最近、診療中にしばしば感じることがあります。
自分の身の安全です。
どんなクスリにも副作用があります。
抗癌剤では致命的な副作用が出ることも珍しくはありません。
ガンという病気は無治療で放置すれば、
確実に死に至ります。
その時期をできる限り遅らせるのが抗癌剤治療です。
あわよくば天寿をまっとうするまでガンの増大を休止させることを目指して治療を行っています。
しかし、抗癌剤の副作用により命を落としてしまう可能性もあります。
私が行っている治療では、
抗癌剤は量が極めて少ないために、
多くの抗癌剤で致死的な副作用である白血球の減少はほとんど起きませんが、
例えば間質性肺炎や、
肝臓や心臓機能障害などの、
抗癌剤の量とはあまり関係の無い副作用により、
命を落とす患者さんが出てもおかしくありません。
幸いなことに、まだ副作用で亡くなった患者さんはいませんが、
重篤な肝機能障害は何例も見ています。
間質性肺炎も2名の患者さんで経験しています。
いずれも同じ抗癌剤で治療中のことでした。
ちなみにイレッサではありません。
お二人とも、肺炎からは救命していますが、
極めて有効であったその抗癌剤を使った治療ができなくなり
ガンの進行により亡くなられています。
抗癌剤治療に限ったことではありませんが、
どのような治療でも副作用は発現する可能性はあります。
特に、ガン治療薬の場合には、
ガンという病気が無治療であれば死に至る病気ですから、
致死的な副作用があることが分かっていても認可されます。
胃薬や風邪薬では過大な副作用があれば認可されません。
その病気で死ぬ人間はほとんどいないからです。
私のガン治療は、
エビデンスなどには従っていません。
参考にはしますが、それに縛られることは
術後の補助抗癌剤治療以外にはありません。
このことについては、
2006年4月25日の「標準的抗癌剤治療も有効です」
をはじめ何度も書きました。
ご参照ください。
しかし、再発ガン治療では、
目の前のガンと患者さんの全身状態QOLがすべてであり、
それに導かれるままに治療を進めます。
その時、治療の流れの中で、
必要であり、このクスリも使った方が良いと考え、
その旨患者さんに話すと、
「今日は、それはやりたくない。」という患者さんが時々います。
また逆に、医者の目からみると、
あまり必要は無いと思われるクスリを「是非使ってくれ、使って欲しい」といわれる患者さんもいます。
私は、可能な限り患者さんの考えに沿って治療を進めます。
しかし、必要だと考える治療を行わなかったり、
逆に不要と思われる治療を行った場合その責任の所在は何処にあるのでしょうか。
私が、必要と考えても
患者さんが「今日はやりたくない、気が向かない」と言った場合、
それを説得して行い、
何か重篤な副作用が出た場合どうなるのでしょうか。
患者さんの言うとおりに
その治療を行わずに、
ガンの悪化を見た場合には、
誰が責められるのでしょうか。
現在の日本人は不都合が起きると
必ず誰かを犯人にしなければ気がすまないように感じます。
逆に、私はあまり必要ないと思っても、
患者さんが「使って欲しい」と言われて、
それを使った時の副作用については、
誰の責任になるのでしょうか。やはりそれを実行した医者が悪いのでしょうね・・・・
昨年、手術を行った患者さんが死亡したことにより、
産婦人科医が逮捕された事件の裁判がはじまったようです。
その馬鹿げた逮捕には、
医師会も、産婦人科学会も講義をしていますが、
その裁判の行方により、
日本では手術を行う医者もいなくなってしまう可能性も十分にあると思います。
責任の所在、
医者の責任の範囲には、
最近考えさせられます。
以上 文責 梅澤 充
自分の身の安全です。
どんなクスリにも副作用があります。
抗癌剤では致命的な副作用が出ることも珍しくはありません。
ガンという病気は無治療で放置すれば、
確実に死に至ります。
その時期をできる限り遅らせるのが抗癌剤治療です。
あわよくば天寿をまっとうするまでガンの増大を休止させることを目指して治療を行っています。
しかし、抗癌剤の副作用により命を落としてしまう可能性もあります。
私が行っている治療では、
抗癌剤は量が極めて少ないために、
多くの抗癌剤で致死的な副作用である白血球の減少はほとんど起きませんが、
例えば間質性肺炎や、
肝臓や心臓機能障害などの、
抗癌剤の量とはあまり関係の無い副作用により、
命を落とす患者さんが出てもおかしくありません。
幸いなことに、まだ副作用で亡くなった患者さんはいませんが、
重篤な肝機能障害は何例も見ています。
間質性肺炎も2名の患者さんで経験しています。
いずれも同じ抗癌剤で治療中のことでした。
ちなみにイレッサではありません。
お二人とも、肺炎からは救命していますが、
極めて有効であったその抗癌剤を使った治療ができなくなり
ガンの進行により亡くなられています。
抗癌剤治療に限ったことではありませんが、
どのような治療でも副作用は発現する可能性はあります。
特に、ガン治療薬の場合には、
ガンという病気が無治療であれば死に至る病気ですから、
致死的な副作用があることが分かっていても認可されます。
胃薬や風邪薬では過大な副作用があれば認可されません。
その病気で死ぬ人間はほとんどいないからです。
私のガン治療は、
エビデンスなどには従っていません。
参考にはしますが、それに縛られることは
術後の補助抗癌剤治療以外にはありません。
このことについては、
2006年4月25日の「標準的抗癌剤治療も有効です」
をはじめ何度も書きました。
ご参照ください。
しかし、再発ガン治療では、
目の前のガンと患者さんの全身状態QOLがすべてであり、
それに導かれるままに治療を進めます。
その時、治療の流れの中で、
必要であり、このクスリも使った方が良いと考え、
その旨患者さんに話すと、
「今日は、それはやりたくない。」という患者さんが時々います。
また逆に、医者の目からみると、
あまり必要は無いと思われるクスリを「是非使ってくれ、使って欲しい」といわれる患者さんもいます。
私は、可能な限り患者さんの考えに沿って治療を進めます。
しかし、必要だと考える治療を行わなかったり、
逆に不要と思われる治療を行った場合その責任の所在は何処にあるのでしょうか。
私が、必要と考えても
患者さんが「今日はやりたくない、気が向かない」と言った場合、
それを説得して行い、
何か重篤な副作用が出た場合どうなるのでしょうか。
患者さんの言うとおりに
その治療を行わずに、
ガンの悪化を見た場合には、
誰が責められるのでしょうか。
現在の日本人は不都合が起きると
必ず誰かを犯人にしなければ気がすまないように感じます。
逆に、私はあまり必要ないと思っても、
患者さんが「使って欲しい」と言われて、
それを使った時の副作用については、
誰の責任になるのでしょうか。やはりそれを実行した医者が悪いのでしょうね・・・・
昨年、手術を行った患者さんが死亡したことにより、
産婦人科医が逮捕された事件の裁判がはじまったようです。
その馬鹿げた逮捕には、
医師会も、産婦人科学会も講義をしていますが、
その裁判の行方により、
日本では手術を行う医者もいなくなってしまう可能性も十分にあると思います。
責任の所在、
医者の責任の範囲には、
最近考えさせられます。
以上 文責 梅澤 充



