「標準的抗癌剤治療が、一番イイ治療なのです」
これは、ある患者会主催の講演会で、
大勢の患者さんを前にして
その地域のがんセンターの先生からいただいたありがたいお言葉だそうです。
昨日ある患者さんから聞きました。
何を基準に「一番イイ治療」なのでしょうか。
何処が、すべての患者さんに最適な治療なのでしょうか。
個々の患者さんは、
顔かたちと同様に、生活習慣も思想も
クスリに対する感受性も、
何から何まですべて違います。
おまけに、ガンの性格も・・・・
そのすべて違う個々の患者さん、
およびガンに対して、
唯一、違いを配慮しているのは、
患者さんの身長と体重から算出した体表面積だけです。
その体表面積だけを指標に、
使われる最大耐用量の抗癌剤がすべての患者さん身体に
均等に投下されます。
身長および体重が違っていても、
計算上体表面積が同一であれば、
年齢も性別も関係無く
同じ量の抗癌剤が投下されます。
背が高く、痩せている患者さんも、
低身長のおデブさん(私のこと?)も体表面積が一緒なら、
使われるクスリの量も同一です。
身長と体重だけから算出される体表面積だけで、
すべての患者さんにピッタリの治療など存在するはずがありません。
4種類の血液型だけで、
すべての人間の性格を判断しようとするようなものです。
もしかすると、A型とB型で大まかな差はあるのかも知れませんが、
A型っぽいB型の人もその逆もいます。
世界共通ですべてのガン患者さんにピッタリの治療など存在するはずはありません。
標準的抗癌剤治療が最善の患者さんもなかにはいることでしょう。
しかし、逆に、“標準”が“最低”の治療になってしまう患者さんも
相当数に上るはずです。
それにより、辛い思いをした挙句に寿命を縮める患者さんもいます。
万人に一番イイ治療などということはありえません。
一番イイ治療は、
個々の患者さんに合わせた治療であるはずです。
しかし、それを行うのは相当に面倒くさいですから、
便宜的にエビデンスのある標準的抗癌剤治療を
最善としているだけではないでしょうか。
個々の患者さんに合わせて治療をしていくと、
全員バラバラな治療になりますので、
エビデンスは出てきません。
そうなると、何時までたっても、
最善の治療には成りえません。
その価値判断は患者さんご自身でなさるしかありません。
現在のガン治療で、
抗癌剤治療と並ぶ双璧のひとつである手術においては、
均一な治療などまったく存在しません。
すべての手術が、患者さんの体型、
内臓の位置・形・大きさ、さらに年齢などを考慮して、
形作られていきます。
手術は完全オーダーメイド治療です。
私自身、乳ガン、消化器ガン、肺ガンなど様々な手術を行ってきましたが、
同一に切った患者さんなど一人もいません。
いるはずがありません。
お臍の位置も、乳房の大きさもすべての患者さんで違います。
完全に同一の手術など、
世界に二つと存在しません。
抗癌剤治療は延命、
ガン手術は根治を目指しています。(勿論根治は不能の手術もありますが)
その目的も大きく違いますが、
抗癌剤治療は、患者さんの個性を完全に無視した均一治療です。
一方、手術は個人個人ですべてが違う治療です。
とても対照的な感じがします。
(ここでの抗癌剤治療とは再発・切除不能ガンに対する治療です。)
根治が見込める治療では、
個々の患者さんにピッタリ合ったオーダーメード治療であり、
再発をして治ることが難しくなった患者さんの治療では、
十把一絡げになってしまうのでしょうか。
外科医は、はじめて医者として教育を受けるときから、
すべてが違う個々の患者さん一人一人に合わせて、
ケースバイケースで診療を組み立て行いかなければならないことを教わりますから、
標準的な抗癌剤治療は性に合わないように思います。
現在日本で患者さん本位の、
身体に優しい抗癌剤治療を勧めているのは、
皆さん外科医であるように思います。
私の先輩にも一人います。
抗癌剤治療は、一度はその外科を経験された
腫瘍内科医が行うのがベストである様に思います。
またまた勝手なことを書きました・・・・
以上 文責 梅澤 充
これは、ある患者会主催の講演会で、
大勢の患者さんを前にして
その地域のがんセンターの先生からいただいたありがたいお言葉だそうです。
昨日ある患者さんから聞きました。
何を基準に「一番イイ治療」なのでしょうか。
何処が、すべての患者さんに最適な治療なのでしょうか。
個々の患者さんは、
顔かたちと同様に、生活習慣も思想も
クスリに対する感受性も、
何から何まですべて違います。
おまけに、ガンの性格も・・・・
そのすべて違う個々の患者さん、
およびガンに対して、
唯一、違いを配慮しているのは、
患者さんの身長と体重から算出した体表面積だけです。
その体表面積だけを指標に、
使われる最大耐用量の抗癌剤がすべての患者さん身体に
均等に投下されます。
身長および体重が違っていても、
計算上体表面積が同一であれば、
年齢も性別も関係無く
同じ量の抗癌剤が投下されます。
背が高く、痩せている患者さんも、
低身長のおデブさん(私のこと?)も体表面積が一緒なら、
使われるクスリの量も同一です。
身長と体重だけから算出される体表面積だけで、
すべての患者さんにピッタリの治療など存在するはずがありません。
4種類の血液型だけで、
すべての人間の性格を判断しようとするようなものです。
もしかすると、A型とB型で大まかな差はあるのかも知れませんが、
A型っぽいB型の人もその逆もいます。
世界共通ですべてのガン患者さんにピッタリの治療など存在するはずはありません。
標準的抗癌剤治療が最善の患者さんもなかにはいることでしょう。
しかし、逆に、“標準”が“最低”の治療になってしまう患者さんも
相当数に上るはずです。
それにより、辛い思いをした挙句に寿命を縮める患者さんもいます。
万人に一番イイ治療などということはありえません。
一番イイ治療は、
個々の患者さんに合わせた治療であるはずです。
しかし、それを行うのは相当に面倒くさいですから、
便宜的にエビデンスのある標準的抗癌剤治療を
最善としているだけではないでしょうか。
個々の患者さんに合わせて治療をしていくと、
全員バラバラな治療になりますので、
エビデンスは出てきません。
そうなると、何時までたっても、
最善の治療には成りえません。
その価値判断は患者さんご自身でなさるしかありません。
現在のガン治療で、
抗癌剤治療と並ぶ双璧のひとつである手術においては、
均一な治療などまったく存在しません。
すべての手術が、患者さんの体型、
内臓の位置・形・大きさ、さらに年齢などを考慮して、
形作られていきます。
手術は完全オーダーメイド治療です。
私自身、乳ガン、消化器ガン、肺ガンなど様々な手術を行ってきましたが、
同一に切った患者さんなど一人もいません。
いるはずがありません。
お臍の位置も、乳房の大きさもすべての患者さんで違います。
完全に同一の手術など、
世界に二つと存在しません。
抗癌剤治療は延命、
ガン手術は根治を目指しています。(勿論根治は不能の手術もありますが)
その目的も大きく違いますが、
抗癌剤治療は、患者さんの個性を完全に無視した均一治療です。
一方、手術は個人個人ですべてが違う治療です。
とても対照的な感じがします。
(ここでの抗癌剤治療とは再発・切除不能ガンに対する治療です。)
根治が見込める治療では、
個々の患者さんにピッタリ合ったオーダーメード治療であり、
再発をして治ることが難しくなった患者さんの治療では、
十把一絡げになってしまうのでしょうか。
外科医は、はじめて医者として教育を受けるときから、
すべてが違う個々の患者さん一人一人に合わせて、
ケースバイケースで診療を組み立て行いかなければならないことを教わりますから、
標準的な抗癌剤治療は性に合わないように思います。
現在日本で患者さん本位の、
身体に優しい抗癌剤治療を勧めているのは、
皆さん外科医であるように思います。
私の先輩にも一人います。
抗癌剤治療は、一度はその外科を経験された
腫瘍内科医が行うのがベストである様に思います。
またまた勝手なことを書きました・・・・
以上 文責 梅澤 充



