先日、診察室で、ある患者さんのご家族から、
「時々ブログ見ているけど、何であんなにNHKのことを悪く書くのか?」
との質問を頂きました。
理由は幾つもありますが、
今年1月のガン治療特集番組は、昨年5月の番組同様、
正確な情報を伝えていない偏向報道であり、
かなりのヤラセ番組である可能性が、極めて高いと思われるからです。
それについては、
1月11日の「NHKのガン治療番組」
2月1日の「NHKのガン治療番組について(1)」
2月1日の「NHKのガン治療番組について(2)」
さらに
2月18日の「コメントに対する回答」
2月19日の「詭弁」
に、しつこいほど書きました。
更にもう一点、まだ書いていませんが、どうしても許しがたい内容もありました。
是非とも真実を知っておいて頂きたいことです。
それは、「ターセバ」(Tarceva)(一般名Erlotinib)という、
アメリカで肺ガンおよび膵ガンの治療薬として認可された、新薬についての情報です。
イレッサの兄弟のような新薬で、内服薬です。
NHKの番組では、和歌山県在住の膵ガンを患った男性患者さんが登場します。
その患者さんは、主治医から
「もはや治療方法はない。」と宣告されたそうです。
そこで、インターネットで必死に膵ガンの治療方法を検索したところ、
「千葉県のある開業医が、そのターセバという新薬を、輸入して膵ガン治療に使用している。」
という情報を入手します。
そこで、その患者さんは藁をも掴む気持ちで、
和歌山から、その新薬を求めて遥々千葉県まで訪れます。
そこで、めでたくその新薬を手に入れることが出来ます。
そして、「生きていくために、毎月和歌山から千葉まで通う」という、
患者さんのコメントが入ります。
そこまでは、まだ許せる内容ですが、
そこから先が許せません。
その新薬は一月あたり40万円近くもかかるのです。
そして、その患者さんに、
「お金がないと治療も出来ない」と、まで言わせています。
これをご覧になった、同じ境遇の膵ガン患者さんや、
すでに膵ガンで、ご家族を亡くした方々はどのように思われるでしょうか。
同じ境遇の膵ガンの患者さんでも、一般的な経済状況の方であれば、
毎月、毎月40万円ずつ負担することなど可能でしょうか。
一般的にガン患者さんは、ガンという病気に罹っただけでも、
大きな経済的な負担を背負わされます。
更に、仕事が出来なくなり収入が減ったりして、何重苦にも悩まされています。
健康な方でも、毎月40万円の出費が許される家庭は、日本でどれだけあるのでしょうか。
多くのガン患者さんでは毎月40万円もの支払いは不可能です。
その様な一般的な患者さんが、あの番組を見たら、
「お金があれば助かるのか。」
「自分はそれを出すことが出来ないから、死ななければならない。」
と、と絶望的で不幸な気持ちにさせられてしまうのではないでしょうか。
その、40万円の負担が出来ないご家族の方は、
本人以上にもっともっと辛い思いをするのではないでしょうか。
すでに膵ガンで、ご家族を亡くした方々では、
お金のある方なら、「あの時そのクスリを知っていたら助かった。」
普通の方なら、「お金があれば助かった。」と、
憂鬱な気持ちになってしまうのではないでしょうか。
ところが、それは勘違いして(させられて)不幸になっているだけです。
NHKの番組では、
「ガン治療の遅れている日本では、ターセバは輸入して、
高額な料金を支払わなければ、その治療は受けられない。」
という事実だけが強調され、(「遅れている」は事実ではなく主観です。)
肝心な、そのターセバの治療効果は一切伏せられていました。
番組で一貫して強調されていた標準的抗癌剤治療の基礎になっているエビデンスで言うと、
膵ガンでの、そのターセバの治療効果は、
ジェムザール(商品名)(一般名 Gemcitabine)という抗癌剤と併用で使用すると、
ジェムザール単独治療よりも、
半月すなわち2週間寿命が延びるというものです。
また、副作用も多いクスリですが、その副作用にもついても
番組では、一切触れられませんでした。
6ヶ月間ターセバを飲めば240万円です。
10ヶ月で400万円です。
しかし、2週間しか延命効果がないと判れば、
さらに、副作用も多いことを知れば、
お金が無くてターセバを飲めなかった患者さんやご家族でも、
ターセバの存在を知らずに、飲むことが出来ず既に亡くなられた患者さんのご家族でも、
その程度の効果と大きな副作用が有ることを考えれば、
悲観することはないと思います。
「生きていくために、毎月和歌山から千葉まで通う」
「お金がないと治療も出来ない」と、まで、患者さんに言わせる
NHKの意図は何処にあるのでしょうか。
何故、真実の治療効果の数字と副作用を隠すのでしょうか。
私には理解できません。
たまたまアガリクスがガンに対して効果があった患者さん1人だけを紹介し、
毎月何万円もかかるアガリクスを買わせる、バイブル本と同一構造ではないでしょうか。
その姿勢は、真実の数字を伏せ、標準的抗癌剤治療を開始してしまう、
NHKご推奨の○○がんセンターとそっくりです。
大放送局の番組だからといって信じてはいけません。
本日は、私がNHKについてイロイロと述べてきた理由の一つを書きました。
以上 文責 梅澤 充
追記
昨日、このブログを見て、町田まで直接来られた患者さんがおられます。
有難い話しです。喜んで治療させて頂きます。
しかし、もし可能であれば、私の拙著「間違いだらけの抗癌剤治療」(KKベストセラーズ)(2月22日)も、お読み頂き、私の治療・考え方を十分にご理解の上ご来院頂ければ、
話もスムースに進みますので、有難いと思います。
簡単に読める本です。
実例なども交えブログより、判り易く詳細に書いてあります。
外来が込んでいる時には、十分に時間が取れない恐れもありますので・・・・
「時々ブログ見ているけど、何であんなにNHKのことを悪く書くのか?」
との質問を頂きました。
理由は幾つもありますが、
今年1月のガン治療特集番組は、昨年5月の番組同様、
正確な情報を伝えていない偏向報道であり、
かなりのヤラセ番組である可能性が、極めて高いと思われるからです。
それについては、
1月11日の「NHKのガン治療番組」
2月1日の「NHKのガン治療番組について(1)」
2月1日の「NHKのガン治療番組について(2)」
さらに
2月18日の「コメントに対する回答」
2月19日の「詭弁」
に、しつこいほど書きました。
更にもう一点、まだ書いていませんが、どうしても許しがたい内容もありました。
是非とも真実を知っておいて頂きたいことです。
それは、「ターセバ」(Tarceva)(一般名Erlotinib)という、
アメリカで肺ガンおよび膵ガンの治療薬として認可された、新薬についての情報です。
イレッサの兄弟のような新薬で、内服薬です。
NHKの番組では、和歌山県在住の膵ガンを患った男性患者さんが登場します。
その患者さんは、主治医から
「もはや治療方法はない。」と宣告されたそうです。
そこで、インターネットで必死に膵ガンの治療方法を検索したところ、
「千葉県のある開業医が、そのターセバという新薬を、輸入して膵ガン治療に使用している。」
という情報を入手します。
そこで、その患者さんは藁をも掴む気持ちで、
和歌山から、その新薬を求めて遥々千葉県まで訪れます。
そこで、めでたくその新薬を手に入れることが出来ます。
そして、「生きていくために、毎月和歌山から千葉まで通う」という、
患者さんのコメントが入ります。
そこまでは、まだ許せる内容ですが、
そこから先が許せません。
その新薬は一月あたり40万円近くもかかるのです。
そして、その患者さんに、
「お金がないと治療も出来ない」と、まで言わせています。
これをご覧になった、同じ境遇の膵ガン患者さんや、
すでに膵ガンで、ご家族を亡くした方々はどのように思われるでしょうか。
同じ境遇の膵ガンの患者さんでも、一般的な経済状況の方であれば、
毎月、毎月40万円ずつ負担することなど可能でしょうか。
一般的にガン患者さんは、ガンという病気に罹っただけでも、
大きな経済的な負担を背負わされます。
更に、仕事が出来なくなり収入が減ったりして、何重苦にも悩まされています。
健康な方でも、毎月40万円の出費が許される家庭は、日本でどれだけあるのでしょうか。
多くのガン患者さんでは毎月40万円もの支払いは不可能です。
その様な一般的な患者さんが、あの番組を見たら、
「お金があれば助かるのか。」
「自分はそれを出すことが出来ないから、死ななければならない。」
と、と絶望的で不幸な気持ちにさせられてしまうのではないでしょうか。
その、40万円の負担が出来ないご家族の方は、
本人以上にもっともっと辛い思いをするのではないでしょうか。
すでに膵ガンで、ご家族を亡くした方々では、
お金のある方なら、「あの時そのクスリを知っていたら助かった。」
普通の方なら、「お金があれば助かった。」と、
憂鬱な気持ちになってしまうのではないでしょうか。
ところが、それは勘違いして(させられて)不幸になっているだけです。
NHKの番組では、
「ガン治療の遅れている日本では、ターセバは輸入して、
高額な料金を支払わなければ、その治療は受けられない。」
という事実だけが強調され、(「遅れている」は事実ではなく主観です。)
肝心な、そのターセバの治療効果は一切伏せられていました。
番組で一貫して強調されていた標準的抗癌剤治療の基礎になっているエビデンスで言うと、
膵ガンでの、そのターセバの治療効果は、
ジェムザール(商品名)(一般名 Gemcitabine)という抗癌剤と併用で使用すると、
ジェムザール単独治療よりも、
半月すなわち2週間寿命が延びるというものです。
また、副作用も多いクスリですが、その副作用にもついても
番組では、一切触れられませんでした。
6ヶ月間ターセバを飲めば240万円です。
10ヶ月で400万円です。
しかし、2週間しか延命効果がないと判れば、
さらに、副作用も多いことを知れば、
お金が無くてターセバを飲めなかった患者さんやご家族でも、
ターセバの存在を知らずに、飲むことが出来ず既に亡くなられた患者さんのご家族でも、
その程度の効果と大きな副作用が有ることを考えれば、
悲観することはないと思います。
「生きていくために、毎月和歌山から千葉まで通う」
「お金がないと治療も出来ない」と、まで、患者さんに言わせる
NHKの意図は何処にあるのでしょうか。
何故、真実の治療効果の数字と副作用を隠すのでしょうか。
私には理解できません。
たまたまアガリクスがガンに対して効果があった患者さん1人だけを紹介し、
毎月何万円もかかるアガリクスを買わせる、バイブル本と同一構造ではないでしょうか。
その姿勢は、真実の数字を伏せ、標準的抗癌剤治療を開始してしまう、
NHKご推奨の○○がんセンターとそっくりです。
大放送局の番組だからといって信じてはいけません。
本日は、私がNHKについてイロイロと述べてきた理由の一つを書きました。
以上 文責 梅澤 充
追記
昨日、このブログを見て、町田まで直接来られた患者さんがおられます。
有難い話しです。喜んで治療させて頂きます。
しかし、もし可能であれば、私の拙著「間違いだらけの抗癌剤治療」(KKベストセラーズ)(2月22日)も、お読み頂き、私の治療・考え方を十分にご理解の上ご来院頂ければ、
話もスムースに進みますので、有難いと思います。
簡単に読める本です。
実例なども交えブログより、判り易く詳細に書いてあります。
外来が込んでいる時には、十分に時間が取れない恐れもありますので・・・・



