本日、私が診ている数名の患者さんでCTの検査を行いました。
そのCT画像を別の医者が見て、
「先生の患者さんはみんな激しいね!」
といわれました。
たしかに、一目見て目を背けたくなるほど
ヒドイ転移病巣を示している患者さんも少なくありません。
しかし、シッカリと見なければ、
見落としてしまうほど小さな病巣の患者さんもいます。
共通していることは、
ヒドイ患者さんでも自覚症状はそれほど強くは出ていない。
いわゆるPS.は0か1です。
そして、いずれの患者さんも、
標準的抗癌剤治療を勧められていた。
ということです。
PS. については
2006.1.18の「緩和医療」で説明しました、
ご存知のない方はご参照ください。
その標準的抗癌剤治療というベルトコンベアに乗ってしまったならば、
○○カ月以内に半分の患者さんが亡くなるというエビデンスだけが待っています。
ヒドイ転移・再発病巣を有している患者さんでは、
残念ながら延命のためだけの抗癌剤治療を行わざるを得ません。
そのような患者さんに対して、
QOLを落とすような治療はするべきではないと思います。
しかし、私が診ている再発ガンの患者さんでも、
考え方次第では根治も望める患者さんもいます。
それを、再発、PS. 0 or 1 というだけで、
みんな十把一絡げに、
同じ治療ラインに乗せてしまう。
これが、本当に正しい治療でしょうか。
小さい再発病巣であれば、
当然ながら患者さんの全身状態は極めて良く、
多くの場合、自覚症状も大きくはありません。
再発病巣の大小により、
それに対する治療方法は変えることができる可能性は十分にあります。
病巣がまだ小さいときには、
治療の選択肢は標準的抗癌剤治療だけではない場合も少なくありません。
定期検査で再発が認められた直後のようなときには、
いきなり、行き先の決まっている治療など行うべきではないと考えます。
標準的に最大耐用量の抗癌剤を使った治療では、
普通の人間はそれを長期間続けることは不可能です。
ガンが消滅する前に、
必ず人間の身体が耐えられなくなります。
その治療の継続は不可能になります。
そしてそのときが来てしまうと、
「もはや治療方法はありません」
という常套句の登場になります。
かくしてガン難民の登場になります。
そもそも、機械の目ではじめて発見されたような小さく
自覚症状を発生させない再発病巣で、
問題の無くPS. 0のQOLを維持している患者さんに対して、
そのQOLを大きくおとしめる治療を行うべきか否か十分に考えるべきです。
再発が発見されるや、
主治医からいきなり、
「生存期間中央値は○○カ月です。
これが、最善の治療です。」
と、標準的抗癌剤治療を勧められる患者さんは少なくありません。
「再発」と聞いただけで、
多くの患者さんやご家族では、
アタマ真っ白状態で、
冷静な判断力を完全に失ってしまいます。
しかし、ご自身の命にかかわることです、
一歩下がって、
冷静な判断をしてください。
あるいは、まだ再発を認めない患者さんでは、
「その時どう対処するのか」
を今のうちに考えておいたほうが無難だと思います。
以上 文責 梅澤 充
そのCT画像を別の医者が見て、
「先生の患者さんはみんな激しいね!」
といわれました。
たしかに、一目見て目を背けたくなるほど
ヒドイ転移病巣を示している患者さんも少なくありません。
しかし、シッカリと見なければ、
見落としてしまうほど小さな病巣の患者さんもいます。
共通していることは、
ヒドイ患者さんでも自覚症状はそれほど強くは出ていない。
いわゆるPS.は0か1です。
そして、いずれの患者さんも、
標準的抗癌剤治療を勧められていた。
ということです。
PS. については
2006.1.18の「緩和医療」で説明しました、
ご存知のない方はご参照ください。
その標準的抗癌剤治療というベルトコンベアに乗ってしまったならば、
○○カ月以内に半分の患者さんが亡くなるというエビデンスだけが待っています。
ヒドイ転移・再発病巣を有している患者さんでは、
残念ながら延命のためだけの抗癌剤治療を行わざるを得ません。
そのような患者さんに対して、
QOLを落とすような治療はするべきではないと思います。
しかし、私が診ている再発ガンの患者さんでも、
考え方次第では根治も望める患者さんもいます。
それを、再発、PS. 0 or 1 というだけで、
みんな十把一絡げに、
同じ治療ラインに乗せてしまう。
これが、本当に正しい治療でしょうか。
小さい再発病巣であれば、
当然ながら患者さんの全身状態は極めて良く、
多くの場合、自覚症状も大きくはありません。
再発病巣の大小により、
それに対する治療方法は変えることができる可能性は十分にあります。
病巣がまだ小さいときには、
治療の選択肢は標準的抗癌剤治療だけではない場合も少なくありません。
定期検査で再発が認められた直後のようなときには、
いきなり、行き先の決まっている治療など行うべきではないと考えます。
標準的に最大耐用量の抗癌剤を使った治療では、
普通の人間はそれを長期間続けることは不可能です。
ガンが消滅する前に、
必ず人間の身体が耐えられなくなります。
その治療の継続は不可能になります。
そしてそのときが来てしまうと、
「もはや治療方法はありません」
という常套句の登場になります。
かくしてガン難民の登場になります。
そもそも、機械の目ではじめて発見されたような小さく
自覚症状を発生させない再発病巣で、
問題の無くPS. 0のQOLを維持している患者さんに対して、
そのQOLを大きくおとしめる治療を行うべきか否か十分に考えるべきです。
再発が発見されるや、
主治医からいきなり、
「生存期間中央値は○○カ月です。
これが、最善の治療です。」
と、標準的抗癌剤治療を勧められる患者さんは少なくありません。
「再発」と聞いただけで、
多くの患者さんやご家族では、
アタマ真っ白状態で、
冷静な判断力を完全に失ってしまいます。
しかし、ご自身の命にかかわることです、
一歩下がって、
冷静な判断をしてください。
あるいは、まだ再発を認めない患者さんでは、
「その時どう対処するのか」
を今のうちに考えておいたほうが無難だと思います。
以上 文責 梅澤 充



