昨日の「脅しで標準」でも、
少し書きましたが、
「主治医はナンでも知っている」などと、
大きな勘違いをしている患者さんをしばしば観ます。
標準治療一辺倒の腫瘍内科医では、
その「標準」を受けてしまった患者さんの、
末路はとてもよく知っています。
もちろん、緩和ケアに送るまでの経過についてだけです。
その後は、
何も知らない新しい患者さんが、
次々と押し寄せてきますから、
緩和ケアに診療情報提供書を書いた患者さんの、
その後については、
紹介を受けた医者から、
「何時、亡くなられた」との報告書を見るだけです。
「今すぐに標準治療を開始しなければ手遅れになる」
という常套句も、
患者さんを通して、
しばしば聞きますが、
根治が期待できない固形ガンの場合、
標準を開始する時は、
すでに手遅れであり、
むしろ、標準の開始時点から、
「決められた時間」に対して、
時計は回りはじめます。
抗癌剤の専門家の錦の御旗であるエビデンスは、
ほとんどが、その標準を開始してから、
半分の患者さんが亡くなるまでの時間。
あるいは、開始から半年後、1年後に生きている確率、
それだけで構成されています。
脅し文句に釣られて、
焦ってしまったら、
製薬会社と、
その飼い犬のような特殊な腫瘍内科医の、
恰好の餌食になってしまいます。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。
少し書きましたが、
「主治医はナンでも知っている」などと、
大きな勘違いをしている患者さんをしばしば観ます。
標準治療一辺倒の腫瘍内科医では、
その「標準」を受けてしまった患者さんの、
末路はとてもよく知っています。
もちろん、緩和ケアに送るまでの経過についてだけです。
その後は、
何も知らない新しい患者さんが、
次々と押し寄せてきますから、
緩和ケアに診療情報提供書を書いた患者さんの、
その後については、
紹介を受けた医者から、
「何時、亡くなられた」との報告書を見るだけです。
「今すぐに標準治療を開始しなければ手遅れになる」
という常套句も、
患者さんを通して、
しばしば聞きますが、
根治が期待できない固形ガンの場合、
標準を開始する時は、
すでに手遅れであり、
むしろ、標準の開始時点から、
「決められた時間」に対して、
時計は回りはじめます。
抗癌剤の専門家の錦の御旗であるエビデンスは、
ほとんどが、その標準を開始してから、
半分の患者さんが亡くなるまでの時間。
あるいは、開始から半年後、1年後に生きている確率、
それだけで構成されています。
脅し文句に釣られて、
焦ってしまったら、
製薬会社と、
その飼い犬のような特殊な腫瘍内科医の、
恰好の餌食になってしまいます。
以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。