厚生労働省の思惑をNHKが後押しするような形で、
日本中に「がん治療の拠点病院」といわれる、
ガン治療専門の病院が着々と開設されつつあります。
勿論、既存の病院を「拠点病院」に仕立て直ししているところもあります。
「日本中何処でも、地域格差無しに
同一のガン治療が受けることができるようにしよう。」という、
一見、非常に素晴らしい構想のように見えます。
しかし、その均一なガン治療というのは、
言わずと知れた標準的抗癌剤治療です。
「無治療よりは○ヶ月だけ長生きできる」
というご立派なエビデンスだけに支えられた
標準的に最大耐用量の抗癌剤を使ったガン治療です。
標準的な抗癌剤治療に対してどれだけの患者さんが満足できるのでしょうか。
その治療の実態を知らないから
「受けている、受けさせられている」
だけではないでしょうか。
確かに、ほとんど無医村のような地域で、
ガンに対する治療などまったく受けることのできない患者さんにとっては、
拠点病院の進出は大変な朗報であり、
とても心強いものでしょう。
無治療で過ごすよりは、
標準的抗癌剤治療でも受けた方が得な患者さんも少なくはないでしょう。
しかし、それは標準的な抗癌剤治療しかできなくなる日本の近い将来のガン治療の姿が少しずつ具現化してきている実態の表れです。
健康保険でのガン治療は、
今後まったく均一な治療しか受けることができなくなるものと思われます。
ある患者さんのご家族が、
日本各地で「少量の抗癌剤治療」「休眠療法」という言葉を
ホームページなどで謳っている病院を紹介して下さいましたが、
実際にその紹介された病院の近くにお住まいの患者さんに紹介したところ、
それは、ホームページでそのような事をチョッとだけ謳っているだけで、
実際には「ウチは標準的な治療しかしていません」と
アッサリ言われてしまうことがほとんどのようです。
まったくガン治療を受けることができない地域に、
何かしらのガン治療ができる拠点病院を作り、
そこで、標準的な抗癌剤治療を行うことは悪くはないと思います。
しかし、まったくガン治療ができない地域などそう多くはないはずです。
現在の日本では、“格差”が大きな問題にされています。
ガン治療において、地域格差は確実に存在しています。
しかし、それは、病院や医者の不足という
物理的な状況から発生している場合もあるのかも知れませんが、
患者さんの病気に対する知識量・興味の差である場合も少なくありません。
少なくとも私が診ている多くの患者さんでは、
ガン治療に対して物理的に不利な患者さんは一人もおられません。
既存の拠点病院である「がんセンター」の方が近いという患者さんもたくさんおられます。
2006年3月10日の「ある腫瘍内科医の勘違い」
などで書いた、「○○屋の牛丼」のような、
まったく均一な定食では満足できないから、
積極的ながん難民になって、
自分の空腹を満たしてくれる食事を探しているのです。
ガン患者さん自身にも、とんでもなく大きな格差が存在しているのです。
2006年3月11日の「ガン治療の地域格差」
をはじめ何回も書いてきたとおり、
ご自身、ご家族のガンという病気に対してほとんど知識も興味も無く、
ご自身でその重大な病気に対して調べようともしないで、
すべて医者任せにしている方も少なくありません。
逆に、自分の病気に対する治療を真剣に考え、
標準的抗癌剤治療のエビデンス、真実・実態についてもシッカリと調べてこられ、
「標準的な治療は自分は受けたくない」
「そのようなエビデンスでは、満足できない。もっと可能性を追求したい」
「○○のような治療をしてもらえないか」
と言われる患者さんも大勢おられます。
このブログを読まれている患者さんやご家族は後者に属する方々だと思いますが、
この両極端の2つのグループの患者さんに対して、
すべてガン治療の拠点病院に集めて、
治療法に対して選択の自由を奪い、
まったく均等な治療を行うことが、
地域格差の解消といえるのでしょうか。
均等なエビデンスに根ざしたガン治療とは、
引くことも足すことも一切許されない、
すべの患者さんに同一のクスリを同一量入れる治療です。
それで、すべての患者さんが満足するなどということは有り得ないと思うのですが・・・
そもそも、体質もガンの性質も生活様式もすべて違う患者さん全員に適した
均一なガン治療など存在するはずがないのです。
今のガン治療政策は、
学力の低い子供のレベルに合わせた教育を行って、
見事に失敗した日本の公立学校教育に良く似ているように思います。
その結果お金のかかる私立の学校だけに優秀な子供たちが集まるようになりました。
優秀な学校に入学する子弟の親御さんの収入はとても多いと聞きます。
日本のガン治療でも、
知識の豊富な患者さんやご家族は、
健康保険が適応される標準的抗癌剤治療ではなく、
間も無く保険では許されなくなると思われる標準的ではない
お金のかかる治療を選ばざるを得なくなるのではないでしょうか。
美しい国では、先ず第一にレベルの低い方に合わせて物事を進めるのが好きなようです。
たしかに、第一歩はそこからはじめなければならないような気もします。
そのために、犠牲になる患者さんも少なくないと思われますが・・・・
以上 文責 梅澤 充
日本中に「がん治療の拠点病院」といわれる、
ガン治療専門の病院が着々と開設されつつあります。
勿論、既存の病院を「拠点病院」に仕立て直ししているところもあります。
「日本中何処でも、地域格差無しに
同一のガン治療が受けることができるようにしよう。」という、
一見、非常に素晴らしい構想のように見えます。
しかし、その均一なガン治療というのは、
言わずと知れた標準的抗癌剤治療です。
「無治療よりは○ヶ月だけ長生きできる」
というご立派なエビデンスだけに支えられた
標準的に最大耐用量の抗癌剤を使ったガン治療です。
標準的な抗癌剤治療に対してどれだけの患者さんが満足できるのでしょうか。
その治療の実態を知らないから
「受けている、受けさせられている」
だけではないでしょうか。
確かに、ほとんど無医村のような地域で、
ガンに対する治療などまったく受けることのできない患者さんにとっては、
拠点病院の進出は大変な朗報であり、
とても心強いものでしょう。
無治療で過ごすよりは、
標準的抗癌剤治療でも受けた方が得な患者さんも少なくはないでしょう。
しかし、それは標準的な抗癌剤治療しかできなくなる日本の近い将来のガン治療の姿が少しずつ具現化してきている実態の表れです。
健康保険でのガン治療は、
今後まったく均一な治療しか受けることができなくなるものと思われます。
ある患者さんのご家族が、
日本各地で「少量の抗癌剤治療」「休眠療法」という言葉を
ホームページなどで謳っている病院を紹介して下さいましたが、
実際にその紹介された病院の近くにお住まいの患者さんに紹介したところ、
それは、ホームページでそのような事をチョッとだけ謳っているだけで、
実際には「ウチは標準的な治療しかしていません」と
アッサリ言われてしまうことがほとんどのようです。
まったくガン治療を受けることができない地域に、
何かしらのガン治療ができる拠点病院を作り、
そこで、標準的な抗癌剤治療を行うことは悪くはないと思います。
しかし、まったくガン治療ができない地域などそう多くはないはずです。
現在の日本では、“格差”が大きな問題にされています。
ガン治療において、地域格差は確実に存在しています。
しかし、それは、病院や医者の不足という
物理的な状況から発生している場合もあるのかも知れませんが、
患者さんの病気に対する知識量・興味の差である場合も少なくありません。
少なくとも私が診ている多くの患者さんでは、
ガン治療に対して物理的に不利な患者さんは一人もおられません。
既存の拠点病院である「がんセンター」の方が近いという患者さんもたくさんおられます。
2006年3月10日の「ある腫瘍内科医の勘違い」
などで書いた、「○○屋の牛丼」のような、
まったく均一な定食では満足できないから、
積極的ながん難民になって、
自分の空腹を満たしてくれる食事を探しているのです。
ガン患者さん自身にも、とんでもなく大きな格差が存在しているのです。
2006年3月11日の「ガン治療の地域格差」
をはじめ何回も書いてきたとおり、
ご自身、ご家族のガンという病気に対してほとんど知識も興味も無く、
ご自身でその重大な病気に対して調べようともしないで、
すべて医者任せにしている方も少なくありません。
逆に、自分の病気に対する治療を真剣に考え、
標準的抗癌剤治療のエビデンス、真実・実態についてもシッカリと調べてこられ、
「標準的な治療は自分は受けたくない」
「そのようなエビデンスでは、満足できない。もっと可能性を追求したい」
「○○のような治療をしてもらえないか」
と言われる患者さんも大勢おられます。
このブログを読まれている患者さんやご家族は後者に属する方々だと思いますが、
この両極端の2つのグループの患者さんに対して、
すべてガン治療の拠点病院に集めて、
治療法に対して選択の自由を奪い、
まったく均等な治療を行うことが、
地域格差の解消といえるのでしょうか。
均等なエビデンスに根ざしたガン治療とは、
引くことも足すことも一切許されない、
すべの患者さんに同一のクスリを同一量入れる治療です。
それで、すべての患者さんが満足するなどということは有り得ないと思うのですが・・・
そもそも、体質もガンの性質も生活様式もすべて違う患者さん全員に適した
均一なガン治療など存在するはずがないのです。
今のガン治療政策は、
学力の低い子供のレベルに合わせた教育を行って、
見事に失敗した日本の公立学校教育に良く似ているように思います。
その結果お金のかかる私立の学校だけに優秀な子供たちが集まるようになりました。
優秀な学校に入学する子弟の親御さんの収入はとても多いと聞きます。
日本のガン治療でも、
知識の豊富な患者さんやご家族は、
健康保険が適応される標準的抗癌剤治療ではなく、
間も無く保険では許されなくなると思われる標準的ではない
お金のかかる治療を選ばざるを得なくなるのではないでしょうか。
美しい国では、先ず第一にレベルの低い方に合わせて物事を進めるのが好きなようです。
たしかに、第一歩はそこからはじめなければならないような気もします。
そのために、犠牲になる患者さんも少なくないと思われますが・・・・
以上 文責 梅澤 充



