ある患者さんがから、裏のコメントで質問を受けました。
卵巣ガンの患者さんです。
はじめに行った標準的抗癌剤治療は非常に有効に効いてくれていたようですが、
無治療で経過を観ているときに再発しました。
私の個人的な意見では、
卵巣ガンに対しての標準的抗癌剤治療は、
根治と思われる状態に至ることもあり、
けっして無駄ではなく、
一度はトライする価値のある治療だと考えています。
しかし、ご相談の患者さんでは再発してしまいました。
再発してからはじまった治療では、
ほとんど効果は認められていません。
卵巣ガンの多くは、
治療効果が腫瘍マーカーに鋭敏に反応しますので、
提示された腫瘍マーカーを見る限り「まったく効いていない」
と思われます。
腫瘍マーカーの低下が認められません。
むしろ増加しています。
「下がらない=良くなっていない」
身体にダメージの無い最小限度の抗癌剤を使った治療では、
それでも「十分に効いている」と判断しても良いと思いますが、
標準的に大量の抗癌剤を使った治療では、
身体がダメージを受ける分だけは
ガンに縮小してもらなければなりません。
それがなければ、
延命はできません。
むしろ無治療よりも寿命を縮める可能性すらあります。
身体にダメージを与えない最小限度抗癌剤での治療では、
縮小は無くとも、ガンの増大が無い時間だけ延命することが可能だと思われます。
さらに、ご質問の患者さんの大きな問題は、
1クール目で効かない(腫瘍マーカーが増大している!)にもかかわらず、
その量の抗癌剤を再度使って治療を行うというのです。
そして、その後に効いたか否か判定するそうです。
効かない抗癌剤は寿命を縮めます。
その患者さんには、
まだ使っていない、健康保険で可能な抗癌剤が何種類も残されています。
さらに保険を度外視すれば、
まだまだいくらでも選択肢は広がります。
しかし、その残された抗癌剤の中で、
どれが有効であるのかは、
まったく分かりません。
何度も書いているとおり、
抗癌剤治療は試してみなければ、効くか否かはまったく分かりません。
そのとき、いきなりドカンと爆弾を落とすのではなく、
最小限度の量で試してみることがベストだと思います。
一般的に標準的な抗癌剤治療では、
はじめに○クール行うと決めてしまうと、
途中で治療の効果を確認することもなく、
目標回数にまで突き進んでしまいますが、
はじめの1クール目は、
「その治療が効果があるのか否かを確認するために行う」
と考えた方が無難だと思います。
本日は、同じような状況の方も少なくないのではないかと思い、
アブナイ治療に突き進んでしまいそうな
患者さんからの質問にお答えしました。
以上 文責 梅澤 充
PS. 裏のコメントは見落とすことも少なくありません。
ご質問はメールでお願いします。
卵巣ガンの患者さんです。
はじめに行った標準的抗癌剤治療は非常に有効に効いてくれていたようですが、
無治療で経過を観ているときに再発しました。
私の個人的な意見では、
卵巣ガンに対しての標準的抗癌剤治療は、
根治と思われる状態に至ることもあり、
けっして無駄ではなく、
一度はトライする価値のある治療だと考えています。
しかし、ご相談の患者さんでは再発してしまいました。
再発してからはじまった治療では、
ほとんど効果は認められていません。
卵巣ガンの多くは、
治療効果が腫瘍マーカーに鋭敏に反応しますので、
提示された腫瘍マーカーを見る限り「まったく効いていない」
と思われます。
腫瘍マーカーの低下が認められません。
むしろ増加しています。
「下がらない=良くなっていない」
身体にダメージの無い最小限度の抗癌剤を使った治療では、
それでも「十分に効いている」と判断しても良いと思いますが、
標準的に大量の抗癌剤を使った治療では、
身体がダメージを受ける分だけは
ガンに縮小してもらなければなりません。
それがなければ、
延命はできません。
むしろ無治療よりも寿命を縮める可能性すらあります。
身体にダメージを与えない最小限度抗癌剤での治療では、
縮小は無くとも、ガンの増大が無い時間だけ延命することが可能だと思われます。
さらに、ご質問の患者さんの大きな問題は、
1クール目で効かない(腫瘍マーカーが増大している!)にもかかわらず、
その量の抗癌剤を再度使って治療を行うというのです。
そして、その後に効いたか否か判定するそうです。
効かない抗癌剤は寿命を縮めます。
その患者さんには、
まだ使っていない、健康保険で可能な抗癌剤が何種類も残されています。
さらに保険を度外視すれば、
まだまだいくらでも選択肢は広がります。
しかし、その残された抗癌剤の中で、
どれが有効であるのかは、
まったく分かりません。
何度も書いているとおり、
抗癌剤治療は試してみなければ、効くか否かはまったく分かりません。
そのとき、いきなりドカンと爆弾を落とすのではなく、
最小限度の量で試してみることがベストだと思います。
一般的に標準的な抗癌剤治療では、
はじめに○クール行うと決めてしまうと、
途中で治療の効果を確認することもなく、
目標回数にまで突き進んでしまいますが、
はじめの1クール目は、
「その治療が効果があるのか否かを確認するために行う」
と考えた方が無難だと思います。
本日は、同じような状況の方も少なくないのではないかと思い、
アブナイ治療に突き進んでしまいそうな
患者さんからの質問にお答えしました。
以上 文責 梅澤 充
PS. 裏のコメントは見落とすことも少なくありません。
ご質問はメールでお願いします。



