昨日の最後に、珍しい患者さんが来られたと書きましたが、
本日はそのことを書きます。
昨年切除不能の肺ガンと診断され、
一時は、某がんセンターの勧めのまま、
標準的抗癌剤治療を行うも、
あまりの辛さに耐えかねて、
4回行うところを3回途中で中止して、
その病院を飛び出し、
放浪の旅に出られました。
ガン難民志願者です。
先ず、今大流行になっている治療をテレビで見て、
それに飛びつかれました。
3月にその治療を一回だけ行い、
一月後の4月にはそのクリニックに診察にだけ行きました。
その時に画像診断をしています。
若干効果は認められたようですが、
その後は、そのクリニックでの治療が非常に混み合っているため
すぐにはできずに、7月下旬に再度治療することになりました。
例によって、マスコミの得意な、
視聴率の上がる「根治のための治療」
であるかのような番組作りをして放送したようで、
勘違いした患者さんが殺到してしまっているようです。
その治療は身体に優しく優れた治療だと思います。
私自身過去に何回も患者さんを紹介してお願いしたこともあります。
しかし、ガンを治す治療ではありません。
稀には、治ることもあるのかも知れませんが、
局所病巣のコントロールをして延命を図る治療です。
マスコミの歪んだ放送により勘違いが発生しているようです。
話はそれましたが、患者さんが
「7月までの3ヶ月間、何処の病院にも行かないのは不安だ」
とそのクリニックで訴えると、
「それではこれを飲みなさい」と
タルセバというまだ日本では承認されていないクスリを処方されたそうです。
それを1錠150mgを飲んだところ、
非常に胸が痛くなったため、
1錠150mgを半分にして、
それを一日おきに飲んでいたそうです。
その状態で、
6月24日にセカンドオピニオンに来られました。
さぞかし悪くなっているだろうと思い、
翌日(昨日)再度来ていただき、
町田胃腸病院でCT検査を行いました。
するとガンは半分以下の大きさに見事に縮小していました。
自覚していた背部痛も無くなっているそうです。
タルセバの常用量は
とりあえず1日150mgとされています。
それを半分にしてさらに隔日で内服。
それで十分に効いている。
日本では11月頃の認可が期待されていますが、
タルセバはいわゆる分子標的薬です。
細胞毒である従来の抗癌剤を減量して使うこととは意味が違いますが、
標準量が必ずしも最適量ではないことの証だと思います。
勿論、標準量を内服していたらもっと大きな効果が得られたのかも知れませんが、
その患者さんは、
胸が痛くなるという副作用(?)のため、
その量での内服はできませんでした。
また、現在は輸入しなければ使えないクスリです。
毎日150mgを飲むと一月40万円以上かかってしまいます。
それが四分の一で済んだのですから
経済的にもとてもラッキーな方です。
しかし、その患者さんの本当の幸運は、
4月から2ヶ月半もの間、
どこの病院へも行かずに、
まったく検査もしないで経過を観て(?)いたにもかかわらず、
まったく悪化していなかったことです。
コメントで「のんきの効用」を書かれていた方がおられますが、
本当にのんきで良かったようです。
しかし、患者さんに聞くと、
「心配で仕方なかったけれど、何処の病院に
ナンと言って行けば良いのか判らなかった」
から、何処にも行かなかったそうです。
たまたまタルセバのことをインターネットで調べていたところ、
この私のブログにぶつかり、
それをご覧になってセカンドオピニオンを申し込まれたそうです。
現在は、そのタルセバ半量・隔日だけで
悪化が見られないどころか縮小してきているのですから、
そのままタルセバだけを続け、
定期的に経過観察を行い、
悪化に転じてきたならば、
少量の抗癌剤を使った治療をする予定にしています。
タルセバにはイレッサと同様の副作用が予測されますが、
2ヶ月以上内服しても
その患者さんは顔のニキビ様の発疹だけしか出ていません。
ガン治療は何がアタルか判りません。
諦めずに治療を続けることが一番大切だと思います。
宝くじも買わなければ絶対に当たりません・・・・
以上 文責 梅澤 充
本日はそのことを書きます。
昨年切除不能の肺ガンと診断され、
一時は、某がんセンターの勧めのまま、
標準的抗癌剤治療を行うも、
あまりの辛さに耐えかねて、
4回行うところを3回途中で中止して、
その病院を飛び出し、
放浪の旅に出られました。
ガン難民志願者です。
先ず、今大流行になっている治療をテレビで見て、
それに飛びつかれました。
3月にその治療を一回だけ行い、
一月後の4月にはそのクリニックに診察にだけ行きました。
その時に画像診断をしています。
若干効果は認められたようですが、
その後は、そのクリニックでの治療が非常に混み合っているため
すぐにはできずに、7月下旬に再度治療することになりました。
例によって、マスコミの得意な、
視聴率の上がる「根治のための治療」
であるかのような番組作りをして放送したようで、
勘違いした患者さんが殺到してしまっているようです。
その治療は身体に優しく優れた治療だと思います。
私自身過去に何回も患者さんを紹介してお願いしたこともあります。
しかし、ガンを治す治療ではありません。
稀には、治ることもあるのかも知れませんが、
局所病巣のコントロールをして延命を図る治療です。
マスコミの歪んだ放送により勘違いが発生しているようです。
話はそれましたが、患者さんが
「7月までの3ヶ月間、何処の病院にも行かないのは不安だ」
とそのクリニックで訴えると、
「それではこれを飲みなさい」と
タルセバというまだ日本では承認されていないクスリを処方されたそうです。
それを1錠150mgを飲んだところ、
非常に胸が痛くなったため、
1錠150mgを半分にして、
それを一日おきに飲んでいたそうです。
その状態で、
6月24日にセカンドオピニオンに来られました。
さぞかし悪くなっているだろうと思い、
翌日(昨日)再度来ていただき、
町田胃腸病院でCT検査を行いました。
するとガンは半分以下の大きさに見事に縮小していました。
自覚していた背部痛も無くなっているそうです。
タルセバの常用量は
とりあえず1日150mgとされています。
それを半分にしてさらに隔日で内服。
それで十分に効いている。
日本では11月頃の認可が期待されていますが、
タルセバはいわゆる分子標的薬です。
細胞毒である従来の抗癌剤を減量して使うこととは意味が違いますが、
標準量が必ずしも最適量ではないことの証だと思います。
勿論、標準量を内服していたらもっと大きな効果が得られたのかも知れませんが、
その患者さんは、
胸が痛くなるという副作用(?)のため、
その量での内服はできませんでした。
また、現在は輸入しなければ使えないクスリです。
毎日150mgを飲むと一月40万円以上かかってしまいます。
それが四分の一で済んだのですから
経済的にもとてもラッキーな方です。
しかし、その患者さんの本当の幸運は、
4月から2ヶ月半もの間、
どこの病院へも行かずに、
まったく検査もしないで経過を観て(?)いたにもかかわらず、
まったく悪化していなかったことです。
コメントで「のんきの効用」を書かれていた方がおられますが、
本当にのんきで良かったようです。
しかし、患者さんに聞くと、
「心配で仕方なかったけれど、何処の病院に
ナンと言って行けば良いのか判らなかった」
から、何処にも行かなかったそうです。
たまたまタルセバのことをインターネットで調べていたところ、
この私のブログにぶつかり、
それをご覧になってセカンドオピニオンを申し込まれたそうです。
現在は、そのタルセバ半量・隔日だけで
悪化が見られないどころか縮小してきているのですから、
そのままタルセバだけを続け、
定期的に経過観察を行い、
悪化に転じてきたならば、
少量の抗癌剤を使った治療をする予定にしています。
タルセバにはイレッサと同様の副作用が予測されますが、
2ヶ月以上内服しても
その患者さんは顔のニキビ様の発疹だけしか出ていません。
ガン治療は何がアタルか判りません。
諦めずに治療を続けることが一番大切だと思います。
宝くじも買わなければ絶対に当たりません・・・・
以上 文責 梅澤 充



