お二人の患者さんがセカンドオピニオンに来られました。
お一人は、大腸ガンの肺転移の患者さんです。
某大学病院で標準的抗癌剤治療を推奨され、
「副作用は少々つらいけれども、
生存期間中央値は20ヶ月であり、
最善の治療である」
旨説明されたそうです。
勿論、つらい思いをした挙句に、
20ヶ月以内に半分の人間が死ぬというエビデンスが出ている治療など、
多くの患者さんでは受けたいとは考えません。
ご相談の患者さんも、
そのような一般的な考え方をお持ちの方であり、
当然、標準的な治療は拒否されて、
エビデンスはなくとも、
つらい思いをすることなく、
現在の自覚症状はまったく無く、
全身状態の良い時期を過ごしたい、
と考え、私に抗癌剤治療をして欲しいと言って来られました。
たしかに、私が現在行っている抗癌剤治療は、
標準的な抗癌剤治療よりは、
遥かにラクです。
そして、標準的治療よりはエビデンスはありませんが
多くの患者さんで長生きが可能だとは考えています。
しかし、あくまで延命のための治療でしかありません。
本当に根治の道が閉ざされた状態でなければ、
延命のための治療は行うべきではありません。
ご相談の患者さんの経過をみると、
手術から再発までの時間が長くないので、
難しいかも知れませんが、
必ずしも根治が不可能という状態ではありませんでした。
ノバリスないしは手術、
またはそれらの併用により、
根治の可能性もゼロではありません。
慎重に判断しなければなりませんが、
少なくとも、根治を諦め、
直ちに、標準的抗癌剤治療という
行き先のハッキリと見えている列車には乗るべきではないと考えます。
少量の抗癌剤を使った延命のための治療でも、
勿論、根治は想定外です。
抗癌剤治療をはじめる前に、
先ず根治が本当に不可能か否かの判断を慎重に行うべきだと思います。
お二人目の患者さんは、
膵ガンの患者さんでした。
その患者さんの場合も、
「放置すれば3ヶ月。標準的抗癌剤治療を行えば
6ないし7ヶ月程度生きることができる可能性がある。」
と、某大学病院で宣告され、
6ないし7ヶ月というエビデンスのある治療を勧められています。
当然、その大学病院の申し出は拒否されました。
しかし、その患者さんの場合も、
根治は非常に難しいかも知れませんが、
少なくとも6ないし7ヶ月で終わるような病態ではありません。
工夫をすれば、
根治は不可能であっても、
標準的な抗癌剤治療のエビデンスよりは遥かに長生きができるように思われました。
再発あるいは一見手術不能となると、
すべての患者さんにたいして、
即座にエビデンスのシッカリした、
標準的抗癌剤治療だけが推奨されます。
このブログで何度も訴えているとおり、
万人に最善の治療など存在しません。
個々の患者さんはすべてが違います。
その違いにしたがって、
すべての患者さんで治療も違うはずです。
本当に抗癌剤治療だけしか方法が残されていないのか否か、
慎重に判断されなければなりません。
根治の可能性は皆無なのか否か。
すなわち、本当に抗癌剤治療による延命治療だけしか残されていないのか否か正確に判断してください。
万一、根治の可能性が残されていた場合、
それを行わなかったときには、
取り返しのつかない大きな後悔を残します。
その判断には十分に時間をかけてください。
根治が不可能であることが判明するまでに時間がかかったとしても、
延命治療はそれからでも遅くはありません。
ガンの治療は、
根治が不可能か否か、
先ずそこからはじまります。
以上 文責 梅澤 充
お一人は、大腸ガンの肺転移の患者さんです。
某大学病院で標準的抗癌剤治療を推奨され、
「副作用は少々つらいけれども、
生存期間中央値は20ヶ月であり、
最善の治療である」
旨説明されたそうです。
勿論、つらい思いをした挙句に、
20ヶ月以内に半分の人間が死ぬというエビデンスが出ている治療など、
多くの患者さんでは受けたいとは考えません。
ご相談の患者さんも、
そのような一般的な考え方をお持ちの方であり、
当然、標準的な治療は拒否されて、
エビデンスはなくとも、
つらい思いをすることなく、
現在の自覚症状はまったく無く、
全身状態の良い時期を過ごしたい、
と考え、私に抗癌剤治療をして欲しいと言って来られました。
たしかに、私が現在行っている抗癌剤治療は、
標準的な抗癌剤治療よりは、
遥かにラクです。
そして、標準的治療よりはエビデンスはありませんが
多くの患者さんで長生きが可能だとは考えています。
しかし、あくまで延命のための治療でしかありません。
本当に根治の道が閉ざされた状態でなければ、
延命のための治療は行うべきではありません。
ご相談の患者さんの経過をみると、
手術から再発までの時間が長くないので、
難しいかも知れませんが、
必ずしも根治が不可能という状態ではありませんでした。
ノバリスないしは手術、
またはそれらの併用により、
根治の可能性もゼロではありません。
慎重に判断しなければなりませんが、
少なくとも、根治を諦め、
直ちに、標準的抗癌剤治療という
行き先のハッキリと見えている列車には乗るべきではないと考えます。
少量の抗癌剤を使った延命のための治療でも、
勿論、根治は想定外です。
抗癌剤治療をはじめる前に、
先ず根治が本当に不可能か否かの判断を慎重に行うべきだと思います。
お二人目の患者さんは、
膵ガンの患者さんでした。
その患者さんの場合も、
「放置すれば3ヶ月。標準的抗癌剤治療を行えば
6ないし7ヶ月程度生きることができる可能性がある。」
と、某大学病院で宣告され、
6ないし7ヶ月というエビデンスのある治療を勧められています。
当然、その大学病院の申し出は拒否されました。
しかし、その患者さんの場合も、
根治は非常に難しいかも知れませんが、
少なくとも6ないし7ヶ月で終わるような病態ではありません。
工夫をすれば、
根治は不可能であっても、
標準的な抗癌剤治療のエビデンスよりは遥かに長生きができるように思われました。
再発あるいは一見手術不能となると、
すべての患者さんにたいして、
即座にエビデンスのシッカリした、
標準的抗癌剤治療だけが推奨されます。
このブログで何度も訴えているとおり、
万人に最善の治療など存在しません。
個々の患者さんはすべてが違います。
その違いにしたがって、
すべての患者さんで治療も違うはずです。
本当に抗癌剤治療だけしか方法が残されていないのか否か、
慎重に判断されなければなりません。
根治の可能性は皆無なのか否か。
すなわち、本当に抗癌剤治療による延命治療だけしか残されていないのか否か正確に判断してください。
万一、根治の可能性が残されていた場合、
それを行わなかったときには、
取り返しのつかない大きな後悔を残します。
その判断には十分に時間をかけてください。
根治が不可能であることが判明するまでに時間がかかったとしても、
延命治療はそれからでも遅くはありません。
ガンの治療は、
根治が不可能か否か、
先ずそこからはじまります。
以上 文責 梅澤 充



