5月17日の「医者はガンが怖い!?」に対して、裏のコメントをいただきました。
投稿者が分からないように、
文意が変わらない範囲で、
一部文章を変えて再掲します。
それ以外の治療を選択するとなった場合には、
ある程度以上に大きな病院では、
倫理委員会なるものが開催され、そこで審議されることがあります。
「患者自身が納得していればイイだろう」
と、思われるかも知れませんが、
「患者は素人。プロである医者が、
患者にとって不利益にならないように判断しなければならない。」
という発想からの審議会だと思います。
一見、まことにケッコウな審議会であるかのように見えます。
しかし、
3月31日の「同床異夢」でも書いたとおり、
医者が最善と考える治療と、
患者さんが望む治療とは、
大きくかけ離れている場合が少なくありません。
一時期、連日報道されていた、
病気腎臓移植の是非についても、
学会のお偉いさん方は、
絶対にノーですが、
大勢の患者さんがその治療を待ち望んでいます。
患者目線で病気・治療を見ることができない人間が、
論議をするのであれば、
患者さんがいくら望んでも、
標準とされる治療以外を望むことは難しくなります。
勿論、何度も書いているとおり、
患者さん、ご家族の自己責任は忘れることはできません。
責任の所在がハッキリしていれば、
倫理委員会でお堅い論議がなされる大病院以外ならば、
患者さんの要望はかなり受け入れられると思います。
しかし、患者さんの望む治療、要望は本当にさまざまです。
本日も、「体力が衰えているから、抗癌剤治療はチョット休みたい。」
「体力が戻ってから、また抗癌剤治療をしてください。
それまで一月くらいは中止にしてください。」
と言われる患者さんがいました。
胸に水が溜まってきており、
一月の休薬は自殺行為に等しいと思われます。
私のところで治療をはじめてまだ3週間です。
体力の消耗は抗癌剤治療の影響ではありません。
ガンの進行に伴う、
経口食事摂取の不足や、呼吸苦によるものです。
抗癌剤治療の副作用も出てはいません。
その旨説明すると、
「死ぬことは全然怖くは無い」
「さほど、長生きしたいとは思わない」
「ガンで苦しむことだけは避けたい」
とのことでした。
それも、ヤケパッチになって言っているのではなく、
ご自身の本当の気持ちを話されていました。
私も、そのような考え方で、
自分の生に対する執着はありませんから、
その患者さんの考えは、よく理解できました。
相談の結果、
いっきに一月も休薬を決めるのではなく、
状況を見ながら、
具合が悪いと感じたらすぐに抗癌剤治療を再開しましょう。
それと、まだ使っていなかった経口の抗癌剤だけは使いましょう。
飲み薬であれば、
イヤならすぐに止めることができるから・・・
という結論に達しました。
この結論は、倫理委員会では拒否されると思います。
もっとも、治療といっても標準的な抗癌剤治療ができない状態での、
非標準的治療ですから、
はじめから、有り得ない話です。
話はそれましたが、
少量の抗癌剤を使った治療が
標準的抗癌剤治療よりも必ず長生きできるなどという保障は、
何処にもありません。
保障が無いが故に、
倫理委員会ではエビデンスがある治療が推奨され、
それが無い治療は拒否されると思います。
大病院では、
理解のある主治医と患者さんが協力、努力しても、
標準的ではない治療は、
倫理委員会で却下されることと思います。
患者の意見の入らない倫理委員会などあまり意味は無いように感じます。
以上 文責 梅澤 充
投稿者が分からないように、
文意が変わらない範囲で、
一部文章を変えて再掲します。
倫理規定ってあるんですか?
はじめまして。
胃ガンを化学療法で治療中の50歳の患者です。
主治医に抗がん剤の低容量投与を選択肢として検討してくれないかと提案したとき、
「倫理規定の問題があって・・・」と口を濁されてしまいました。
標準療法からはずれた治療をするには、医師の側でなんらかのハードルを越えなくてはならないのかなと一人合点しました。
倫理規定とか倫理委員会の問題が障害だとしたら、それを明らかにした上で、それを乗りこえるために主治医と患者が連携してできる方策を探るような方向に議論ができないでしょうか?
それ以外の治療を選択するとなった場合には、
ある程度以上に大きな病院では、
倫理委員会なるものが開催され、そこで審議されることがあります。
「患者自身が納得していればイイだろう」
と、思われるかも知れませんが、
「患者は素人。プロである医者が、
患者にとって不利益にならないように判断しなければならない。」
という発想からの審議会だと思います。
一見、まことにケッコウな審議会であるかのように見えます。
しかし、
3月31日の「同床異夢」でも書いたとおり、
医者が最善と考える治療と、
患者さんが望む治療とは、
大きくかけ離れている場合が少なくありません。
一時期、連日報道されていた、
病気腎臓移植の是非についても、
学会のお偉いさん方は、
絶対にノーですが、
大勢の患者さんがその治療を待ち望んでいます。
患者目線で病気・治療を見ることができない人間が、
論議をするのであれば、
患者さんがいくら望んでも、
標準とされる治療以外を望むことは難しくなります。
勿論、何度も書いているとおり、
患者さん、ご家族の自己責任は忘れることはできません。
責任の所在がハッキリしていれば、
倫理委員会でお堅い論議がなされる大病院以外ならば、
患者さんの要望はかなり受け入れられると思います。
しかし、患者さんの望む治療、要望は本当にさまざまです。
本日も、「体力が衰えているから、抗癌剤治療はチョット休みたい。」
「体力が戻ってから、また抗癌剤治療をしてください。
それまで一月くらいは中止にしてください。」
と言われる患者さんがいました。
胸に水が溜まってきており、
一月の休薬は自殺行為に等しいと思われます。
私のところで治療をはじめてまだ3週間です。
体力の消耗は抗癌剤治療の影響ではありません。
ガンの進行に伴う、
経口食事摂取の不足や、呼吸苦によるものです。
抗癌剤治療の副作用も出てはいません。
その旨説明すると、
「死ぬことは全然怖くは無い」
「さほど、長生きしたいとは思わない」
「ガンで苦しむことだけは避けたい」
とのことでした。
それも、ヤケパッチになって言っているのではなく、
ご自身の本当の気持ちを話されていました。
私も、そのような考え方で、
自分の生に対する執着はありませんから、
その患者さんの考えは、よく理解できました。
相談の結果、
いっきに一月も休薬を決めるのではなく、
状況を見ながら、
具合が悪いと感じたらすぐに抗癌剤治療を再開しましょう。
それと、まだ使っていなかった経口の抗癌剤だけは使いましょう。
飲み薬であれば、
イヤならすぐに止めることができるから・・・
という結論に達しました。
この結論は、倫理委員会では拒否されると思います。
もっとも、治療といっても標準的な抗癌剤治療ができない状態での、
非標準的治療ですから、
はじめから、有り得ない話です。
話はそれましたが、
少量の抗癌剤を使った治療が
標準的抗癌剤治療よりも必ず長生きできるなどという保障は、
何処にもありません。
保障が無いが故に、
倫理委員会ではエビデンスがある治療が推奨され、
それが無い治療は拒否されると思います。
大病院では、
理解のある主治医と患者さんが協力、努力しても、
標準的ではない治療は、
倫理委員会で却下されることと思います。
患者の意見の入らない倫理委員会などあまり意味は無いように感じます。
以上 文責 梅澤 充



