昨日は「抗癌剤とは毒薬のようなもの。」ではなく、
抗癌剤は正真正銘の毒薬ですよ。
人間を大量殺戮するために戦争で開発されたマスタードガスとして恐れられた
毒ガス兵器から転用されている様な、抗癌剤もありますよ。
というようなことを書きました。
同時に、拡大郭清手術と縮小手術についてチョッとだけ書きました。
本日は、その「拡大郭清手術 Vs. 縮小手術」について説明します。
一昔前、ガンに対する外科手術は、
「再発確率を極力抑えようとするために、できるだけ広範囲にガンの周囲を切除する」
という考えのもとに行なわれていた拡大郭清手術と
一方、「手術後の患者さんのQOLを重視し、できる限り切除範囲を小さくしよう」
という考えのもとに行なわれていた縮小手術という、
大きく分けてこの二通りの考え方がありました。
拡大郭清手術とは、
ガンが存在していれば、周辺のリンパ節にガンが転移している可能性があります。
しかし、実際に転移しているか、いないかは、それを切除して、
その切除されたリンパ節を顕微鏡で検査して、はじめて転移の有無が確認できます。
拡大郭清とは、その転移の有無の判らないリンパ節を極力たくさん切除しよう
という方針で行なわれる手術です。
当然、リンパ節をたくさん切除すれば、それによりガンが完全に体内から、
除去される可能性が高くなります。
すなわち再発確率の減少が期待できます。
しかし、手術時間は長くなり、
患者さんの身体が受ける侵襲は大きくなり、
手術直後の出血や縫合不全、肺炎などの合併症の発現頻度は高くなります。
それに伴い、入院期間も長くなります。
また、無事に退院しても、例えば胃や大腸など消化器の拡大郭清手術では、
食べられない、毎日下痢をする、などの合併症が増え、QOLは低下します。
乳癌などでは、容姿の上でのQOLの低下は必発です。
一方、切除範囲を小さくすれば、
ガンが発生した中心病巣周囲に散らばったガン細胞が、
取り残される可能性がでてきて、再発率が増加する恐れがあります。
しかし、手術時間は短縮され、患者さんの身体が受ける侵襲は小さくなり、
手術直後の合併症の発現頻度は低下し、
入院期間も短縮されます。
退院後のQOLも良好に保たれるようになります。
現在、乳ガン等では、ある一定の基準以内で行なわれる乳房温存手術では、
乳房全摘術と比較して治療成績、すなわち、
再発率や生存期間において差は出ていません。
乳ガンでは、縮小手術派の勝利のようです。
一方、胃ガンに代表される消化器ガンなどの手術では、
かつては極端な拡大手術を行なっているグループもありましたが、
現在では姿を潜め、適度な郭清手術を行なう標準術式に落ち着いています。
再発率も、術後QOLもともに満足いく結果が得られるレベルに落ち着きました。
しかし、胃ガンでも、従来のお腹を大きく切り開腹する手術法に代わり、
腹腔鏡を用いて、お腹に小さな穴を開けるだけの手術が普及してきました。
また、早期ガンでは、全く身体にメスを入れることなく、
内視鏡だけで切除する、身体に負担のかからない手術も盛んに行なわれています。
このように、ガン治療の大きな柱である手術では、
患者さんの身体に優しい治療法へとどんどんシフトしています。
外科治療は、ガンを根治させる治療法です。
その治療法でさえも、再発率の低下を視野の中心に置いてはいるものの、
QOL重視に変移しています。
一方、根治することが期待できない標準的抗癌剤治療には、
その様な動きは全く見られません。
標準的抗癌剤治療という舶来品を
そっくりそのまま、日本流にアレンジすることもなく、
エビデンスだけを頼りに至高の治療として、
患者さんに対する負担を軽くしようという動きは全く見ることはできません。
毒薬の致命傷となる白血球の減少を抑える新薬の開発。
毒薬による耐え難い激烈な吐き気を軽減してくれる新薬の開発。
ただそれだけを頼りに、漫然と標準的抗癌剤治療という、
ベルトコンベアに患者さんを次々と乗せて行くだけのように思えてなりません。
メスは凶器です。
その凶器を振り回す外科医には、凶器の怖さを知り、
自ら節度を守っていこうという姿勢が見られます。
一方、毒薬使いのお医者さんには、
その様な態度を全く見ることができないでいるのは私だけでしょうか。
本日もまた、勝手な思いを書きました。
以上 文責 梅澤 充
抗癌剤は正真正銘の毒薬ですよ。
人間を大量殺戮するために戦争で開発されたマスタードガスとして恐れられた
毒ガス兵器から転用されている様な、抗癌剤もありますよ。
というようなことを書きました。
同時に、拡大郭清手術と縮小手術についてチョッとだけ書きました。
本日は、その「拡大郭清手術 Vs. 縮小手術」について説明します。
一昔前、ガンに対する外科手術は、
「再発確率を極力抑えようとするために、できるだけ広範囲にガンの周囲を切除する」
という考えのもとに行なわれていた拡大郭清手術と
一方、「手術後の患者さんのQOLを重視し、できる限り切除範囲を小さくしよう」
という考えのもとに行なわれていた縮小手術という、
大きく分けてこの二通りの考え方がありました。
拡大郭清手術とは、
ガンが存在していれば、周辺のリンパ節にガンが転移している可能性があります。
しかし、実際に転移しているか、いないかは、それを切除して、
その切除されたリンパ節を顕微鏡で検査して、はじめて転移の有無が確認できます。
拡大郭清とは、その転移の有無の判らないリンパ節を極力たくさん切除しよう
という方針で行なわれる手術です。
当然、リンパ節をたくさん切除すれば、それによりガンが完全に体内から、
除去される可能性が高くなります。
すなわち再発確率の減少が期待できます。
しかし、手術時間は長くなり、
患者さんの身体が受ける侵襲は大きくなり、
手術直後の出血や縫合不全、肺炎などの合併症の発現頻度は高くなります。
それに伴い、入院期間も長くなります。
また、無事に退院しても、例えば胃や大腸など消化器の拡大郭清手術では、
食べられない、毎日下痢をする、などの合併症が増え、QOLは低下します。
乳癌などでは、容姿の上でのQOLの低下は必発です。
一方、切除範囲を小さくすれば、
ガンが発生した中心病巣周囲に散らばったガン細胞が、
取り残される可能性がでてきて、再発率が増加する恐れがあります。
しかし、手術時間は短縮され、患者さんの身体が受ける侵襲は小さくなり、
手術直後の合併症の発現頻度は低下し、
入院期間も短縮されます。
退院後のQOLも良好に保たれるようになります。
現在、乳ガン等では、ある一定の基準以内で行なわれる乳房温存手術では、
乳房全摘術と比較して治療成績、すなわち、
再発率や生存期間において差は出ていません。
乳ガンでは、縮小手術派の勝利のようです。
一方、胃ガンに代表される消化器ガンなどの手術では、
かつては極端な拡大手術を行なっているグループもありましたが、
現在では姿を潜め、適度な郭清手術を行なう標準術式に落ち着いています。
再発率も、術後QOLもともに満足いく結果が得られるレベルに落ち着きました。
しかし、胃ガンでも、従来のお腹を大きく切り開腹する手術法に代わり、
腹腔鏡を用いて、お腹に小さな穴を開けるだけの手術が普及してきました。
また、早期ガンでは、全く身体にメスを入れることなく、
内視鏡だけで切除する、身体に負担のかからない手術も盛んに行なわれています。
このように、ガン治療の大きな柱である手術では、
患者さんの身体に優しい治療法へとどんどんシフトしています。
外科治療は、ガンを根治させる治療法です。
その治療法でさえも、再発率の低下を視野の中心に置いてはいるものの、
QOL重視に変移しています。
一方、根治することが期待できない標準的抗癌剤治療には、
その様な動きは全く見られません。
標準的抗癌剤治療という舶来品を
そっくりそのまま、日本流にアレンジすることもなく、
エビデンスだけを頼りに至高の治療として、
患者さんに対する負担を軽くしようという動きは全く見ることはできません。
毒薬の致命傷となる白血球の減少を抑える新薬の開発。
毒薬による耐え難い激烈な吐き気を軽減してくれる新薬の開発。
ただそれだけを頼りに、漫然と標準的抗癌剤治療という、
ベルトコンベアに患者さんを次々と乗せて行くだけのように思えてなりません。
メスは凶器です。
その凶器を振り回す外科医には、凶器の怖さを知り、
自ら節度を守っていこうという姿勢が見られます。
一方、毒薬使いのお医者さんには、
その様な態度を全く見ることができないでいるのは私だけでしょうか。
本日もまた、勝手な思いを書きました。
以上 文責 梅澤 充



