さんから教えてもらうものは
無限にあることを教えられた一年でした。
来年もたくさんの知恵を患者さんから吸収しながら、
患者さんには、それに答えるべく、
来年一年間も精一杯働いていきます。
正直言って、
最近、時間的にもこのブログを書き続けることは
かなりシンドイのですが、
裏のコメントや直接のメールで
励ましや、感謝の言葉をたくさんいただいておりますので、
簡単には止めることはできそうにありません。
明日以降も同じように続けていきます。
バカな人間は、おだてられるとすぐにその気になります・・・・
これからも、どしどし、苦情・質問をお寄せください。
皆様にとりまして最善の一年になることを祈って、
本日は筆を置きます。
(キーボードの時はナンというのでしょうか?)
以上 文責 梅澤 充



