「がんもどき」という言葉は、
「ガンと戦うな」というセンセーショナルな本を書かれた
有名な先生が創られた言葉ですので、ご存知の方も多いことと思います。
本日、「がんもどき」と戦って(?)いるお一人の患者さんから電話がありました。
そのことについて書きたいと思います。
その患者さんは、
3年以上前に初めて診た患者さんです。
手術不能の舌ガンが放射線と抗癌剤治療だけで「根治したかもしれない」状況で
初診になりました。
そのときに、「舌ガン治療の前に胃ガンも発見されていた」
しかし、「舌ガンの方が重大問題だから胃ガンは後から考えよう」
と、主治医に言われていました。
私のところへ来たときには、
舌ガンは画像診断では、
存在を確認できませんでした。
胃ガンの方はどうなっているのか確認しようと思い、
すぐに内視鏡を行ったところ、
何もありませんでした。
ガンが存在していたとされる場所に、
僅かに潰瘍の痕跡だけがあるのみでした。
そこを、何点も組織を採りましたが、
ガン細胞は出てきませんでした。
その後その病院を離れ、その患者さんとも会わなくなっていたのですが、
1年ほど前に、
「胃ガンが再度出て来て、手術をしなければならない、
潰瘍を伴っており内視鏡では無理だといわれている。
どうしたらよいか。」
と問い合わせがありました。
舌ガンの方は、まだ出てきていませんが、
胃ガン手術という、身体に大きな浸襲が加えられると、
眠っているガンが起きだしてくる可能性があります。
何とか避けたいと考え、
内視鏡手術で定評のある都内の病院を紹介したところ、
「極めて難しい」との診断でしたが、
「ダメでもともと、取りきれなかったならばそのときに手術を考える」
との条件で内視鏡手術を行いました。
そして、無事顕微鏡的にも完全切除ができました。
実にそのとき、同時に食道ガンも発見されました。
その食道ガンも内視鏡で切除することができました。
本日は、「術後の検査で、胃も食道もまったく異常が無かった」
との報告の電話でした。
その患者さんは、
そのまま地元の病院で胃ガンの手術を行っていたら、
食道ガンは放置され、
さらに眠っている舌ガンが起きだしてきたかも知れません。
ラッキーでした。
前置きが長くなりましたが、
この患者さんでは、
ハッキリと診断のついた胃ガンが2年間も消えていたのです。
早期胃ガンはこのようなことが珍しくありません。
この患者さんの場合は、
消えるきっかけは、
舌ガンに対する強力な抗癌剤治療だったのですが、
早期胃ガンの場合、
ほんの僅かな量の抗癌剤による継続的な治療でも、
眠らせてしまうことが可能な場合もしばしばあります。
手術はどうしてもしたくないという高齢者の胃ガンの場合、
少量の抗癌剤での継続的な治療で診ている患者さんも何人もいます。
健康食品だけでも、稀ですがそのようなことも起こります。
インチキ免疫治療を行っているところで、
「免疫治療で胃ガンが治った」などと宣伝しているのは、
このようなケースだと思います。
しかし、その治療(?)を止めれば、ガンはまたでて来ます。
治ってはいません。
ご紹介の患者さんでも、
「治ってはいません」でした。
「消えていた」「見えなくなっていた」だけでした。
しかし、一般的な患者さんが抱く
「ガン」という病気とは大きく違っているのではないでしょうか。
早期胃ガンはチョット特別な面もありますが、
「ガン」と診断されても、
焦る必要は無いのです。
アタマの中が真っ白になる必要はありません。
冷静にご自身の病気について考えてください。
また、今見ている患者さんの中にも、
大腸ガンの再発と同時に
胃ガンが発見され、
その手術を行うと言われた患者さんもいますが、
その経過および持参された内視鏡写真の所見から考えて、
とても胃ガンだとは思えず、
再度内視鏡を行ったところ、
ガンは発見されませんでした。
胃潰瘍の痕跡だけでした。
この患者さんの場合は、
単純な病理検査の間違いだったと思われますが、
「胃ガンです」と言われても、
イロイロな場合があります。
冷静に自分の病気を見つめてください。
しかし、早期胃ガンの場合には手術が大原則です。
先ず、安全に手術ができる病院を探してください。
ただし、現在では、胃を切除するのではなく、
内視鏡検査の延長のような手術だけで、
ガン病巣だけを完全切除することもかなりの症例で可能になってきています。
その手術には病院格差も小さくないようですが、
先ずは、内視鏡手術が可能であるか否かを納得のいくまで調べてみることは重要だと思います。
取ってしまった胃は、二度と戻りませんから・・・・
宣伝になりますが、町田胃腸病院の内視鏡手術は上手です。
また、内視鏡手術が不可能な患者さんでも、
お腹を大きく切る手術ではなく、
王監督が受けた腹腔鏡での胃切除手術も行っています。
街中の小さな病院でも、
目立ちませんが名人上手は存在しています。
しかし、小さな病院での名人上手は、
忙しすぎて論文を書いているヒマはありません。
したがって、目立たず街中で眠っています。
たまたま、その地域でその医者に巡り会った患者さんだけが
その恩恵を受けることになります。
もったいない話だと思います。
内部事情に詳しい人間の情報も大切にしてください。
以上 文責 梅澤 充
「ガンと戦うな」というセンセーショナルな本を書かれた
有名な先生が創られた言葉ですので、ご存知の方も多いことと思います。
本日、「がんもどき」と戦って(?)いるお一人の患者さんから電話がありました。
そのことについて書きたいと思います。
その患者さんは、
3年以上前に初めて診た患者さんです。
手術不能の舌ガンが放射線と抗癌剤治療だけで「根治したかもしれない」状況で
初診になりました。
そのときに、「舌ガン治療の前に胃ガンも発見されていた」
しかし、「舌ガンの方が重大問題だから胃ガンは後から考えよう」
と、主治医に言われていました。
私のところへ来たときには、
舌ガンは画像診断では、
存在を確認できませんでした。
胃ガンの方はどうなっているのか確認しようと思い、
すぐに内視鏡を行ったところ、
何もありませんでした。
ガンが存在していたとされる場所に、
僅かに潰瘍の痕跡だけがあるのみでした。
そこを、何点も組織を採りましたが、
ガン細胞は出てきませんでした。
その後その病院を離れ、その患者さんとも会わなくなっていたのですが、
1年ほど前に、
「胃ガンが再度出て来て、手術をしなければならない、
潰瘍を伴っており内視鏡では無理だといわれている。
どうしたらよいか。」
と問い合わせがありました。
舌ガンの方は、まだ出てきていませんが、
胃ガン手術という、身体に大きな浸襲が加えられると、
眠っているガンが起きだしてくる可能性があります。
何とか避けたいと考え、
内視鏡手術で定評のある都内の病院を紹介したところ、
「極めて難しい」との診断でしたが、
「ダメでもともと、取りきれなかったならばそのときに手術を考える」
との条件で内視鏡手術を行いました。
そして、無事顕微鏡的にも完全切除ができました。
実にそのとき、同時に食道ガンも発見されました。
その食道ガンも内視鏡で切除することができました。
本日は、「術後の検査で、胃も食道もまったく異常が無かった」
との報告の電話でした。
その患者さんは、
そのまま地元の病院で胃ガンの手術を行っていたら、
食道ガンは放置され、
さらに眠っている舌ガンが起きだしてきたかも知れません。
ラッキーでした。
前置きが長くなりましたが、
この患者さんでは、
ハッキリと診断のついた胃ガンが2年間も消えていたのです。
早期胃ガンはこのようなことが珍しくありません。
この患者さんの場合は、
消えるきっかけは、
舌ガンに対する強力な抗癌剤治療だったのですが、
早期胃ガンの場合、
ほんの僅かな量の抗癌剤による継続的な治療でも、
眠らせてしまうことが可能な場合もしばしばあります。
手術はどうしてもしたくないという高齢者の胃ガンの場合、
少量の抗癌剤での継続的な治療で診ている患者さんも何人もいます。
健康食品だけでも、稀ですがそのようなことも起こります。
インチキ免疫治療を行っているところで、
「免疫治療で胃ガンが治った」などと宣伝しているのは、
このようなケースだと思います。
しかし、その治療(?)を止めれば、ガンはまたでて来ます。
治ってはいません。
ご紹介の患者さんでも、
「治ってはいません」でした。
「消えていた」「見えなくなっていた」だけでした。
しかし、一般的な患者さんが抱く
「ガン」という病気とは大きく違っているのではないでしょうか。
早期胃ガンはチョット特別な面もありますが、
「ガン」と診断されても、
焦る必要は無いのです。
アタマの中が真っ白になる必要はありません。
冷静にご自身の病気について考えてください。
また、今見ている患者さんの中にも、
大腸ガンの再発と同時に
胃ガンが発見され、
その手術を行うと言われた患者さんもいますが、
その経過および持参された内視鏡写真の所見から考えて、
とても胃ガンだとは思えず、
再度内視鏡を行ったところ、
ガンは発見されませんでした。
胃潰瘍の痕跡だけでした。
この患者さんの場合は、
単純な病理検査の間違いだったと思われますが、
「胃ガンです」と言われても、
イロイロな場合があります。
冷静に自分の病気を見つめてください。
しかし、早期胃ガンの場合には手術が大原則です。
先ず、安全に手術ができる病院を探してください。
ただし、現在では、胃を切除するのではなく、
内視鏡検査の延長のような手術だけで、
ガン病巣だけを完全切除することもかなりの症例で可能になってきています。
その手術には病院格差も小さくないようですが、
先ずは、内視鏡手術が可能であるか否かを納得のいくまで調べてみることは重要だと思います。
取ってしまった胃は、二度と戻りませんから・・・・
宣伝になりますが、町田胃腸病院の内視鏡手術は上手です。
また、内視鏡手術が不可能な患者さんでも、
お腹を大きく切る手術ではなく、
王監督が受けた腹腔鏡での胃切除手術も行っています。
街中の小さな病院でも、
目立ちませんが名人上手は存在しています。
しかし、小さな病院での名人上手は、
忙しすぎて論文を書いているヒマはありません。
したがって、目立たず街中で眠っています。
たまたま、その地域でその医者に巡り会った患者さんだけが
その恩恵を受けることになります。
もったいない話だと思います。
内部事情に詳しい人間の情報も大切にしてください。
以上 文責 梅澤 充



