現在、ある大学病院で治療中(経過観察中)の肺ガンの患者さんが
私のところで外来の抗癌剤治療を続けています。
治療開始からすでに8ヶ月を過ぎました。
とてもお元気で毎週外来での抗癌剤の点滴に通われています。
私のところに来るまで、
すでに1年以上その大学病院で抗癌剤治療を続けていました。
その大半の期間を入院で過ごしていました。
そして、8ヶ月ほど前に、その主治医は
「治療方法は尽きた」と考え、
緩和ケアを進めようとしていました。
その時の紹介状にそのように書いてありました。
何度も書いているとおり、
本当に治療方法が無いなどということは滅多にありません。
その患者さんもまだ使っていないクスリもありました。
それらのまだ未使用だったクスリや、
使い古しでもまだ効く可能性の残されていると考えられるクスリを駆使して、
治療を続けてきました。
経過中、前から存在していて治療を行っていた脳転移が再発して、
再度のガンマーナイフ治療を併用したりしていましたが、
概ね大禍無く、今日まで経過してきました。
しかし、つい最近、
大学病院で経過だけを診てくれていた主治医が転勤になってしまいました。
それは、大学病院では普通のことです。
その後任の新しい主治医が、困り者でした。
「他の病院でわけの分からない治療をしても、効くはずがない。
そんな治療を他の病院で受けるのならば、こちらでは責任は持てない。
今後は、その病院だけに行ってくれ。」
といわれてしまいました。
これも、大学病院ではよくあることです。
しかし、患者さんは「大学病院から見放された」と、
スッカリ落ち込んでしまって、
今後どうしたものかと相談に来られました。
その患者さんにとってその大学病院は自宅からも近くて、
肺ガンの診断がついたときからの付き合いであり、
離れがたい思いがあるようです。
しかし、根治不能のガン治療に対して、
責任を取ることができる医者など存在しません。
まして、緩和ケアだけを考えていた病院ですから、
「その主治医にどのような責任を取ってくれるのか聞いてみたらいいですよ。」
と話したところ、
その患者さんは、主治医に、
「こちらの病院(大学)にすべてお任せしたならば、
先生はどのような治療をしてくれるのですか。」
と質問したそうです。
その主治医は何も答えられずに黙ってしまったそうです。
その医者の態度をみてその患者さんもふんぎりがついたようです。
医者の責任なんてその程度です。
ガン治療の最終責任は、患者さん以外の人間が負うことはできません。
「そのような治療をするなら、責任は持てない」
ということを言う医者は少なくないようですけれど、
その医者は、如何なる治療でも責任など持ちません。
エビデンスのどおりの生存期間と副作用を患者さんにプレゼントするだけです。
抗癌剤治療開始から一月で死亡しても、
それもエビデンスです。
そんなものは欲しくないから、
エビデンスはなくとも、
それ以外の治療を行うはずです。
「責任は取れない」などと無責任なことを言う医者には、
早く見切りを付けたほうが良いかも知れません。
以上 文責 梅澤 充
私のところで外来の抗癌剤治療を続けています。
治療開始からすでに8ヶ月を過ぎました。
とてもお元気で毎週外来での抗癌剤の点滴に通われています。
私のところに来るまで、
すでに1年以上その大学病院で抗癌剤治療を続けていました。
その大半の期間を入院で過ごしていました。
そして、8ヶ月ほど前に、その主治医は
「治療方法は尽きた」と考え、
緩和ケアを進めようとしていました。
その時の紹介状にそのように書いてありました。
何度も書いているとおり、
本当に治療方法が無いなどということは滅多にありません。
その患者さんもまだ使っていないクスリもありました。
それらのまだ未使用だったクスリや、
使い古しでもまだ効く可能性の残されていると考えられるクスリを駆使して、
治療を続けてきました。
経過中、前から存在していて治療を行っていた脳転移が再発して、
再度のガンマーナイフ治療を併用したりしていましたが、
概ね大禍無く、今日まで経過してきました。
しかし、つい最近、
大学病院で経過だけを診てくれていた主治医が転勤になってしまいました。
それは、大学病院では普通のことです。
その後任の新しい主治医が、困り者でした。
「他の病院でわけの分からない治療をしても、効くはずがない。
そんな治療を他の病院で受けるのならば、こちらでは責任は持てない。
今後は、その病院だけに行ってくれ。」
といわれてしまいました。
これも、大学病院ではよくあることです。
しかし、患者さんは「大学病院から見放された」と、
スッカリ落ち込んでしまって、
今後どうしたものかと相談に来られました。
その患者さんにとってその大学病院は自宅からも近くて、
肺ガンの診断がついたときからの付き合いであり、
離れがたい思いがあるようです。
しかし、根治不能のガン治療に対して、
責任を取ることができる医者など存在しません。
まして、緩和ケアだけを考えていた病院ですから、
「その主治医にどのような責任を取ってくれるのか聞いてみたらいいですよ。」
と話したところ、
その患者さんは、主治医に、
「こちらの病院(大学)にすべてお任せしたならば、
先生はどのような治療をしてくれるのですか。」
と質問したそうです。
その主治医は何も答えられずに黙ってしまったそうです。
その医者の態度をみてその患者さんもふんぎりがついたようです。
医者の責任なんてその程度です。
ガン治療の最終責任は、患者さん以外の人間が負うことはできません。
「そのような治療をするなら、責任は持てない」
ということを言う医者は少なくないようですけれど、
その医者は、如何なる治療でも責任など持ちません。
エビデンスのどおりの生存期間と副作用を患者さんにプレゼントするだけです。
抗癌剤治療開始から一月で死亡しても、
それもエビデンスです。
そんなものは欲しくないから、
エビデンスはなくとも、
それ以外の治療を行うはずです。
「責任は取れない」などと無責任なことを言う医者には、
早く見切りを付けたほうが良いかも知れません。
以上 文責 梅澤 充