昨日の「付き合いのいいガン!?」で、
ガンの中には、抗癌剤に非常によく反応してくれて、
すぐにおとなしくなり、
僅かな抗癌剤だけで、長い時間付き合ってくれる良いヤツもいる。
ということを書きましたが、
昨日の、シェーマを本日も出します。

人間がガンと付き合うためには、
その人間は同時に抗癌剤とも付き合わなければなりません。
そのとき、「人間」にも、
抗癌剤に対してとても弱い患者さんもいれば、
かなりの量の「抗ガン剤」にもビクともしないツワモノもいます。
抗癌剤と人との相性は、お酒と同じです。
奈良漬一切れ、お猪口一杯で真っ赤になってしまう下戸もいれば、
ウィスキーをボトル一本いってもまだ物足りない顔をしている人もいます。
どちらかというと私は後者の方ですが・・・・
金沢大学の休眠療法の生みの親である高橋先生曰く、
「現在の標準的な抗癌剤治療は、下戸にも大酒のみにも、
一律にボトル一本飲め、といって、無理やり飲ませるようなものだ。」と、
まったくそのとおりだと思います。
抗癌剤治療でも、とても弱い下戸がいます。
とても治療に困る患者さんです。
如何なる「抗ガン剤」も受け入れてくれません。
そのような患者さんは、
はじめから、どのようなクスリを使っても、
副作用でダウンしてしまいます。
どれだけ量を少なくしても副作用だけが前面に出てしまいます。
「副作用対策が下手なだけだ」
といわれればそれまでかも知れません。
ステロイドをタップリと使えば解決するケースも多いとは思いますが、
ステロイドは腫瘍免疫を大きく抑制します。
私の行っている抗癌剤治療は、
標準的に大量の抗癌剤を使って、
抗癌剤という爆弾だけでガンと戦っていく治療とは違い、
抗癌剤の量はできるだけ少なくして、
人間が本来備えている免疫力も駆使して、
ガンと共存していくという考えですので、
免疫力を落としてしまったならば、
抗癌剤だけでは、
ガンとはとても戦えません。
単独で戦えるだけの量の抗癌剤は使っていません。
したがって、免疫力を確実に落とすことが分かっているステロイドは極力使わないようにしています。
ステロイドを大量に使わなければ
副作用を防止できないような状況の患者さんでは、
むしろ、免疫力など関係無しの、
標準的抗癌剤治療の方が向いているのかもしれません。
あるいは、私の工夫が足りないだけで、
画期的な副作用対策が何処かに隠されているのかもしれません。
このように、はじめから抗癌剤に対する“アレルギー反応”を示すような患者さんは、
それは体質であり、
抗癌剤を思うように使えないことはやむをえないように感じます。
しかし、しばしば遭遇する、
抗癌剤と付き合えない状態になっている患者さんは、
「少量の抗癌剤でガンと同居していく治療をしよう」と考える前に、
最大耐用量の抗癌剤を散々全身に投下されて、
スッカリ全身を痛めつけられてしまっている方々です。
このような患者さんでは、
度重なる激しい抗癌剤爆撃に散々悩まされてきた経歴から、
抗癌剤と聞いただけで吐き気をもよおす方も少なくありません。
「外来で抗癌剤治療を行う予定の日の朝になると気持ち悪くなる。」
「点滴の色をみると吐き気がする。」という方もおられます。
また、シビレなどの末梢神経障害が、
ほんの僅かな抗癌剤だけで、
非常に激しくぶり返してくる方もおられます。
もっとも、標準的抗癌剤治療があまりにもつらいから、
つらくない抗癌剤治療を求めて、
少量の抗癌剤による休眠療法に辿りついた患者さんが多いのですが・・・・
これらの、患者さん自身が自覚する副作用の他に、
抗癌剤治療を続ける上で非常に重要な骨髄機能が
大きな障害を受けていて、
普通は白血球の減少など起こらない少量の抗癌剤でも
大きな骨髄抑制がかかり、
抗癌剤治療が続けられないという事態に陥ることもしばしばです。
このような状態に陥ってしまっていると、
次の手が打てなくなります。
如何なる抗癌剤・量でも不可能という患者さんも存在します。
昨日も書きましたが、
ガンと付き合うためには、
抗癌剤とも上手く付き合わなければなりません。
逆に、抗癌剤を上手く受け入れることができないと、
ガンと長い時間付き合っていくことはできません。
それを考えると、
標準的に大量の抗癌剤爆弾を投下する前に、
一歩立ち止まって、
将来のことを考える必要があると思います。
以上 文責 梅澤 充
ガンの中には、抗癌剤に非常によく反応してくれて、
すぐにおとなしくなり、
僅かな抗癌剤だけで、長い時間付き合ってくれる良いヤツもいる。
ということを書きましたが、
昨日の、シェーマを本日も出します。

人間がガンと付き合うためには、
その人間は同時に抗癌剤とも付き合わなければなりません。
そのとき、「人間」にも、
抗癌剤に対してとても弱い患者さんもいれば、
かなりの量の「抗ガン剤」にもビクともしないツワモノもいます。
抗癌剤と人との相性は、お酒と同じです。
奈良漬一切れ、お猪口一杯で真っ赤になってしまう下戸もいれば、
ウィスキーをボトル一本いってもまだ物足りない顔をしている人もいます。
どちらかというと私は後者の方ですが・・・・
金沢大学の休眠療法の生みの親である高橋先生曰く、
「現在の標準的な抗癌剤治療は、下戸にも大酒のみにも、
一律にボトル一本飲め、といって、無理やり飲ませるようなものだ。」と、
まったくそのとおりだと思います。
抗癌剤治療でも、とても弱い下戸がいます。
とても治療に困る患者さんです。
如何なる「抗ガン剤」も受け入れてくれません。
そのような患者さんは、
はじめから、どのようなクスリを使っても、
副作用でダウンしてしまいます。
どれだけ量を少なくしても副作用だけが前面に出てしまいます。
「副作用対策が下手なだけだ」
といわれればそれまでかも知れません。
ステロイドをタップリと使えば解決するケースも多いとは思いますが、
ステロイドは腫瘍免疫を大きく抑制します。
私の行っている抗癌剤治療は、
標準的に大量の抗癌剤を使って、
抗癌剤という爆弾だけでガンと戦っていく治療とは違い、
抗癌剤の量はできるだけ少なくして、
人間が本来備えている免疫力も駆使して、
ガンと共存していくという考えですので、
免疫力を落としてしまったならば、
抗癌剤だけでは、
ガンとはとても戦えません。
単独で戦えるだけの量の抗癌剤は使っていません。
したがって、免疫力を確実に落とすことが分かっているステロイドは極力使わないようにしています。
ステロイドを大量に使わなければ
副作用を防止できないような状況の患者さんでは、
むしろ、免疫力など関係無しの、
標準的抗癌剤治療の方が向いているのかもしれません。
あるいは、私の工夫が足りないだけで、
画期的な副作用対策が何処かに隠されているのかもしれません。
このように、はじめから抗癌剤に対する“アレルギー反応”を示すような患者さんは、
それは体質であり、
抗癌剤を思うように使えないことはやむをえないように感じます。
しかし、しばしば遭遇する、
抗癌剤と付き合えない状態になっている患者さんは、
「少量の抗癌剤でガンと同居していく治療をしよう」と考える前に、
最大耐用量の抗癌剤を散々全身に投下されて、
スッカリ全身を痛めつけられてしまっている方々です。
このような患者さんでは、
度重なる激しい抗癌剤爆撃に散々悩まされてきた経歴から、
抗癌剤と聞いただけで吐き気をもよおす方も少なくありません。
「外来で抗癌剤治療を行う予定の日の朝になると気持ち悪くなる。」
「点滴の色をみると吐き気がする。」という方もおられます。
また、シビレなどの末梢神経障害が、
ほんの僅かな抗癌剤だけで、
非常に激しくぶり返してくる方もおられます。
もっとも、標準的抗癌剤治療があまりにもつらいから、
つらくない抗癌剤治療を求めて、
少量の抗癌剤による休眠療法に辿りついた患者さんが多いのですが・・・・
これらの、患者さん自身が自覚する副作用の他に、
抗癌剤治療を続ける上で非常に重要な骨髄機能が
大きな障害を受けていて、
普通は白血球の減少など起こらない少量の抗癌剤でも
大きな骨髄抑制がかかり、
抗癌剤治療が続けられないという事態に陥ることもしばしばです。
このような状態に陥ってしまっていると、
次の手が打てなくなります。
如何なる抗癌剤・量でも不可能という患者さんも存在します。
昨日も書きましたが、
ガンと付き合うためには、
抗癌剤とも上手く付き合わなければなりません。
逆に、抗癌剤を上手く受け入れることができないと、
ガンと長い時間付き合っていくことはできません。
それを考えると、
標準的に大量の抗癌剤爆弾を投下する前に、
一歩立ち止まって、
将来のことを考える必要があると思います。
以上 文責 梅澤 充



