ごく一部の特殊な腫瘍内科医は知りませんが、
多くのがん治療医、
少なくとも外科医は、
がんという病から、
患者さんという人間を救いたいと考えています。
「救う」というのは、
必ずしも命だけの問題ではありません。
しかし、学会という大きな集団の前では、
自分の本音を貫くことができなくなる社会環境が作られています。
それは、一概に医療者側の責任ではありません。
「ナンでも訴訟」の、
社会風潮が、
医療者を委縮させている現実もあります。
目の前の患者さんは救いたい。
しかし、その前に自分自身が、
医療社会、日本社会のから抹殺されたら困る。
という本音もあります。
治らないがんに対して、
標準治療だけが最善と、
本気で考えている医療者は、
ごく一部の特殊な腫瘍内科医だけだと思います。
その特殊な人たちも、
本音は知りません。
目的も分かりません。
目の前の患者さんをなんとか救いたい、
満足を得てもらいたい。
という当たり前の感覚を持った普通の医者も、
一番恐れているのは、
患者さんからの訴訟問題です。
確実な死がエビデンスであることを知っていても、
17000人を超える学会が、
「標準」と定めた方法どおりに、
目の前の患者さんが、
がんの進行あるいは副作用で亡くなっても、
訴訟の恐れはほとんどありません。
実際にそれが起こらないように、
インフォームドコンセントという儀式で使われる紙に、
患者さんは署名を迫られるはずです。
治療を受ける側からみると、
そこを逆手に取って、
ご自身の望む治療に主治医を導くことは可能です。
地元の病院で、
実際にそれをおこなっている患者さんもいます。
同意書の前に、
「誓約書」を、
患者さん本人はもちろん、
配偶者やご家族すべての署名と捺印を付けて、
依頼する治療すべての結果責任は、
その患者さんご家族にある旨をシッカリ書いて、
主治医に渡すことです。
学会に縛られ、
同時にその真ん中に居たいと考える医者が多い病院では、
「院内規約」に縛られて、
まったく受け付けないところも多いと感じますが・・・
健康保険医療の範囲内で、
患者側の要求を受け入れないというのも、
もしかすると、
病院側の不備とも考えられます。
治らないことがハッキリ分かっているがんで、
標準的に苦しんで、
確実な最期を迎えることは、
じつはほとんどの医者は望んでいません。
患者さんご自身の意志を明確に伝えることが重要です。
「そんな治療では責任は持てない」と、
腫瘍内科医の常套句を聞いたら、
「標準治療で死んだら如何なる責任を持ってくれるのか?」と、
訊きなおしてください。
具体的な方法は、
拙著「抗がん剤治療の正体」に詳しく書いてあります。
参照してください。
少なくとも私は、
他人の命や生活に対して結果責任は負うことはできませんから、
治療は患者さんの自由意思で、
ご希望どおりに行っています。
それは、日本中どこでも、
健康保険で可能な治療です。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
多くのがん治療医、
少なくとも外科医は、
がんという病から、
患者さんという人間を救いたいと考えています。
「救う」というのは、
必ずしも命だけの問題ではありません。
しかし、学会という大きな集団の前では、
自分の本音を貫くことができなくなる社会環境が作られています。
それは、一概に医療者側の責任ではありません。
「ナンでも訴訟」の、
社会風潮が、
医療者を委縮させている現実もあります。
目の前の患者さんは救いたい。
しかし、その前に自分自身が、
医療社会、日本社会のから抹殺されたら困る。
という本音もあります。
治らないがんに対して、
標準治療だけが最善と、
本気で考えている医療者は、
ごく一部の特殊な腫瘍内科医だけだと思います。
その特殊な人たちも、
本音は知りません。
目的も分かりません。
目の前の患者さんをなんとか救いたい、
満足を得てもらいたい。
という当たり前の感覚を持った普通の医者も、
一番恐れているのは、
患者さんからの訴訟問題です。
確実な死がエビデンスであることを知っていても、
17000人を超える学会が、
「標準」と定めた方法どおりに、
目の前の患者さんが、
がんの進行あるいは副作用で亡くなっても、
訴訟の恐れはほとんどありません。
実際にそれが起こらないように、
インフォームドコンセントという儀式で使われる紙に、
患者さんは署名を迫られるはずです。
治療を受ける側からみると、
そこを逆手に取って、
ご自身の望む治療に主治医を導くことは可能です。
地元の病院で、
実際にそれをおこなっている患者さんもいます。
同意書の前に、
「誓約書」を、
患者さん本人はもちろん、
配偶者やご家族すべての署名と捺印を付けて、
依頼する治療すべての結果責任は、
その患者さんご家族にある旨をシッカリ書いて、
主治医に渡すことです。
学会に縛られ、
同時にその真ん中に居たいと考える医者が多い病院では、
「院内規約」に縛られて、
まったく受け付けないところも多いと感じますが・・・
健康保険医療の範囲内で、
患者側の要求を受け入れないというのも、
もしかすると、
病院側の不備とも考えられます。
治らないことがハッキリ分かっているがんで、
標準的に苦しんで、
確実な最期を迎えることは、
じつはほとんどの医者は望んでいません。
患者さんご自身の意志を明確に伝えることが重要です。
「そんな治療では責任は持てない」と、
腫瘍内科医の常套句を聞いたら、
「標準治療で死んだら如何なる責任を持ってくれるのか?」と、
訊きなおしてください。
具体的な方法は、
拙著「抗がん剤治療の正体」に詳しく書いてあります。
参照してください。
少なくとも私は、
他人の命や生活に対して結果責任は負うことはできませんから、
治療は患者さんの自由意思で、
ご希望どおりに行っています。
それは、日本中どこでも、
健康保険で可能な治療です。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。