一口に大腸がんと言っても、
発生した場所により、
予後が違うというデータが報告されたと、
ヤフーの一般向けニュースで、
ネット上に掲載されていました。
身体の右側の大腸から発生した大腸がんは、
左側から発生したモノよりは、
予後が悪いというデータでした。
そのデータは、
数か月前にアメリカから発信されていましたが、
がん関連の医療者は、
ずいぶん前から、
その事実には気が付いていたと思います。
シカッリとした統計データとして出されていなかっただけで、
むかしから、
その傾向は多分に感じていました。
同じようなことは、
数年前の膵がんの研究報告でもありました。
腫瘍の大きさ、
転移の状態が同じでも、
腫瘍マーカーCA19-9の多寡で、
予後に違いがあるという報告でした。
画像上まったく同じような状態でも、
その数字が大きいほど予後は厳しいという結果でした。
その結果についても、
統計データが報告されると、
「やっぱり」
「そのとおり」
という印象でした。
もちろん統計データは、
多くの患者さんを十把一絡げにして、
比較しただけであり、
個々の患者さんの状態、予後とは、
直接の関係はありません。
しかし、傾向は知っておいたほうが無難です。
今回、報道されていたのは、
大腸がんでしたが、
胃がんと大腸がんでは
標準治療での予後はかなり違います。
同じお腹の中の消化器だと、
一緒くたに感じてしまう患者さんも少なくありませんが、
胃がんは大腸がんに比較すると、
とても悪いのが現実です。
膵がんはそれよりも遥かに良くないのも事実です。
ただそれは、
統計データ上の数字であり、
個々の患者さんにとっては参考値です。
しかし、その参考値を知らないと、
知らされていないと、
あとで後悔が残る可能性があります。
一般的な現実は知っておいて損はありません。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
発生した場所により、
予後が違うというデータが報告されたと、
ヤフーの一般向けニュースで、
ネット上に掲載されていました。
身体の右側の大腸から発生した大腸がんは、
左側から発生したモノよりは、
予後が悪いというデータでした。
そのデータは、
数か月前にアメリカから発信されていましたが、
がん関連の医療者は、
ずいぶん前から、
その事実には気が付いていたと思います。
シカッリとした統計データとして出されていなかっただけで、
むかしから、
その傾向は多分に感じていました。
同じようなことは、
数年前の膵がんの研究報告でもありました。
腫瘍の大きさ、
転移の状態が同じでも、
腫瘍マーカーCA19-9の多寡で、
予後に違いがあるという報告でした。
画像上まったく同じような状態でも、
その数字が大きいほど予後は厳しいという結果でした。
その結果についても、
統計データが報告されると、
「やっぱり」
「そのとおり」
という印象でした。
もちろん統計データは、
多くの患者さんを十把一絡げにして、
比較しただけであり、
個々の患者さんの状態、予後とは、
直接の関係はありません。
しかし、傾向は知っておいたほうが無難です。
今回、報道されていたのは、
大腸がんでしたが、
胃がんと大腸がんでは
標準治療での予後はかなり違います。
同じお腹の中の消化器だと、
一緒くたに感じてしまう患者さんも少なくありませんが、
胃がんは大腸がんに比較すると、
とても悪いのが現実です。
膵がんはそれよりも遥かに良くないのも事実です。
ただそれは、
統計データ上の数字であり、
個々の患者さんにとっては参考値です。
しかし、その参考値を知らないと、
知らされていないと、
あとで後悔が残る可能性があります。
一般的な現実は知っておいて損はありません。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。