さまざまな代替療法がありますが、
その中でも、リンパ球療法に興味を持つ患者さんは少なくありません。
ごく大雑把に言えば、
患者さん自身のリンパ球を増やして身体の中に戻す。
そして、そのリンパ球がガン細胞を攻撃してくれることを期待する。
という治療です。
将来的には大変有望な治療だと思いますが、
現在のところあまり有効な治療だとは考えていません。
私自身は、その治療が有効であった患者さんは見たことがありません。
しかし、害が無いことは事実ですから、
経済的に十分に余裕のある患者さんであれば悪くは無いと思います。
私が、考えている程度の効果で、
一月数十万円では勧める気にはなりませんし、
そのお金があれば、
健康保険では使えない、
しかし、治療効果が確立されているクスリを使うべきだと考えます。
あの治療が、無料とは言いませんが、月に1〜2万円であれば、
多くの患者さんに勧めると思います。
当然、それは、他の治療との併用が原則で、
そのうえで勧めます。
ところが、本日、ある患者さんが、
とんでもないことを言い出しました。
「リンパ球療法をやってみたいので、
ハーセプチンは中止にします。」
その患者さんは、
ごく僅かな経口の抗癌剤とハーセプチンだけで治療を行っています。
「リンパ球療法と併用すれば良い、何故、ハーセプチンを止めるのか?」
と聞くと、
「リンパ球療法の先生から止めるように言われたから」
とのことでした。
とんでもない話です。
ハーセプチンは確実に効果を発揮して、
その患者さんの生命を維持してきました。
それを、「止めなさい」
という、権利、根拠は何処にあるのでしょうか。
私が、使っているレベルの抗癌剤であれば、
リンパ球療法の効果を妨げることはなく、
むしろ、その治療効果を向上させる可能性は十分にあります。
しかし、細胞毒である一般的な抗癌剤を通常どおりに併用すれば、
リンパ球療法の効果を奪ってしまう恐れはあります。
ところがハーセプチンはまったく別物です。
もし、そのリンパ球療法が有効であった場合には、
ハーセプチンの作用を大きく増強してくれるはずです。
また、ハーセプチンそのものは、
リンパ球療法の効果を妨げることにはなり得ません。
余命一月もないと思われるような状況から、
すでに3年以上が経過している患者さんです。
毎週の通院ですが、
3年以上絶え間なく点滴治療を続け
ギリギリの線で命を支えてきましたが、
その支えをいきなり奪い去ることにもなりかねません。
何を考えてその医者は、
ハーセプチンまで止めさせたのか理解に苦しみますが、
純粋にリンパ球療法の治療効果を確認してみたいのでしょうか。
下衆の勘ぐりでしょうか。
何度も書きますが、
代替療法はけっして悪いとは思いません。
むしろ、経済的に問題が無いのであれば、
試してみるべき治療だとも考えます。
しかし、それだけに頼るのは
あまりにも無謀です。
以上 文責 梅澤 充
その中でも、リンパ球療法に興味を持つ患者さんは少なくありません。
ごく大雑把に言えば、
患者さん自身のリンパ球を増やして身体の中に戻す。
そして、そのリンパ球がガン細胞を攻撃してくれることを期待する。
という治療です。
将来的には大変有望な治療だと思いますが、
現在のところあまり有効な治療だとは考えていません。
私自身は、その治療が有効であった患者さんは見たことがありません。
しかし、害が無いことは事実ですから、
経済的に十分に余裕のある患者さんであれば悪くは無いと思います。
私が、考えている程度の効果で、
一月数十万円では勧める気にはなりませんし、
そのお金があれば、
健康保険では使えない、
しかし、治療効果が確立されているクスリを使うべきだと考えます。
あの治療が、無料とは言いませんが、月に1〜2万円であれば、
多くの患者さんに勧めると思います。
当然、それは、他の治療との併用が原則で、
そのうえで勧めます。
ところが、本日、ある患者さんが、
とんでもないことを言い出しました。
「リンパ球療法をやってみたいので、
ハーセプチンは中止にします。」
その患者さんは、
ごく僅かな経口の抗癌剤とハーセプチンだけで治療を行っています。
「リンパ球療法と併用すれば良い、何故、ハーセプチンを止めるのか?」
と聞くと、
「リンパ球療法の先生から止めるように言われたから」
とのことでした。
とんでもない話です。
ハーセプチンは確実に効果を発揮して、
その患者さんの生命を維持してきました。
それを、「止めなさい」
という、権利、根拠は何処にあるのでしょうか。
私が、使っているレベルの抗癌剤であれば、
リンパ球療法の効果を妨げることはなく、
むしろ、その治療効果を向上させる可能性は十分にあります。
しかし、細胞毒である一般的な抗癌剤を通常どおりに併用すれば、
リンパ球療法の効果を奪ってしまう恐れはあります。
ところがハーセプチンはまったく別物です。
もし、そのリンパ球療法が有効であった場合には、
ハーセプチンの作用を大きく増強してくれるはずです。
また、ハーセプチンそのものは、
リンパ球療法の効果を妨げることにはなり得ません。
余命一月もないと思われるような状況から、
すでに3年以上が経過している患者さんです。
毎週の通院ですが、
3年以上絶え間なく点滴治療を続け
ギリギリの線で命を支えてきましたが、
その支えをいきなり奪い去ることにもなりかねません。
何を考えてその医者は、
ハーセプチンまで止めさせたのか理解に苦しみますが、
純粋にリンパ球療法の治療効果を確認してみたいのでしょうか。
下衆の勘ぐりでしょうか。
何度も書きますが、
代替療法はけっして悪いとは思いません。
むしろ、経済的に問題が無いのであれば、
試してみるべき治療だとも考えます。
しかし、それだけに頼るのは
あまりにも無謀です。
以上 文責 梅澤 充



