今年もすでに半分が過ぎ去っていきましたが、
昨年から、標準的ではない抗癌剤治療を続けてきた患者さんのうち
何人かの方は、
すでに旅立たれました。
しかし、そのすべての患者さんの経過をみると、
標準的抗癌剤治療の生存期間中央値のエビデンスより、
短く終わった患者さんは一人もいません。
勿論、「あと○ヶ月です」
「治療方法はありません」
と宣告された患者さんも少なくありませんが、
その宣告どおりに終わられた患者さんはほとんどおられません。
ガンの縮小は望まず、
最低量の抗癌剤を使った休眠療法的な治療では、
エビデンスはまったく出ていません。
「あと○ヶ月です」「治療方法はありません」
の患者さんでは、
統計の取りようがありません。
「治療方法はありません」
と宣告され、
その後3年3ヶ月の間、
元気に治療を続けられた患者さんの場合、
その生存期間はどのようにカウントすればよいのでしょうか。
5月に亡くなられた患者さんのご家族から、
「先生の本には、乳ガンでは
4年は大丈夫であるようなことが書いてあったじゃないか。
何で、家内はこんなに早く死ななければいけないんだ」
と文句を言われてしまいましたが、
その患者さんは、
乳ガンの再発で、
私のところに来る前に、標準的な前治療を2年間近く行い、
肝臓、肺、脳、リンパ節、骨転移を伴う状態でした。
そして全身状態の悪化に伴い、
「治療方法は無い」と宣告された方でした。
標準的ではない治療を開始してから
ちょうど1年でした。
旅立たれる2週間前まで、
一度も入院は必要ありませんでした。
この場合、標準的ではない抗癌剤治療での生存期間は
「12ヶ月」とカウントされるのでしょうか。
標準的抗癌剤治療での生存期間中央値は、
まだ元気なPS. 0または1の患者さんが、
治療を開始してからの時間です。
あまりにもハンデが大きすぎるように思います。
多くの先生方は、相変わらず
「そんな少ない量では効かない」
「標準量を使わなければ意味がない」
「そんな治療にはエビデンスが無い」
と、言われますが、
実際に患者さんが長生きをしていても、
データも取れないというのが実情です。
標準的抗癌剤治療が唯一最高の治療であると、疑わず、
ただそれだけを行っている医者が、
標準治療以外の有効性を証明する手立てを奪ってしまっています。
残念ながら亡くなられていった患者さんをみると、
はじめから標準的ではない治療をしたかったという方が、
何人もおられます。
それが可能になる環境ができれば、
標準治療が最善の治療ではないことが、
証明されることと思います。
標準的ではない治療であれば、
万一それが無効であったときには、
何時でも標準治療に移行することは可能です。
7月17日の「エビデンスの真実」
でも書いたとおり、
標準的抗癌剤治療のエビデンスが、
如何なるものであるかをシッカリと見極めて、
ご自身の治療を開始する前に冷静に、
考えてください。
あらためて
旅立たれた患者さんの
ご冥福をお祈りいたします。
以上 文責 梅澤 充
昨年から、標準的ではない抗癌剤治療を続けてきた患者さんのうち
何人かの方は、
すでに旅立たれました。
しかし、そのすべての患者さんの経過をみると、
標準的抗癌剤治療の生存期間中央値のエビデンスより、
短く終わった患者さんは一人もいません。
勿論、「あと○ヶ月です」
「治療方法はありません」
と宣告された患者さんも少なくありませんが、
その宣告どおりに終わられた患者さんはほとんどおられません。
ガンの縮小は望まず、
最低量の抗癌剤を使った休眠療法的な治療では、
エビデンスはまったく出ていません。
「あと○ヶ月です」「治療方法はありません」
の患者さんでは、
統計の取りようがありません。
「治療方法はありません」
と宣告され、
その後3年3ヶ月の間、
元気に治療を続けられた患者さんの場合、
その生存期間はどのようにカウントすればよいのでしょうか。
5月に亡くなられた患者さんのご家族から、
「先生の本には、乳ガンでは
4年は大丈夫であるようなことが書いてあったじゃないか。
何で、家内はこんなに早く死ななければいけないんだ」
と文句を言われてしまいましたが、
その患者さんは、
乳ガンの再発で、
私のところに来る前に、標準的な前治療を2年間近く行い、
肝臓、肺、脳、リンパ節、骨転移を伴う状態でした。
そして全身状態の悪化に伴い、
「治療方法は無い」と宣告された方でした。
標準的ではない治療を開始してから
ちょうど1年でした。
旅立たれる2週間前まで、
一度も入院は必要ありませんでした。
この場合、標準的ではない抗癌剤治療での生存期間は
「12ヶ月」とカウントされるのでしょうか。
標準的抗癌剤治療での生存期間中央値は、
まだ元気なPS. 0または1の患者さんが、
治療を開始してからの時間です。
あまりにもハンデが大きすぎるように思います。
多くの先生方は、相変わらず
「そんな少ない量では効かない」
「標準量を使わなければ意味がない」
「そんな治療にはエビデンスが無い」
と、言われますが、
実際に患者さんが長生きをしていても、
データも取れないというのが実情です。
標準的抗癌剤治療が唯一最高の治療であると、疑わず、
ただそれだけを行っている医者が、
標準治療以外の有効性を証明する手立てを奪ってしまっています。
残念ながら亡くなられていった患者さんをみると、
はじめから標準的ではない治療をしたかったという方が、
何人もおられます。
それが可能になる環境ができれば、
標準治療が最善の治療ではないことが、
証明されることと思います。
標準的ではない治療であれば、
万一それが無効であったときには、
何時でも標準治療に移行することは可能です。
7月17日の「エビデンスの真実」
でも書いたとおり、
標準的抗癌剤治療のエビデンスが、
如何なるものであるかをシッカリと見極めて、
ご自身の治療を開始する前に冷静に、
考えてください。
あらためて
旅立たれた患者さんの
ご冥福をお祈りいたします。
以上 文責 梅澤 充



