本日こそは、2月17日の「エビデンスが無いときは?」の続きを書こうかと
思っていたのですが、再び予定変更です。
申し訳ありません。
昨日「ヘルシーマニア 3号」さんから、ご質問のコメントを頂きましたので、本日は、それにお答えしようと思います。
コメントに対する適確な回答にはなりませんが、
ちょうど、「ガンという病気と食事の関係」についても書かなければいけないと考えていた時でしたので、ついでと言ってナンですが、書かせて下さい。
頂いたコメントは以下のとおりです。
ごめんなさい、私は不勉強な人間で、「アメリカの臨床栄養学」に対する知識はまったくありません。
それについてはお答えのしようがありません。
従って、日本での、私の周辺での状況についての考えで代弁致します。
1.ガンに対する食事療法
食事療法の歴史は、相当に古く当然抗癌剤治療などより遥か昔から行なわれているものです。
勿論、ガンに対する食事療法には、エビデンスはありません。
本当に治療効果があるか否かは、まったく不明です。
従って、ほとんどの抗癌剤治療専門医は完全に無視します。
正直、私も無視(軽視)していました。
しかし、私がそれについて書こうと思ったのは、
ある患者さんを見たからです。
40代で乳ガン再発の患者さんです。
3年ほど前の再発です。
局所皮膚と深部リンパ節への再発です。
皮膚病巣は、放射線治療で完治の状態です。
深部リンパ節は、経口抗癌剤とホルモン剤でまったく見えなくなっています。
しかし、腫瘍マーカーが正常範囲内ですが、ゆっくりと上昇しまた低下していきます。
治療法はまったく変えていません。
何故なのか判りませんでした。
正常範囲内ですので、恐らく、ガンとは関係ない生理的な動きであろうと考えていました。
ところが、ある診察の日に、その患者さんとゆっくりイロイロなことを話していると、
「食事療法」をしていることをはじめて聞きました。
そして、その腫瘍マーカーのデータの経時的変化を、あらためて見ていくと、
「お子さんの受験やらナンやらで、ご自分にかまう時間が取れず、
食事療法がおろそかになった。」
と言う時期と、腫瘍マーカーが上昇する、すなわちガンの増大が疑われる時期が、
奇妙に一致することが判りました。
つい先日も、腫瘍マーカーが少し上昇しましたが、「食事療法をしっかり頑張った」ところ、マーカーは下がりました。
偶然とは思えません。
そこで、以前から面識があり、「ガンと代謝・栄養」についての研究をされている
都立大塚病院副院長の外科医 済陽(ワタヨウ)先生にイロイロと教えて頂きましたところ、
正直言ってバカにしていた食事療法に大きな効果があることが判りました。
勿論、食事療法それだけではダメです。
先程紹介した患者さんのように、抗癌剤治療も内分泌治療も放射線も、
場合により、可能であれば手術も行なう。
すべて考えられる治療は必要です。
その上で、行なう食事療法には、確かに効果はありそうです。
但し、食事療法の考え方には、
免疫力を高めることにより、抗腫瘍効果を期待する面もありますので、
その免疫力を削いでしまうような治療は、
食事療法の面からは、勧められません。
実際に済陽先生から、見せてもらった、
抗癌剤治療に食事療法を併用した患者さんのデータを見ると、
抗癌剤治療による白血球の減少の大きい時期には、腫瘍マーカーは増加し、
副作用が消え白血球が正常値に戻ると腫瘍マーカーも減少するという、
非常に興味深い症例もありました。
どのように作用しているのか私には判りません。
しかし、食事療法の治療効果は確実に存在するものと思います。
但し、私の個人的な考えでは、「食事は楽しくなければいけない」が基本ですから、
イロイロ制限されて、それで食事がつまらなくなってしまうようでは、
ガン治療としては、あまりお勧めはしません・・・・
食事の内容は、
簡単にいうと、
それぞれの意味合いについて説明していると極めて長くなるので、
インターネットで調べるか、専門家に聞いて下さい。
3.は免疫力の向上、およびレモンの抗酸化作用が目的です。
このような、内容の食事で、楽しい食生活が維持できる患者さんには是非お勧めです。
お金もかかりません。
むしろ、高級なお肉や脂ののった魚などは、大敵ですから、
食費も安くなるかもしれません。(今年は大雪でお野菜は高い?)
また、このような食生活を、苦痛を伴わずに守ることができるのであれば、
いわゆるガンにイイとされる、サプリメントは必要ないと思います。
経済的です。
巷のインチキ免疫治療クリニックに、大金を注ぎ込む必要は皆無だと思います。
「こんなメニューじゃ、食事がつまらなくなるのでは?」と済陽先生に言ったところ、
「患者さんには、落語を聞きながら食事をするように指導している。」とのことでした。
落語を聴きながらはイイかも知れません。
メニューはどうであれ、是非一度お試し下さい。
但し、口から食べ物を噴出さないように。
2.食事によるガン予防
1.で示した食事内容は、偶然か否かは知りませんが、
WHOが提唱する、ガンを予防する食事の内容とほとんど一緒です。
このような食生活により、地球上のガンは半減するそうです。
確かに、昨日書いたとおり、
減塩運動で秋田県の胃ガン発生率は三分の一に減少したそうですから・・・・
私は、このような食事で満足できる方であれば、
ガン予防のサプリメントは不要だと考えています。
しかし、私自身は、先程提示した食事では、とても満足できません。
その様な、だらしない、食い意地の張った人間には、上の1〜4で守れない部分を、
補うためのサプリメントは意味のあることかもしれません。
しかし、本当にガン予防効果があるサプリメントが存在するか否か大きな疑問は残ります。
本当にガン予防効果が確立されているサプリメントがあれば、
物事を合理的に考えるアメリカ政府ならば、
無償で全国民に配布すると思います。
ガン医療費より遥かに安く済むでしょうから・・・・
ガンに対する食事療法は、それが上手く合う患者さんでは、
ガンと生涯付き合っていくための大きな武器になる可能性があります。
先程紹介した患者さんもその経過を見ると、
食事を守っていれば一生涯ガンは姿を現してこないように感じます。
そのうちに、完全にガンが治る治療も開発されます。
皆様も試してみることは、けっして無駄ではないと思います。
但し、食事療法は根気が要ることだけはお忘れなく・・・・
本日は、再び予定を変更して、コメントに対する回答を兼ねて食事療法について、
私の考えを書きました。
以上 文責 梅澤 充
思っていたのですが、再び予定変更です。
申し訳ありません。
昨日「ヘルシーマニア 3号」さんから、ご質問のコメントを頂きましたので、本日は、それにお答えしようと思います。
コメントに対する適確な回答にはなりませんが、
ちょうど、「ガンという病気と食事の関係」についても書かなければいけないと考えていた時でしたので、ついでと言ってナンですが、書かせて下さい。
頂いたコメントは以下のとおりです。
アメリカの臨床栄養学について
私は、本などで、アメリカではガンや生活習慣病の対する栄養の処方(いわゆるサプリを使った予防&治療)があることを知り、それを実践し、多くの方に広めて、予防したいと思っている者です。
この私の考えの根本ともなっているアメリカの栄養によるガンの予防、治療などについて、梅澤様はどうお考えでしょうか?
お忙しいことと思いますので、お時間のあるときで結構です。
ごめんなさい、私は不勉強な人間で、「アメリカの臨床栄養学」に対する知識はまったくありません。
それについてはお答えのしようがありません。
従って、日本での、私の周辺での状況についての考えで代弁致します。
1.ガンに対する食事療法
食事療法の歴史は、相当に古く当然抗癌剤治療などより遥か昔から行なわれているものです。
勿論、ガンに対する食事療法には、エビデンスはありません。
本当に治療効果があるか否かは、まったく不明です。
従って、ほとんどの抗癌剤治療専門医は完全に無視します。
正直、私も無視(軽視)していました。
しかし、私がそれについて書こうと思ったのは、
ある患者さんを見たからです。
40代で乳ガン再発の患者さんです。
3年ほど前の再発です。
局所皮膚と深部リンパ節への再発です。
皮膚病巣は、放射線治療で完治の状態です。
深部リンパ節は、経口抗癌剤とホルモン剤でまったく見えなくなっています。
しかし、腫瘍マーカーが正常範囲内ですが、ゆっくりと上昇しまた低下していきます。
治療法はまったく変えていません。
何故なのか判りませんでした。
正常範囲内ですので、恐らく、ガンとは関係ない生理的な動きであろうと考えていました。
ところが、ある診察の日に、その患者さんとゆっくりイロイロなことを話していると、
「食事療法」をしていることをはじめて聞きました。
そして、その腫瘍マーカーのデータの経時的変化を、あらためて見ていくと、
「お子さんの受験やらナンやらで、ご自分にかまう時間が取れず、
食事療法がおろそかになった。」
と言う時期と、腫瘍マーカーが上昇する、すなわちガンの増大が疑われる時期が、
奇妙に一致することが判りました。
つい先日も、腫瘍マーカーが少し上昇しましたが、「食事療法をしっかり頑張った」ところ、マーカーは下がりました。
偶然とは思えません。
そこで、以前から面識があり、「ガンと代謝・栄養」についての研究をされている
都立大塚病院副院長の外科医 済陽(ワタヨウ)先生にイロイロと教えて頂きましたところ、
正直言ってバカにしていた食事療法に大きな効果があることが判りました。
勿論、食事療法それだけではダメです。
先程紹介した患者さんのように、抗癌剤治療も内分泌治療も放射線も、
場合により、可能であれば手術も行なう。
すべて考えられる治療は必要です。
その上で、行なう食事療法には、確かに効果はありそうです。
但し、食事療法の考え方には、
免疫力を高めることにより、抗腫瘍効果を期待する面もありますので、
その免疫力を削いでしまうような治療は、
食事療法の面からは、勧められません。
実際に済陽先生から、見せてもらった、
抗癌剤治療に食事療法を併用した患者さんのデータを見ると、
抗癌剤治療による白血球の減少の大きい時期には、腫瘍マーカーは増加し、
副作用が消え白血球が正常値に戻ると腫瘍マーカーも減少するという、
非常に興味深い症例もありました。
どのように作用しているのか私には判りません。
しかし、食事療法の治療効果は確実に存在するものと思います。
但し、私の個人的な考えでは、「食事は楽しくなければいけない」が基本ですから、
イロイロ制限されて、それで食事がつまらなくなってしまうようでは、
ガン治療としては、あまりお勧めはしません・・・・
食事の内容は、
簡単にいうと、
1.動物性の脂質、たんぱく質は極力避ける。
塩も極力少なくする。
2.胚芽成分を毎日摂取する。野菜・果物を毎日ジュースにして出来るだけたくさん飲む。
3.キノコ、海藻、ヨーグルト、蜂蜜、レモンなどを毎日摂取する。
4.禁煙、節酒
それぞれの意味合いについて説明していると極めて長くなるので、
インターネットで調べるか、専門家に聞いて下さい。
3.は免疫力の向上、およびレモンの抗酸化作用が目的です。
このような、内容の食事で、楽しい食生活が維持できる患者さんには是非お勧めです。
お金もかかりません。
むしろ、高級なお肉や脂ののった魚などは、大敵ですから、
食費も安くなるかもしれません。(今年は大雪でお野菜は高い?)
また、このような食生活を、苦痛を伴わずに守ることができるのであれば、
いわゆるガンにイイとされる、サプリメントは必要ないと思います。
経済的です。
巷のインチキ免疫治療クリニックに、大金を注ぎ込む必要は皆無だと思います。
「こんなメニューじゃ、食事がつまらなくなるのでは?」と済陽先生に言ったところ、
「患者さんには、落語を聞きながら食事をするように指導している。」とのことでした。
落語を聴きながらはイイかも知れません。
メニューはどうであれ、是非一度お試し下さい。
但し、口から食べ物を噴出さないように。
2.食事によるガン予防
1.で示した食事内容は、偶然か否かは知りませんが、
WHOが提唱する、ガンを予防する食事の内容とほとんど一緒です。
このような食生活により、地球上のガンは半減するそうです。
確かに、昨日書いたとおり、
減塩運動で秋田県の胃ガン発生率は三分の一に減少したそうですから・・・・
私は、このような食事で満足できる方であれば、
ガン予防のサプリメントは不要だと考えています。
しかし、私自身は、先程提示した食事では、とても満足できません。
その様な、だらしない、食い意地の張った人間には、上の1〜4で守れない部分を、
補うためのサプリメントは意味のあることかもしれません。
しかし、本当にガン予防効果があるサプリメントが存在するか否か大きな疑問は残ります。
本当にガン予防効果が確立されているサプリメントがあれば、
物事を合理的に考えるアメリカ政府ならば、
無償で全国民に配布すると思います。
ガン医療費より遥かに安く済むでしょうから・・・・
ガンに対する食事療法は、それが上手く合う患者さんでは、
ガンと生涯付き合っていくための大きな武器になる可能性があります。
先程紹介した患者さんもその経過を見ると、
食事を守っていれば一生涯ガンは姿を現してこないように感じます。
そのうちに、完全にガンが治る治療も開発されます。
皆様も試してみることは、けっして無駄ではないと思います。
但し、食事療法は根気が要ることだけはお忘れなく・・・・
本日は、再び予定を変更して、コメントに対する回答を兼ねて食事療法について、
私の考えを書きました。
以上 文責 梅澤 充



