本日で2月もお仕舞いです。
東京の日中は風は強いもののポカポカ陽気でした。
異常に暖かな冬もそろそろ終わりかけています。
夏はドウなってしまうのかとても心配です。
連日40℃ !?
冬の病気の代表格の一つはインフルエンザですが、
この異常気象のおかげか、
今年はあまり大流行はしないで済みそうな状況です。
それは無条件にとても良いことですが、
別の面から見ると困っている人間もいるのです。
嫌な話ですが、
個人開業のクリニックなどでは、
冬の当然あるべき収入が激減します。
昨年の診療報酬の切り下げの影響をモロに受けて、
青息吐息の弱小診療所では、
大きなダメージだと思います。
開業医は大儲けをしているように世間では見られています。
確かに勤務医よりは収入は多いようですが、
内情は火の車というところも少なくありません。
そこに、本来あるべき収入がなくなるとかなり厳しいものがあります。
勿論、病気などすべて絶滅してくれて、
医者など必要の無い時代が来ることを祈りますが、
何時の時代にも、人間が生きていく限り、
警察も裁判所も医者も必要なのでしょうね。
世の中普通にあるものがあって、
人の一生に波風を立ててくるから、
それがスパイスになり人生が面白くなるのでしょうか。
ただし、その波で転覆してしまわないように、
シッカリと舵取りはしなければなりませんが・・・・
ところで、インフルエンザの特効薬のタミフルが話題になっています。
飛び降り自殺が相次いだとか・・・・
そのニュースを見て、心配になったのが、
肺ガンに対して極めて有効に効く患者さんも存在する例のイレッサと同じように、
副作用で亡くなられた患者さんの
数百倍数千倍の、恩恵を受けた患者さんを無視して、
再びマスコミがセンセーショナルに騒ぎ立てて、
タミフルを封じ込めてしまうのではないかということです。
インフルエンザ治療薬「タミフル」は2001年2月に日本国内での販売が始まりました。
輸入販売元の中外製薬によると、
「インフルエンザ治療目的で延べ約3500万人が使用した。」
とのことです。
インフルエンザの死亡率は知りません。
しかし、最低10000人に一人程度の死亡確率はあるものと思います。
だとすると、タミフルが無かった場合のインフルエンザによる死者は
3500人に上ります。
100000人に一人でも、350人です。
一方、厚生労働省によると
「タミフルを服用後に死亡したのは昨年10月までに54人。
うち3人が転落など異常行動死で、残りは肺炎や肝機能障害などだった。
16歳以下に限ると死亡は16人、異常行動死は2人だった。」
そうです。
まだ、タミフルと異常行動との因果関係は解明されてはいないようですが、
このような事例が続くと「関係無し」とはいえないように思います。
このような場合エビデンス第一主義のアタマがお堅いガン治療専門の先生は、
どのように考えられるのかとても興味があります。
健康食品などでも、
実際にガン治療に使って効果が出るという事例は珍しくありません。
しかし、それは「エビデンスが無い」「偶然だ。」
の一言で、一蹴されてしまいます。
タミフルでも、3500万人が飲んで「異常行動が数件起きた」というだけで、
因果関係は証明されていない。
すなわち、エビデンスは無いのです。
一方、タミフルはインフルエンザには有効であるというエビデンスは出ています。
したがって「インフルエンザ = タミフル」
と、紋切り型の処方を繰り返すのでしょうか。
標準的抗癌剤治療のように・・・・
ガン治療に関しては、
何回もしつこく、
「自分の病気の治療は先ず自分で考えてください。」
「そのために、ガン、その治療に対して知識武装をしましょう。」
と訴えてきていますが、
至極身近な病気でも同様です。
私の感覚では、日本のマスコミは、
ガンの患者さんに対しては、
過大な期待を持たせるような書き方をし、
いざ、クスリで副作用が出ると、
恐怖心を煽るように書く傾向があるように感じます。
ご自身で、シッカリと報道の真偽を判定して、
その考えに従ってください。
インフルエンザの重篤化による死亡は
多くは高齢者であり、高齢化の進む日本では、
先程の3500という数字は実際には遥かに大きくなると思います。
タミフルは極めて有効なクスリだと考えています。
また、タミフルは今後発生が予想される、致死率も高いと考えられている
新型インフルエンザにも有効である可能性もあり、
イレッサのように発売中止という愚かな要求は起こす人間はいないと思いますが、
あまり、過度に反応しないようにするべきだと思います。
タミフルの副作用関連死疑惑についての報道は
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/kenko/070228/knk070228000.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070228-00000005-mai-sociに出ています。
この記事の中で、
小子化の一途を辿る、美しい国日本の親は、
子供に対してあまりにも過保護ではないでしょうか。
その結果が、小児科医不足にも直結しています。
小児科の医者を見ていると気の毒になります。
子供の病気と闘うよりも先に、
先ず母親と一戦交えなければなりません。
丈夫な子供のインフルエンザなどは、
ほとんどの場合クスリなど必要なく、
ご自宅で水分を十分に取り、暖かくして寝ていれば治ります。
また、米国の10倍という数字は、
親の態度以外に、
日米の健康保険制度の違いに起因しているように思います。
無保険者が4000万人もいる米国では、
インフルエンザくらいでは病院へは行けないのです。
一方日本では、簡単に病院に行く。
そして、極めて安い診療報酬の3割だけを支払えば済む…
これも、現在の健康保険財政を逼迫させている大きな要因の一つです。
そのツケは、ガン治療にも廻ってきます。
安易に病院の世話になるべきではないと思いますが、
タミフルは素晴らしいクスリです。
私自身、今まで3回お世話になりました。
つまらない誤解からその恩恵を受ける患者さんが減らないように祈ります。
以上 文責 梅澤 充
東京の日中は風は強いもののポカポカ陽気でした。
異常に暖かな冬もそろそろ終わりかけています。
夏はドウなってしまうのかとても心配です。
連日40℃ !?
冬の病気の代表格の一つはインフルエンザですが、
この異常気象のおかげか、
今年はあまり大流行はしないで済みそうな状況です。
それは無条件にとても良いことですが、
別の面から見ると困っている人間もいるのです。
嫌な話ですが、
個人開業のクリニックなどでは、
冬の当然あるべき収入が激減します。
昨年の診療報酬の切り下げの影響をモロに受けて、
青息吐息の弱小診療所では、
大きなダメージだと思います。
開業医は大儲けをしているように世間では見られています。
確かに勤務医よりは収入は多いようですが、
内情は火の車というところも少なくありません。
そこに、本来あるべき収入がなくなるとかなり厳しいものがあります。
勿論、病気などすべて絶滅してくれて、
医者など必要の無い時代が来ることを祈りますが、
何時の時代にも、人間が生きていく限り、
警察も裁判所も医者も必要なのでしょうね。
世の中普通にあるものがあって、
人の一生に波風を立ててくるから、
それがスパイスになり人生が面白くなるのでしょうか。
ただし、その波で転覆してしまわないように、
シッカリと舵取りはしなければなりませんが・・・・
ところで、インフルエンザの特効薬のタミフルが話題になっています。
飛び降り自殺が相次いだとか・・・・
そのニュースを見て、心配になったのが、
肺ガンに対して極めて有効に効く患者さんも存在する例のイレッサと同じように、
副作用で亡くなられた患者さんの
数百倍数千倍の、恩恵を受けた患者さんを無視して、
再びマスコミがセンセーショナルに騒ぎ立てて、
タミフルを封じ込めてしまうのではないかということです。
インフルエンザ治療薬「タミフル」は2001年2月に日本国内での販売が始まりました。
輸入販売元の中外製薬によると、
「インフルエンザ治療目的で延べ約3500万人が使用した。」
とのことです。
インフルエンザの死亡率は知りません。
しかし、最低10000人に一人程度の死亡確率はあるものと思います。
だとすると、タミフルが無かった場合のインフルエンザによる死者は
3500人に上ります。
100000人に一人でも、350人です。
一方、厚生労働省によると
「タミフルを服用後に死亡したのは昨年10月までに54人。
うち3人が転落など異常行動死で、残りは肺炎や肝機能障害などだった。
16歳以下に限ると死亡は16人、異常行動死は2人だった。」
そうです。
まだ、タミフルと異常行動との因果関係は解明されてはいないようですが、
このような事例が続くと「関係無し」とはいえないように思います。
このような場合エビデンス第一主義のアタマがお堅いガン治療専門の先生は、
どのように考えられるのかとても興味があります。
健康食品などでも、
実際にガン治療に使って効果が出るという事例は珍しくありません。
しかし、それは「エビデンスが無い」「偶然だ。」
の一言で、一蹴されてしまいます。
タミフルでも、3500万人が飲んで「異常行動が数件起きた」というだけで、
因果関係は証明されていない。
すなわち、エビデンスは無いのです。
一方、タミフルはインフルエンザには有効であるというエビデンスは出ています。
したがって「インフルエンザ = タミフル」
と、紋切り型の処方を繰り返すのでしょうか。
標準的抗癌剤治療のように・・・・
ガン治療に関しては、
何回もしつこく、
「自分の病気の治療は先ず自分で考えてください。」
「そのために、ガン、その治療に対して知識武装をしましょう。」
と訴えてきていますが、
至極身近な病気でも同様です。
私の感覚では、日本のマスコミは、
ガンの患者さんに対しては、
過大な期待を持たせるような書き方をし、
いざ、クスリで副作用が出ると、
恐怖心を煽るように書く傾向があるように感じます。
ご自身で、シッカリと報道の真偽を判定して、
その考えに従ってください。
インフルエンザの重篤化による死亡は
多くは高齢者であり、高齢化の進む日本では、
先程の3500という数字は実際には遥かに大きくなると思います。
タミフルは極めて有効なクスリだと考えています。
また、タミフルは今後発生が予想される、致死率も高いと考えられている
新型インフルエンザにも有効である可能性もあり、
イレッサのように発売中止という愚かな要求は起こす人間はいないと思いますが、
あまり、過度に反応しないようにするべきだと思います。
タミフルの副作用関連死疑惑についての報道は
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/kenko/070228/knk070228000.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070228-00000005-mai-sociに出ています。
この記事の中で、
しかし、米食品医薬品局(FDA)によると、タミフル服用後の異常行動など精神神経症状は17年8月から18年7月までに計103件の報告があり、9割以上が日本だった。
日本で異常行動が目立つ理由について、FDAは因果関係を特定しているわけではないが、
子供向けの流通量が米国の10倍以上あることや、医師の関心が高いことに触れている。
小子化の一途を辿る、美しい国日本の親は、
子供に対してあまりにも過保護ではないでしょうか。
その結果が、小児科医不足にも直結しています。
小児科の医者を見ていると気の毒になります。
子供の病気と闘うよりも先に、
先ず母親と一戦交えなければなりません。
丈夫な子供のインフルエンザなどは、
ほとんどの場合クスリなど必要なく、
ご自宅で水分を十分に取り、暖かくして寝ていれば治ります。
また、米国の10倍という数字は、
親の態度以外に、
日米の健康保険制度の違いに起因しているように思います。
無保険者が4000万人もいる米国では、
インフルエンザくらいでは病院へは行けないのです。
一方日本では、簡単に病院に行く。
そして、極めて安い診療報酬の3割だけを支払えば済む…
これも、現在の健康保険財政を逼迫させている大きな要因の一つです。
そのツケは、ガン治療にも廻ってきます。
安易に病院の世話になるべきではないと思いますが、
タミフルは素晴らしいクスリです。
私自身、今まで3回お世話になりました。
つまらない誤解からその恩恵を受ける患者さんが減らないように祈ります。
以上 文責 梅澤 充



