抗がん剤の評価には、
様々な物差しが使われます。
その一つに、
PFS(Progression Free survival)、
「無増悪生存期間」
「病気の進行が留まっている時間」という尺度があります。
そのPFSという物差しでは、
541人の未治療の手術不能肺がん患者さんに対して、
従来の細胞毒と比較した試験を行い、
「ニボルマブは細胞毒と比較して、
PFSの延長は観られなかった」
との発表が、
アメリカのブリストルマイヤーズという製薬会社の最高経営責任者から、
発表されました。
効果が認められて、
異常に高額な薬価で承認された根拠の一つは、
抗がん剤治療が無効になった患者群に対して、
細胞毒の抗がん剤注入を続けた患者群の
生存期間中央治値9.4ヶ月に対して、
ニボルマブの12.2ヶ月という数字でした。
今回、未治療の患者群では、
大きな疑問符が付いてしまいました。
細かいデータの公表を行うか否か、
今後、検討されるそうです。
それもヘンな話ですが、
それがクスリの世界です。
無謀な大量の細胞毒の注入で、
寿命を縮めることを避ければ、
それだけで、
患者さんは長生きができる。
ニボルマブは、
それを証明しただけのような気もします。
ブリストルマイヤーズというアメリカの製薬会社は、
日本製のオプジーボ(一般名:ニボルマブ)の、
米国での販売を手掛けているそうですが、
自社でもヤーボイ(一般名:イピリムマブ)という
同系統の薬剤を製造販売していますから、
「効果無し」の発言には、
胡散臭さも感じますが・・・
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
様々な物差しが使われます。
その一つに、
PFS(Progression Free survival)、
「無増悪生存期間」
「病気の進行が留まっている時間」という尺度があります。
そのPFSという物差しでは、
541人の未治療の手術不能肺がん患者さんに対して、
従来の細胞毒と比較した試験を行い、
「ニボルマブは細胞毒と比較して、
PFSの延長は観られなかった」
との発表が、
アメリカのブリストルマイヤーズという製薬会社の最高経営責任者から、
発表されました。
効果が認められて、
異常に高額な薬価で承認された根拠の一つは、
抗がん剤治療が無効になった患者群に対して、
細胞毒の抗がん剤注入を続けた患者群の
生存期間中央治値9.4ヶ月に対して、
ニボルマブの12.2ヶ月という数字でした。
今回、未治療の患者群では、
大きな疑問符が付いてしまいました。
細かいデータの公表を行うか否か、
今後、検討されるそうです。
それもヘンな話ですが、
それがクスリの世界です。
無謀な大量の細胞毒の注入で、
寿命を縮めることを避ければ、
それだけで、
患者さんは長生きができる。
ニボルマブは、
それを証明しただけのような気もします。
ブリストルマイヤーズというアメリカの製薬会社は、
日本製のオプジーボ(一般名:ニボルマブ)の、
米国での販売を手掛けているそうですが、
自社でもヤーボイ(一般名:イピリムマブ)という
同系統の薬剤を製造販売していますから、
「効果無し」の発言には、
胡散臭さも感じますが・・・
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。