ガンマーナイフほどポプラーではないかも知れませんが、
サイバーナイフなる言葉を聞かれたことのある患者さんは少なくないと思います。
サイバーナイフとは、
ガンの病巣に向かってピンポイントで放射線を照射する装置です。
ガンマーナイフと同様に、
ガン周辺の正常組織に対する被爆を極力少なくして、
ガン病巣だけに集中して放射線を当てようという機械です。
ガンマーナイフとサイバーナイフの大雑把な相違は、
ガンマーナイフが脳内の病巣だけに対して、
サイバーナイフは首から上の病巣全部に対して使えることです。
詳しい相違は、インターネットで検索すればいくらでも紹介されていますから、
興味のある方はそちらをご参照ください。
私の診ている患者さんでは、
今までに何人その治療を紹介したか分かりません。
ほとんど、横浜にある病院にお願いしています。
抗癌剤治療と併用して行っています。
その治療が可能であった患者さんは、
皆さん極めて有効な治療結果を得ています。
再発ガンが治癒したと考えられる患者さんもいます。
ガン治療にとって非常に大きな有力な武器です。
残念なことに日本では首から上、
正確には第7頚椎より上の病巣にしか使えません。
コンピュータプログラムがあれば全身にも使えるそうですが、
日本の厚生労働省は、そのプログラムの輸入も禁止しているそうです。
欧米は勿論のこと、お隣の韓国、中国などでも
全身に適応があるそうです。
首から上に限っている理由は、
首から上の臓器は、
固定をすれば動くことがないので、
ガン病巣だけに安全に放射線を照射することができるからだと思います。
首から下の臓器は呼吸により移動しますから、
ガン病巣もその呼吸により移動してしまい、
放射線照射野を追尾するためには高度の技術が必要だそうです。
その追尾が上手くいかないと、
周辺の健常組織に放射線被爆をさせてしまうことになります。
それが故に、厚生労働省は認可に対して消極的なのだと思います。
しかし、その治療により大きな恩恵を受ける患者さんは数え切れません。
犠牲の無いガン治療などありえません。
多少の犠牲があっても認可されるべきだと思います。
それで被害を受ける患者さん10人いても、
11人の患者さんで恩恵を受けることができるのであれば、
認可されるべきだと考えます。
(勿論、被害と恩恵の大きさは考えなければなりませんが・・・)
しかし、厚生労働省が認可を渋っているのを見て、
厚生労働省が怠惰なお役所仕事をしている、
ケシカラン組織と思ってしまいますが、
認可拒否の根底にあるのは、
日本の国民の自己責任回避の性格にあるような気がします。
お役人だって、他の人間同様に、
自分が一番可愛いはずです。
自己責任の意識の無い国民に対して、
障害を与えてしまうかもしれないような治療装置を認可してしまったならば、
それにより障害を受けた患者さんから
大きなクレームが出ることでしょう。
場合によりイレッサのように馬鹿げた裁判になったりして・・・・
その治療を受けることができずに亡くなる患者さんがいても、
それに対しては大きな責任は問われません。
日本では病気が患者さんを殺してくれれば、
誰も傷つくことはありません。
となれば、「触らぬ神にタタリ無し」で、
「そんな危ない機械の認可など、知らんぷり。」が、
一番賢明な保身術ではないでしょうか。
自己責任を負える患者さんでは、
韓国まで行けば、
ピンポイント照射のサイバーナイフで、
首から下のガン治療もしてもらえる可能性があります。
ところで、現在では、
ノバリスという放射線照射装置で、
全身の転移ガンの治療が可能であるケースも出てきました。
やはり、周辺の正常臓器への被爆を極力少なくした放射線治療です。
まだ、健康保険で治療できる範囲は限られていますが・・・・
何人か、その治療を紹介した患者さんもいます。
明日からその治療を受ける患者さんもいます。
乳ガンの肝臓転移の患者さんですが、
半年以上に及ぶハーセプチンと
極暑量の抗癌剤での治療で十分に縮小しましたので、
今度はそのノバリスで、
根治の可能性を追求します。
放射線治療は確実に進化しています。
諦めずに治療をコツコツと続けていけば、
根治が期待できる可能性もあります。
それまで、身体を痛めつけないように、
ガンの増大を防ぐことをお勧めします。
以上 文責 梅澤 充
サイバーナイフなる言葉を聞かれたことのある患者さんは少なくないと思います。
サイバーナイフとは、
ガンの病巣に向かってピンポイントで放射線を照射する装置です。
ガンマーナイフと同様に、
ガン周辺の正常組織に対する被爆を極力少なくして、
ガン病巣だけに集中して放射線を当てようという機械です。
ガンマーナイフとサイバーナイフの大雑把な相違は、
ガンマーナイフが脳内の病巣だけに対して、
サイバーナイフは首から上の病巣全部に対して使えることです。
詳しい相違は、インターネットで検索すればいくらでも紹介されていますから、
興味のある方はそちらをご参照ください。
私の診ている患者さんでは、
今までに何人その治療を紹介したか分かりません。
ほとんど、横浜にある病院にお願いしています。
抗癌剤治療と併用して行っています。
その治療が可能であった患者さんは、
皆さん極めて有効な治療結果を得ています。
再発ガンが治癒したと考えられる患者さんもいます。
ガン治療にとって非常に大きな有力な武器です。
残念なことに日本では首から上、
正確には第7頚椎より上の病巣にしか使えません。
コンピュータプログラムがあれば全身にも使えるそうですが、
日本の厚生労働省は、そのプログラムの輸入も禁止しているそうです。
欧米は勿論のこと、お隣の韓国、中国などでも
全身に適応があるそうです。
首から上に限っている理由は、
首から上の臓器は、
固定をすれば動くことがないので、
ガン病巣だけに安全に放射線を照射することができるからだと思います。
首から下の臓器は呼吸により移動しますから、
ガン病巣もその呼吸により移動してしまい、
放射線照射野を追尾するためには高度の技術が必要だそうです。
その追尾が上手くいかないと、
周辺の健常組織に放射線被爆をさせてしまうことになります。
それが故に、厚生労働省は認可に対して消極的なのだと思います。
しかし、その治療により大きな恩恵を受ける患者さんは数え切れません。
犠牲の無いガン治療などありえません。
多少の犠牲があっても認可されるべきだと思います。
それで被害を受ける患者さん10人いても、
11人の患者さんで恩恵を受けることができるのであれば、
認可されるべきだと考えます。
(勿論、被害と恩恵の大きさは考えなければなりませんが・・・)
しかし、厚生労働省が認可を渋っているのを見て、
厚生労働省が怠惰なお役所仕事をしている、
ケシカラン組織と思ってしまいますが、
認可拒否の根底にあるのは、
日本の国民の自己責任回避の性格にあるような気がします。
お役人だって、他の人間同様に、
自分が一番可愛いはずです。
自己責任の意識の無い国民に対して、
障害を与えてしまうかもしれないような治療装置を認可してしまったならば、
それにより障害を受けた患者さんから
大きなクレームが出ることでしょう。
場合によりイレッサのように馬鹿げた裁判になったりして・・・・
その治療を受けることができずに亡くなる患者さんがいても、
それに対しては大きな責任は問われません。
日本では病気が患者さんを殺してくれれば、
誰も傷つくことはありません。
となれば、「触らぬ神にタタリ無し」で、
「そんな危ない機械の認可など、知らんぷり。」が、
一番賢明な保身術ではないでしょうか。
自己責任を負える患者さんでは、
韓国まで行けば、
ピンポイント照射のサイバーナイフで、
首から下のガン治療もしてもらえる可能性があります。
ところで、現在では、
ノバリスという放射線照射装置で、
全身の転移ガンの治療が可能であるケースも出てきました。
やはり、周辺の正常臓器への被爆を極力少なくした放射線治療です。
まだ、健康保険で治療できる範囲は限られていますが・・・・
何人か、その治療を紹介した患者さんもいます。
明日からその治療を受ける患者さんもいます。
乳ガンの肝臓転移の患者さんですが、
半年以上に及ぶハーセプチンと
極暑量の抗癌剤での治療で十分に縮小しましたので、
今度はそのノバリスで、
根治の可能性を追求します。
放射線治療は確実に進化しています。
諦めずに治療をコツコツと続けていけば、
根治が期待できる可能性もあります。
それまで、身体を痛めつけないように、
ガンの増大を防ぐことをお勧めします。
以上 文責 梅澤 充