「今日は、風邪みたいで、少し熱もあって、白血球も多すぎるし、
抗癌剤治療はお休みしましょう。」と言うと、
「抗癌剤治療休んでも、大丈夫ですか?」
「今日も抗癌剤は使いましょう。」と言うと、
「体調が悪いのに、抗癌剤なんか使って、大丈夫ですか?」
「輸血なんかして大丈夫ですか?」
「貧血があるのに輸血をしないで大丈夫ですか?」
何か疑問があったり、
ご自分の考えと違うと、
すぐに「大丈夫ですか?」
と聞かれる患者さんをよく見ます。
本日も何回も「大丈夫ですか?」
なる、本当の愚問を聞きました。
「大丈夫ですか?」
と聞かれたら、医者としては何と答えれば良いのでしょうか。
人間の身体で
絶対に大丈夫などということはありません。
何が起こるか分かりません。
まして進行したガンを抱えた患者さんでは、
どんなことでも起こりえます。
「抗癌剤治療はリスクが高すぎる、休薬した方が安全。」
と考えて、治療の休止を伝えたとき、患者さんから、
「抗癌剤治療休んでも大丈夫ですか?」
と聞かれてしまったら、
ドウ答えれば良いのでしょうか。
患者さんが心配するとおりに、
休薬したことによりガンが進行した場合には、
ドウするのでしょうか。
必ず、文句が出てくるでしょう。
いちいち、そのメリット、デメリットを説明しなければならないのでしょうか。
私が置かれている外来の医療現場は勿論、
日本のほとんどの病院で、
それほど時間に余裕はありません。
かといって、患者さんのいうとおりに、
抗癌剤治療を強行して、
何かトラブルが起こってしまったら
その責任はすべて医者が負うことになります。
そんな馬鹿げた話が何処にあるのでしょうか。
「大丈夫ですか?」
なる質問は、
「一見、自分の治療をすべて、医者に丸投げをしているにもかかわらず、
完全にはその医者を信用していない。」
という気持ちの表れではないでしょうか。
そのような、患者さんに対しては医者は一歩引いて構えます。
大切な治療の丸投げは、感心しません。
止めるべきであり、自分の治療は自分で考えるべきだとは思いますが、
知識も無く、それを身に付ける努力もしたくないのであれば、
治療の丸投げは仕方ないかも知れません。
しかし、その時は、完全に医者を信用した方がイイと思います。
完全に信用されれば医者は手抜きができなくなります。
状況をまともに説明している時間は無いし、
その「大丈夫?」に付き合うリスクも避けなければなりません。
「自分はこのように考えるけれども、違いますか?」
という、ご自身の判断・考えをシッカリ示してくれれば、
答えも簡単にできます。
しかし「大丈夫ですか?」とこられると、
まともに、相手をしている時間の無い普通の医者は、
適当に逃げます。
そして、次からは、その相手には
「大丈夫ですか?」なる、
答えようのない質問ができないような方向へ、舵を切って治療を進めます。
本日は、メチャクチャ忙しい中、
「大丈夫ですか?」を何回も聞きました。
一人の「大丈夫ですか?」は
5人診察した以上に疲れます。
本日も疲れ果てました。
以上 文責 梅澤 充
抗癌剤治療はお休みしましょう。」と言うと、
「抗癌剤治療休んでも、大丈夫ですか?」
「今日も抗癌剤は使いましょう。」と言うと、
「体調が悪いのに、抗癌剤なんか使って、大丈夫ですか?」
「輸血なんかして大丈夫ですか?」
「貧血があるのに輸血をしないで大丈夫ですか?」
何か疑問があったり、
ご自分の考えと違うと、
すぐに「大丈夫ですか?」
と聞かれる患者さんをよく見ます。
本日も何回も「大丈夫ですか?」
なる、本当の愚問を聞きました。
「大丈夫ですか?」
と聞かれたら、医者としては何と答えれば良いのでしょうか。
人間の身体で
絶対に大丈夫などということはありません。
何が起こるか分かりません。
まして進行したガンを抱えた患者さんでは、
どんなことでも起こりえます。
「抗癌剤治療はリスクが高すぎる、休薬した方が安全。」
と考えて、治療の休止を伝えたとき、患者さんから、
「抗癌剤治療休んでも大丈夫ですか?」
と聞かれてしまったら、
ドウ答えれば良いのでしょうか。
患者さんが心配するとおりに、
休薬したことによりガンが進行した場合には、
ドウするのでしょうか。
必ず、文句が出てくるでしょう。
いちいち、そのメリット、デメリットを説明しなければならないのでしょうか。
私が置かれている外来の医療現場は勿論、
日本のほとんどの病院で、
それほど時間に余裕はありません。
かといって、患者さんのいうとおりに、
抗癌剤治療を強行して、
何かトラブルが起こってしまったら
その責任はすべて医者が負うことになります。
そんな馬鹿げた話が何処にあるのでしょうか。
「大丈夫ですか?」
なる質問は、
「一見、自分の治療をすべて、医者に丸投げをしているにもかかわらず、
完全にはその医者を信用していない。」
という気持ちの表れではないでしょうか。
そのような、患者さんに対しては医者は一歩引いて構えます。
大切な治療の丸投げは、感心しません。
止めるべきであり、自分の治療は自分で考えるべきだとは思いますが、
知識も無く、それを身に付ける努力もしたくないのであれば、
治療の丸投げは仕方ないかも知れません。
しかし、その時は、完全に医者を信用した方がイイと思います。
完全に信用されれば医者は手抜きができなくなります。
状況をまともに説明している時間は無いし、
その「大丈夫?」に付き合うリスクも避けなければなりません。
「自分はこのように考えるけれども、違いますか?」
という、ご自身の判断・考えをシッカリ示してくれれば、
答えも簡単にできます。
しかし「大丈夫ですか?」とこられると、
まともに、相手をしている時間の無い普通の医者は、
適当に逃げます。
そして、次からは、その相手には
「大丈夫ですか?」なる、
答えようのない質問ができないような方向へ、舵を切って治療を進めます。
本日は、メチャクチャ忙しい中、
「大丈夫ですか?」を何回も聞きました。
一人の「大丈夫ですか?」は
5人診察した以上に疲れます。
本日も疲れ果てました。
以上 文責 梅澤 充



