長期間抗癌剤治療を続けている患者さんでも、
まだ使っていないクスリを使っての治療を提案すると、
多くの場合、
「その治療は効きますか」
と尋ねてきます。
「副作用は強くないですか」
とおまけを付ける患者さんも少なくありません。
はじめて抗癌剤治療を行う患者さんでは、
ほぼ全員が同じことを聞かれます。
昨日も同じことを聞いてきた患者さんがお二人いました。
それもあり、昨日も疲れました。
一年以上抗癌剤治療を続けてきて、
今までの治療に効果がなくなってきたので、
別のクスリを提案したことに対しての質問です。
確実に効くことが分かっていたら、
先ずその治療から行います。
最近では、
2007年1月18日の「当たるも八卦のガン治療」
2007年1月19日の「当たるも八卦のガン治療」(2)
2007年1月20日の「ガン治療当たるは八卦、外れるは人災」
2007年2月8日の「ガン治療 やってみなけりゃ分からない」
2007年2月22日の「無駄な抗癌剤治療」
をはじめ、しつこく何度も、書いているとおり、
ガンの治療は、
実際にはじめてみなければ、
治療効果はどの程度であるのか否か、
あるいは治療効果そのものがあるのかないのか、
も分かりません。
50%の奏功率がるというエビデンスあっても、
一人の患者さんの身体の右半身だけに効くのとは意味が違います。
一人の患者さんにとってはあくまで「当たり」か「ハズレ」のいずれかです。
すべての患者さんのガン細胞は性質が違います。
そのガン細胞に対して、
使われる抗癌剤が効くのか否かは
実際に使ってみなければ分かりません。
2006年6月7日の「オーダーメイドのガン治療」で書きましたが、
患者さんの身体から取り出したガン細胞を試験管の中で培養して、
その細胞と、抗癌剤治療との相性を試験管の中で調べて、
効果が認められる抗癌剤から使っていく
という方法もありますが、
人間の身体の中の様々な条件のもとで成長するガン細胞と、
試験管の中で増殖するガン細胞とでは、
抗癌剤に対する反応は必ずしも同一ではありません、
試験管の中では効いたけど、
実際の患者さんの身体の中のガンに対しては
まったく効かないということは
いくらであります。
患者さんの身体の中に存在するガンで
確認しなければなりません。
したがって、これからはじめようとする治療が
効くのか否かはほとんどの場合まったく不明です。
分子標的薬標的薬であるハーセプチンなどは、
ハーツー蛋白をたくさん持っている細胞であれば、
効くかの可能性は極めて大きくなりますが、
一般的な抗癌剤ではそのような予測は不可能です。
また、昨日は、
治療をはじめる前から、
その副作用だけを異常に恐れ、
治療を受けることが不可能な患者さんも来られました。
治療効果も未知ですが、
同様に、副作用も実際にそのクスリを使うまでまったく不明です。
その患者さんは
かつて○○がんセンターで手術後に受けた標準的抗癌剤治療により発現した、
あまりにも激しい副作用を経験され
それがトラウマになってしまっているようです、
その患者さんは放射線治療により
根治も可能ではないかと考えられる状態です。
しかし、放射線治療の副作用も
イロイロなところからの情報により、
それを知っただけで、
怖くてその治療を受けることができません。
現在、副作用の強弱を事前に知ることも、
ある程度可能になってきました。
そして、それを行って欲しいと言われる患者さんいます。
しかし、その検査によって、
「副作用が強く出る可能性がある」
との判定が出たらどうするのでしょうか。
そのクスリは使用を諦めるのでしょうか。
そのクスリはもしかしたら、
その患者さんのガンには極めて有効に作用してくれるかも知れません。
検査の結果だけで、
有効な武器をはじめから放棄してしまうのは如何なものでしょうか
副作用も検査結果を必ずしも正確に反映するとは限りません。
ほんの僅かな量を使い、
その患者さんの身体で確認しなければ、
副作用の本当の姿は分かりません。
抗癌剤治療は患者さんの人生を左右する一大イベントです。
慎重に、しかし臆病になることなく決断をして、
最善の治療を受けてください。
以上 文責 梅澤 充
まだ使っていないクスリを使っての治療を提案すると、
多くの場合、
「その治療は効きますか」
と尋ねてきます。
「副作用は強くないですか」
とおまけを付ける患者さんも少なくありません。
はじめて抗癌剤治療を行う患者さんでは、
ほぼ全員が同じことを聞かれます。
昨日も同じことを聞いてきた患者さんがお二人いました。
それもあり、昨日も疲れました。
一年以上抗癌剤治療を続けてきて、
今までの治療に効果がなくなってきたので、
別のクスリを提案したことに対しての質問です。
確実に効くことが分かっていたら、
先ずその治療から行います。
最近では、
2007年1月18日の「当たるも八卦のガン治療」
2007年1月19日の「当たるも八卦のガン治療」(2)
2007年1月20日の「ガン治療当たるは八卦、外れるは人災」
2007年2月8日の「ガン治療 やってみなけりゃ分からない」
2007年2月22日の「無駄な抗癌剤治療」
をはじめ、しつこく何度も、書いているとおり、
ガンの治療は、
実際にはじめてみなければ、
治療効果はどの程度であるのか否か、
あるいは治療効果そのものがあるのかないのか、
も分かりません。
50%の奏功率がるというエビデンスあっても、
一人の患者さんの身体の右半身だけに効くのとは意味が違います。
一人の患者さんにとってはあくまで「当たり」か「ハズレ」のいずれかです。
すべての患者さんのガン細胞は性質が違います。
そのガン細胞に対して、
使われる抗癌剤が効くのか否かは
実際に使ってみなければ分かりません。
2006年6月7日の「オーダーメイドのガン治療」で書きましたが、
患者さんの身体から取り出したガン細胞を試験管の中で培養して、
その細胞と、抗癌剤治療との相性を試験管の中で調べて、
効果が認められる抗癌剤から使っていく
という方法もありますが、
人間の身体の中の様々な条件のもとで成長するガン細胞と、
試験管の中で増殖するガン細胞とでは、
抗癌剤に対する反応は必ずしも同一ではありません、
試験管の中では効いたけど、
実際の患者さんの身体の中のガンに対しては
まったく効かないということは
いくらであります。
患者さんの身体の中に存在するガンで
確認しなければなりません。
したがって、これからはじめようとする治療が
効くのか否かはほとんどの場合まったく不明です。
分子標的薬標的薬であるハーセプチンなどは、
ハーツー蛋白をたくさん持っている細胞であれば、
効くかの可能性は極めて大きくなりますが、
一般的な抗癌剤ではそのような予測は不可能です。
また、昨日は、
治療をはじめる前から、
その副作用だけを異常に恐れ、
治療を受けることが不可能な患者さんも来られました。
治療効果も未知ですが、
同様に、副作用も実際にそのクスリを使うまでまったく不明です。
その患者さんは
かつて○○がんセンターで手術後に受けた標準的抗癌剤治療により発現した、
あまりにも激しい副作用を経験され
それがトラウマになってしまっているようです、
その患者さんは放射線治療により
根治も可能ではないかと考えられる状態です。
しかし、放射線治療の副作用も
イロイロなところからの情報により、
それを知っただけで、
怖くてその治療を受けることができません。
現在、副作用の強弱を事前に知ることも、
ある程度可能になってきました。
そして、それを行って欲しいと言われる患者さんいます。
しかし、その検査によって、
「副作用が強く出る可能性がある」
との判定が出たらどうするのでしょうか。
そのクスリは使用を諦めるのでしょうか。
そのクスリはもしかしたら、
その患者さんのガンには極めて有効に作用してくれるかも知れません。
検査の結果だけで、
有効な武器をはじめから放棄してしまうのは如何なものでしょうか
副作用も検査結果を必ずしも正確に反映するとは限りません。
ほんの僅かな量を使い、
その患者さんの身体で確認しなければ、
副作用の本当の姿は分かりません。
抗癌剤治療は患者さんの人生を左右する一大イベントです。
慎重に、しかし臆病になることなく決断をして、
最善の治療を受けてください。
以上 文責 梅澤 充



