一昨日の2月19日の「分子標的薬は夢の新薬!?」に対して、
徒然雲さんから、コメントをいただきました。
ガンの告知に対する医者向けの講習会が開かれるそうです。
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070219dde041100006000c.html
『患者の精神的ダメージを最小限にとどめる「がん告知」を目指す』そうです。
すべての患者さんの半分のガンは治ります。
そのガンに対する告知は、
多くの患者さんが持っているガンに対する誤解を大きくしないように、
さらにその誤解を解消すべく、
そして不安を可能な限り解消するように、
細心の注意を払い慎重に行われなければなりませんが、
問題は、治らないガンです。
全文は上のホームページをご参照ください。
抜粋すると以下のとおりです。
「人間として最大の重要事項」を伝達することに関してのマニュアルのようですが、
とても興味があります。
そもそも、一人として同じ人間なんか存在しない患者さんに対して、
マニュアルを作ることができるものでしょうか。
無いよりはマシかもしれませんが・・・・
もし、それが完成すると
すべての人間を、いくつかのパターンに分けて、
それぞれのカテゴリーで均一の宣告方式が取られるのでしょうか。
そのカテゴリーは10通りでしょうか1億通りでしょうか。
何回かこのブログでも書いていますが、
私は、医学は科学でなければならないとは思います。
しかし、実際の臨床の場では、
科学であってはならない場面にもたくさん遭遇します。
医学には、冷たい科学であってはならない部分も多分にあります。
人間の心を分けるのに10通りでは足りるはずがありません。
しかし1億通りにしたら科学ではなくなります。
科学であれば、
すべての事象をいくつかのカテゴリーに分けて、
それぞれに、統計的に最善と認められる方式を遂行すれば良いだけです。
しかし何をもって最善とするかも、
すべての人間の価値観により変わってくるものですから、
本来、それすら決めることはできないはずですが・・・・
患者さんの病気の真実を説明する仕事。
それは科学であってはならない部分であるような気がします。
昨日も、あと数日あるいは頑張っても数週間で人生の終末を迎えなければならない患者さんを診ました。
まだ、意識もシッカリしていて、食事もできます。
しかし、残念ながら、間も無く人間としての時間は終了してしまいます。
ところが、その患者さんはその事実は知りません。
そしてその患者さんからは、
まだ生きていたいというハッキリとした意識が感じられます。
その患者さんにかける言葉に、マニュアルがあるのでしょうか。
精神科医にはそれができるのでしょうか。
私には、嘘を言って患者さんを励ますことくらいしかできません。
「まだまだ大丈夫ですよ。治療を続けましょうね」と。
もしマニュアルが存在したとしても、
普通のまともな医者は、そのとおりにはできないと思います。
その医者が生きてきたことにより備わってきた
人生観・死生観・価値観その他あらゆる判断基準から、
目の前の患者さんにとって最善と考えられる宣告・告知をすることになると思います。
抜粋文章の中の「暴言型」などは論外です。
人と人の付き合いもできないのですから、
告知だガン治療だという以前の問題です。
ここでも美しい国の崩壊が見て取れるように思います。
しかし、この提案は、流石に国立がんセンターだと思います。
ガン治療のすべてをマニュアル化して、
それを標準治療として、
日本全国で均一の型にはまった治療を遂行させたいのでしょうか。
先日の2月10日に書いた「医者には経験・勘は不要!?」でも
書きましたが、
「ガン治療ロボット化」を考えているのでしょうか。
そうなれば、医者の人件費は大幅に削減されますから、
念願である医療費削減に大きく貢献します。
何度も書いているとおり、
すべてが違う患者さんに対して、
まったく同一の標準的抗癌剤治療が存在すると言う考え方自身が異常ではないでしょうか。
馬鹿げていると思います。
標準的抗癌剤治療がすべて間違っているとは思いません。
100人それを受ければ、
大きな恩恵を受ける患者さんも
数人はいると思います。
すべての患者さんにマイナスではないと思います。
しかし、恩恵を受ける患者さんより、
「受けなければ良かった」「受けさせなければ良かった」と
後悔する患者さん・ご家族の方が遥かに多いと思います。
国のバックアップを受けて国立がんセンターが推進する
標準的な抗癌剤治療では、
何度も言うとおり、
「今は元気で普通の生活ができる患者さんの半分は確実に
○○カ月以内に死ぬというエビデンスに則った治療です。」
それに対して、どのように患者さんに説明・告知・宣告するのでしょうか。
「この抗癌剤治療を続けると、間も無く全身状態が悪くなります。
そのときには、モハヤ標準的抗癌剤治療はできなくなります。
エビデンスが無いからです。
その際にはこの病院では診ることはできません。
他の病院へ行っていただきます。
卒業の時には、がん難民の称号を差しあげましょう。」
これが、国立がんセンターでの
不治のガンに対する治療経過の真実ではないでしょうか。
この真実をどのように患者さんに伝えれば、
患者さんのショックが緩和されるのでしょうか。
上手く患者さんやご家族を騙すことの
トレーニング講習会なのでしょうか。
講習会を覗いてみたくなりました。
入り口でつまみ出されるでしょうね…
以上 文責 梅澤 充
徒然雲さんから、コメントをいただきました。
ガンの告知に対する医者向けの講習会が開かれるそうです。
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070219dde041100006000c.html
『患者の精神的ダメージを最小限にとどめる「がん告知」を目指す』そうです。
すべての患者さんの半分のガンは治ります。
そのガンに対する告知は、
多くの患者さんが持っているガンに対する誤解を大きくしないように、
さらにその誤解を解消すべく、
そして不安を可能な限り解消するように、
細心の注意を払い慎重に行われなければなりませんが、
問題は、治らないガンです。
全文は上のホームページをご参照ください。
抜粋すると以下のとおりです。
がん告知は、患者や家族にとって精神的な負担が極めて大きい。
しかし、大学の医学教育などには、患者の感情や生活の質(QOL)を重視する十分なカリキュラムが組まれていない。
このため、医師の心ない発言で患者が傷つくケースが相次いでいる。
例えば「まだ、生きられると思っていたんですか」(暴言型)「抗がん剤でも民間療法でも、あなたの好きな方でいいですよ」(責任放棄型)などだ。
国立がんセンター東病院精神腫瘍学開発部は昨年9月、患者の意向調査の結果を踏まえ、告知の技術習得のためのテキストを作成した。
「人間として最大の重要事項」を伝達することに関してのマニュアルのようですが、
とても興味があります。
そもそも、一人として同じ人間なんか存在しない患者さんに対して、
マニュアルを作ることができるものでしょうか。
無いよりはマシかもしれませんが・・・・
もし、それが完成すると
すべての人間を、いくつかのパターンに分けて、
それぞれのカテゴリーで均一の宣告方式が取られるのでしょうか。
そのカテゴリーは10通りでしょうか1億通りでしょうか。
何回かこのブログでも書いていますが、
私は、医学は科学でなければならないとは思います。
しかし、実際の臨床の場では、
科学であってはならない場面にもたくさん遭遇します。
医学には、冷たい科学であってはならない部分も多分にあります。
人間の心を分けるのに10通りでは足りるはずがありません。
しかし1億通りにしたら科学ではなくなります。
科学であれば、
すべての事象をいくつかのカテゴリーに分けて、
それぞれに、統計的に最善と認められる方式を遂行すれば良いだけです。
しかし何をもって最善とするかも、
すべての人間の価値観により変わってくるものですから、
本来、それすら決めることはできないはずですが・・・・
患者さんの病気の真実を説明する仕事。
それは科学であってはならない部分であるような気がします。
昨日も、あと数日あるいは頑張っても数週間で人生の終末を迎えなければならない患者さんを診ました。
まだ、意識もシッカリしていて、食事もできます。
しかし、残念ながら、間も無く人間としての時間は終了してしまいます。
ところが、その患者さんはその事実は知りません。
そしてその患者さんからは、
まだ生きていたいというハッキリとした意識が感じられます。
その患者さんにかける言葉に、マニュアルがあるのでしょうか。
精神科医にはそれができるのでしょうか。
私には、嘘を言って患者さんを励ますことくらいしかできません。
「まだまだ大丈夫ですよ。治療を続けましょうね」と。
もしマニュアルが存在したとしても、
普通のまともな医者は、そのとおりにはできないと思います。
その医者が生きてきたことにより備わってきた
人生観・死生観・価値観その他あらゆる判断基準から、
目の前の患者さんにとって最善と考えられる宣告・告知をすることになると思います。
抜粋文章の中の「暴言型」などは論外です。
人と人の付き合いもできないのですから、
告知だガン治療だという以前の問題です。
ここでも美しい国の崩壊が見て取れるように思います。
しかし、この提案は、流石に国立がんセンターだと思います。
ガン治療のすべてをマニュアル化して、
それを標準治療として、
日本全国で均一の型にはまった治療を遂行させたいのでしょうか。
先日の2月10日に書いた「医者には経験・勘は不要!?」でも
書きましたが、
「ガン治療ロボット化」を考えているのでしょうか。
そうなれば、医者の人件費は大幅に削減されますから、
念願である医療費削減に大きく貢献します。
何度も書いているとおり、
すべてが違う患者さんに対して、
まったく同一の標準的抗癌剤治療が存在すると言う考え方自身が異常ではないでしょうか。
馬鹿げていると思います。
標準的抗癌剤治療がすべて間違っているとは思いません。
100人それを受ければ、
大きな恩恵を受ける患者さんも
数人はいると思います。
すべての患者さんにマイナスではないと思います。
しかし、恩恵を受ける患者さんより、
「受けなければ良かった」「受けさせなければ良かった」と
後悔する患者さん・ご家族の方が遥かに多いと思います。
国のバックアップを受けて国立がんセンターが推進する
標準的な抗癌剤治療では、
何度も言うとおり、
「今は元気で普通の生活ができる患者さんの半分は確実に
○○カ月以内に死ぬというエビデンスに則った治療です。」
それに対して、どのように患者さんに説明・告知・宣告するのでしょうか。
「この抗癌剤治療を続けると、間も無く全身状態が悪くなります。
そのときには、モハヤ標準的抗癌剤治療はできなくなります。
エビデンスが無いからです。
その際にはこの病院では診ることはできません。
他の病院へ行っていただきます。
卒業の時には、がん難民の称号を差しあげましょう。」
これが、国立がんセンターでの
不治のガンに対する治療経過の真実ではないでしょうか。
この真実をどのように患者さんに伝えれば、
患者さんのショックが緩和されるのでしょうか。
上手く患者さんやご家族を騙すことの
トレーニング講習会なのでしょうか。
講習会を覗いてみたくなりました。
入り口でつまみ出されるでしょうね…
以上 文責 梅澤 充



