今まで、何度も、
ガンが見つかっても、再発が発見されても、
慌ててはダメ、急ぐ必要はない。
ゆっくり立ち止まって考えましょう。
カッカした頭を冷まし、冷静な目で、自分の病気さらにそれに対する治療の現状を
しっかり把握して、ご自身が一番望む、満足する治療を選択して下さい。
と何回も訴えてきました。
しかし、それは、患者さんばかりが悪いのではなく、
2月11日の「トラックバック」で書いたとおり、
ガン治療を行なう、現在のほとんどの医者が、
大学医学部を卒業してすぐの研修医のころから、
ガンを見つけたら、すぐに治療に走るように、教育されていることも非常に
大きな原因であると思います。
主治医が、焦っているのですから、その患者さんが慌てるのは当然です。
それを、闇雲に「焦るな」「落ち着け」「心配ない」と言っても、
患者さんとしては、やはり不安を覚えると思います。
そこで、焦らなくてもイイ理由をお教えします。
当然、患者さんは日本の医療を、健康保険の範囲内で受けられているはずですから、
その日本流の医療しか、ご存じありません。
その、日本流のガン医療とは、
ガンの手術を行なった後、その手術がたとえ根治手術であったとしても、
それでも、ガンという病気は、再発の可能性がありますから、
定期的に、キチンキチンと再発を発見するための検査をしていきます。
また、現在の日本の保険医療制度では、一般病院では、
それらの検査をある程度していかないと、病院の収益につながらない。
という側面もあります。
患者さんといくら時間をかけてお話しをしても、まったく病院収益にはなりません。
ここは、NHKが理想とする欧米の医療とはまったく違う点です。
同時に、日本の患者さんも、健康保険のためそれほど大きな出費無しに検査をして、
再発が発見されなければ、大きな安堵を得ることができるため、検査を希望する。
病院側と患者さん側の需要と供給がピッタリ合っています。
ガン患者さんにとって、安堵を得ることは非常に重要なことだと思います。
ところが、欧米、特にNHKが崇めたてるアメリカのガン医療を見ると、
2月21日の「エビデンスが無いときは?」(2)で書いたとおり、
無保険者が4000万人もいるといわれています。
その様な患者さんでは、CTを1回撮るだけで何万円あるいは、
それ以上の負担を強いられます。
もともと経済的な余裕が無く健康保険に加入できない方々ですから、
その様な患者さんで、多額の医療費を支払って再発発見の検査を
頻回に行なうことは不可能です。
欧米の患者さんの場合、
ガンの根治手術を行なった後は、多くの場合、
再発による自覚症状がでるまで放っておかれます。そして、残念ながら自覚症状がでたら、その時初めて、症状に見合った検査をします。
その検査により、再発が確認されたならば、
その再発に則した治療が、開始されます。
日本とは、まったく違います。
某放送局が、「アメリカのガン治療は日本とは違いここまで進んでいます」
という放送内容とはかけ離れた現実があります。
少なくとも無保険の4000万人(日本の人口の三分の一)においては・・・・
ガンに対し、その様な医療体系の欧米において、
「ガン根治手術後の、再発を発見するための頻回に検査は、
患者さんの予後向上に寄与しない。」
という、論文があります。
まったく検査などしないで、放っておいて、症状が出てから検査を行なうのと、
頻回に検査を行ない、再発を早期に発見することを比較すると、
頻回な検査では、患者さんの予後は向上しない。
すなわち結果は同じということです。
日本の場合、何処の病院でも最新鋭のCTやMRIなどを備えており、
ほとんどの再発ガンは、無症状のうちにそれらの機械の目で発見されます。
その様に早い時期に再発が確認された患者さんでも、
「放っておかれ、自覚症状が出てきてから再発が確認された患者さんと、
治療成績が変わらない。」
ということですから、
本日、機械の目で再発が確認されても、
少なくとも自覚症状が発現するまでは、
十分に時間的な余裕はあるということです。
しかも、差が無いというのは、
自覚書状の有無に関係なく、
再発が発見された段階から、標準的抗癌剤治療を開始した場合のことですので、
従って、エビデンスを金科玉条とされる抗癌剤治療専門の先生から、
「再発 → → 標準的抗癌剤治療 → → → エビデンスどおりの予後」
というお決まりのコースを勧められたならばなおさらです。
標準的抗癌剤治療を受けるのであれば、
再発が発見されたからといってすぐに治療をはじめる必要はなく、
自覚症状が出るまで待っていても遅くはないのです。
しかし、
再発が発見されたならば、「その再発ガンと、一生涯同居していこう。」
という、考えであれば、可能な限り頻回に再発の有無を確認して、
もし再発したとしても、出来るだけ小さいうちに発見して、
大きなお邪魔虫になる前の、小さなペットを
僅かな抗癌剤により、居候させた方が、
安心して長生きできると思います。
また、再発をしている患者さんでは、
頻回に検査をして、
増大が無いことを確認することは、
治療方針の正しさを確認すると同時に、
心の安静を得るために重要だと考えています。
本日は、ガンが見つかっても、再発が発見されても、
急ぐ・慌てる必要は無い理由を書きました。
以上 文責 梅澤 充
追記、
2月23日のコメントで、中島さん早速、私の拙著「間違いだらけの抗ガン剤治療」を、
読んで頂き、また、過分なご評価をありがとうございます。
宣伝になりますが、ブログの内容にご興味をお持ちの方には、
是非読んで頂きたいと思います。
そして、出来ましたならば、ご批評を頂ければ幸いです。
ガンが見つかっても、再発が発見されても、
慌ててはダメ、急ぐ必要はない。
ゆっくり立ち止まって考えましょう。
カッカした頭を冷まし、冷静な目で、自分の病気さらにそれに対する治療の現状を
しっかり把握して、ご自身が一番望む、満足する治療を選択して下さい。
と何回も訴えてきました。
しかし、それは、患者さんばかりが悪いのではなく、
2月11日の「トラックバック」で書いたとおり、
ガン治療を行なう、現在のほとんどの医者が、
大学医学部を卒業してすぐの研修医のころから、
ガンを見つけたら、すぐに治療に走るように、教育されていることも非常に
大きな原因であると思います。
主治医が、焦っているのですから、その患者さんが慌てるのは当然です。
それを、闇雲に「焦るな」「落ち着け」「心配ない」と言っても、
患者さんとしては、やはり不安を覚えると思います。
そこで、焦らなくてもイイ理由をお教えします。
当然、患者さんは日本の医療を、健康保険の範囲内で受けられているはずですから、
その日本流の医療しか、ご存じありません。
その、日本流のガン医療とは、
ガンの手術を行なった後、その手術がたとえ根治手術であったとしても、
それでも、ガンという病気は、再発の可能性がありますから、
定期的に、キチンキチンと再発を発見するための検査をしていきます。
また、現在の日本の保険医療制度では、一般病院では、
それらの検査をある程度していかないと、病院の収益につながらない。
という側面もあります。
患者さんといくら時間をかけてお話しをしても、まったく病院収益にはなりません。
ここは、NHKが理想とする欧米の医療とはまったく違う点です。
同時に、日本の患者さんも、健康保険のためそれほど大きな出費無しに検査をして、
再発が発見されなければ、大きな安堵を得ることができるため、検査を希望する。
病院側と患者さん側の需要と供給がピッタリ合っています。
ガン患者さんにとって、安堵を得ることは非常に重要なことだと思います。
ところが、欧米、特にNHKが崇めたてるアメリカのガン医療を見ると、
2月21日の「エビデンスが無いときは?」(2)で書いたとおり、
無保険者が4000万人もいるといわれています。
その様な患者さんでは、CTを1回撮るだけで何万円あるいは、
それ以上の負担を強いられます。
もともと経済的な余裕が無く健康保険に加入できない方々ですから、
その様な患者さんで、多額の医療費を支払って再発発見の検査を
頻回に行なうことは不可能です。
欧米の患者さんの場合、
ガンの根治手術を行なった後は、多くの場合、
再発による自覚症状がでるまで放っておかれます。そして、残念ながら自覚症状がでたら、その時初めて、症状に見合った検査をします。
その検査により、再発が確認されたならば、
その再発に則した治療が、開始されます。
日本とは、まったく違います。
某放送局が、「アメリカのガン治療は日本とは違いここまで進んでいます」
という放送内容とはかけ離れた現実があります。
少なくとも無保険の4000万人(日本の人口の三分の一)においては・・・・
ガンに対し、その様な医療体系の欧米において、
「ガン根治手術後の、再発を発見するための頻回に検査は、
患者さんの予後向上に寄与しない。」
という、論文があります。
まったく検査などしないで、放っておいて、症状が出てから検査を行なうのと、
頻回に検査を行ない、再発を早期に発見することを比較すると、
頻回な検査では、患者さんの予後は向上しない。
すなわち結果は同じということです。
日本の場合、何処の病院でも最新鋭のCTやMRIなどを備えており、
ほとんどの再発ガンは、無症状のうちにそれらの機械の目で発見されます。
その様に早い時期に再発が確認された患者さんでも、
「放っておかれ、自覚症状が出てきてから再発が確認された患者さんと、
治療成績が変わらない。」
ということですから、
本日、機械の目で再発が確認されても、
少なくとも自覚症状が発現するまでは、
十分に時間的な余裕はあるということです。
しかも、差が無いというのは、
自覚書状の有無に関係なく、
再発が発見された段階から、標準的抗癌剤治療を開始した場合のことですので、
従って、エビデンスを金科玉条とされる抗癌剤治療専門の先生から、
「再発 → → 標準的抗癌剤治療 → → → エビデンスどおりの予後」
というお決まりのコースを勧められたならばなおさらです。
標準的抗癌剤治療を受けるのであれば、
再発が発見されたからといってすぐに治療をはじめる必要はなく、
自覚症状が出るまで待っていても遅くはないのです。
しかし、
再発が発見されたならば、「その再発ガンと、一生涯同居していこう。」
という、考えであれば、可能な限り頻回に再発の有無を確認して、
もし再発したとしても、出来るだけ小さいうちに発見して、
大きなお邪魔虫になる前の、小さなペットを
僅かな抗癌剤により、居候させた方が、
安心して長生きできると思います。
また、再発をしている患者さんでは、
頻回に検査をして、
増大が無いことを確認することは、
治療方針の正しさを確認すると同時に、
心の安静を得るために重要だと考えています。
本日は、ガンが見つかっても、再発が発見されても、
急ぐ・慌てる必要は無い理由を書きました。
以上 文責 梅澤 充
追記、
2月23日のコメントで、中島さん早速、私の拙著「間違いだらけの抗ガン剤治療」を、
読んで頂き、また、過分なご評価をありがとうございます。
宣伝になりますが、ブログの内容にご興味をお持ちの方には、
是非読んで頂きたいと思います。
そして、出来ましたならば、ご批評を頂ければ幸いです。



