分子標的薬といわれる新薬が花盛りです。
日本では、副作用により散々虐められて
使われるチャンスが激減してしまった、
非常に優れた肺ガン治療薬のイレッサはじめ、
グリベック、ハーセプチン、リツキサンなどが使われています。
その他、海外では、
かなりの数の分子標的薬が実用化されています。
それらの情報はインターネットで検索すればすぐに見つかります。
そして、そこに掲載されている情報を鵜呑みにされて、
「○○という分子標的薬を使って欲しい」
と言ってくる患者さんやご家族は少なくありません。
多くの情報は、
「標準的抗癌剤治療にその分子標的薬を追加すると奏功率が向上する」
というものです。
生存期間の延長については、
まだ検討されていないものも少なくありません。
分子標的薬は一般的には、
従来の殺細胞効果を期待する細胞毒ではありませんから、
従来の抗癌剤のように寿命を短縮してしまう可能性は、
高くはありません。
奏功すなわちガンの縮小が得られたのであれば、
その患者さんには延命効果はあったものと思われます。
しかし、その長さについてはいまだ未知のものも多いようです。
まして、すべてのガン種で延命期間が判っている分子標的薬など存在しないと思います。
また、「標準的抗癌剤治療に上乗せする」
というところもミソで、
標準的に大量の抗癌剤を使った治療において
あるいは単独で、
新しい分子標的薬を使った場合の治療効果もほとんど未知です。
イレッサやハーセプチンでは
単独でも十分に治療効果の実績は出ていますし、
私は、それらの薬剤は先ず単独で使い始めています。
効果がなくなってきたら、
それに一般的な抗癌剤を上乗せ、
あるいは、イレッサの場合は変更も考えます。
アバスチンや乳ガン以外のガンに対するハーセプチンでは、
単独あるいは他の低い容量の抗癌剤と併用でも使用して、
かなり有効であるという実感を持っていはいます。
しかし、当然エビデンスはまだありません。
他の分子標的薬では、
その経験も乏しく
有効性は未知です。
また、分子標的薬には、
効果も未知であるように
未知の副作用も隠されている可能性も十分にあります。
イレッサが「副作用の無い抗癌剤」といわれて
イザ使い始まると、
間質性肺炎という思わぬ副作用が出たことはまだ記憶に新しいと思います。
勿論、イレッサは間質性肺炎で命を落とすリスクを考えても、
有効性のほうが遥かに大きく、
肺ガン治療において一度は使わなければ大きな後悔を残すクスリだと考えます。
イレッサのように
未知の副作用はどの分子標的薬にも有り得ますから、
不幸にしてそれらの副作用に見舞われたとき、
その責任は、患者さんあるいはご家族がシッカリ負うものであるという信念を、
ハッキリと、その危険かも知れない薬剤の使用を依頼する医者に
示さなければ使われることは無いと思います。
どれも値段が極めて高いことを除けば、
そのリスクを遥かに上回る素晴らしい薬剤であり、
経済的な問題が解決できる患者さんでは
是非使うべきだとは考えます。
しかし、その恩恵に与るか否かは、
ご自身の責任の所在にかかっていることはお忘れなく。
以上 文責 梅澤 充
日本では、副作用により散々虐められて
使われるチャンスが激減してしまった、
非常に優れた肺ガン治療薬のイレッサはじめ、
グリベック、ハーセプチン、リツキサンなどが使われています。
その他、海外では、
かなりの数の分子標的薬が実用化されています。
それらの情報はインターネットで検索すればすぐに見つかります。
そして、そこに掲載されている情報を鵜呑みにされて、
「○○という分子標的薬を使って欲しい」
と言ってくる患者さんやご家族は少なくありません。
多くの情報は、
「標準的抗癌剤治療にその分子標的薬を追加すると奏功率が向上する」
というものです。
生存期間の延長については、
まだ検討されていないものも少なくありません。
分子標的薬は一般的には、
従来の殺細胞効果を期待する細胞毒ではありませんから、
従来の抗癌剤のように寿命を短縮してしまう可能性は、
高くはありません。
奏功すなわちガンの縮小が得られたのであれば、
その患者さんには延命効果はあったものと思われます。
しかし、その長さについてはいまだ未知のものも多いようです。
まして、すべてのガン種で延命期間が判っている分子標的薬など存在しないと思います。
また、「標準的抗癌剤治療に上乗せする」
というところもミソで、
標準的に大量の抗癌剤を使った治療において
あるいは単独で、
新しい分子標的薬を使った場合の治療効果もほとんど未知です。
イレッサやハーセプチンでは
単独でも十分に治療効果の実績は出ていますし、
私は、それらの薬剤は先ず単独で使い始めています。
効果がなくなってきたら、
それに一般的な抗癌剤を上乗せ、
あるいは、イレッサの場合は変更も考えます。
アバスチンや乳ガン以外のガンに対するハーセプチンでは、
単独あるいは他の低い容量の抗癌剤と併用でも使用して、
かなり有効であるという実感を持っていはいます。
しかし、当然エビデンスはまだありません。
他の分子標的薬では、
その経験も乏しく
有効性は未知です。
また、分子標的薬には、
効果も未知であるように
未知の副作用も隠されている可能性も十分にあります。
イレッサが「副作用の無い抗癌剤」といわれて
イザ使い始まると、
間質性肺炎という思わぬ副作用が出たことはまだ記憶に新しいと思います。
勿論、イレッサは間質性肺炎で命を落とすリスクを考えても、
有効性のほうが遥かに大きく、
肺ガン治療において一度は使わなければ大きな後悔を残すクスリだと考えます。
イレッサのように
未知の副作用はどの分子標的薬にも有り得ますから、
不幸にしてそれらの副作用に見舞われたとき、
その責任は、患者さんあるいはご家族がシッカリ負うものであるという信念を、
ハッキリと、その危険かも知れない薬剤の使用を依頼する医者に
示さなければ使われることは無いと思います。
どれも値段が極めて高いことを除けば、
そのリスクを遥かに上回る素晴らしい薬剤であり、
経済的な問題が解決できる患者さんでは
是非使うべきだとは考えます。
しかし、その恩恵に与るか否かは、
ご自身の責任の所在にかかっていることはお忘れなく。
以上 文責 梅澤 充



