抗癌剤治療の代表的な副作用で、
患者さんがとても苦しむのは吐気です。
タキソールやジェムザール、ナベルビンなどでは
吐気はまったく出ないこともありますが、
標準的抗癌剤治療では、
ほぼ必発の辛い副作用です。
再発ガンに対して、
エビデンスに則った標準的抗癌剤治療を行い、
そのエビデンスどおりの時間しか生きることのできない患者さんにとって
終生、その吐気に悩まされることが、
意義のあることか否か十分に考えなければなりません。
私は、自分自身の勝手な価値観から、
それは、けっして患者さんの望むことではないと考え、
強い吐気を催すような治療は行っていません。
ステロイドを使うことにより、
吐気を防止することは可能になる場合も多いのですが、
ステロイドは確実に免疫力を落とします。
極力使いたくないクスリです。
強烈な吐気を感じさせたクスリは、
ステロイドと併用して使う前に、
他のクスリに変えます。
他に効果の見られるクスリが無い場合だけ
ステロイドと併用で副作用を抑えながら、
そのクスリを使っています。
抗癌剤の副作用は、
抗癌剤と患者さんの相性により、
人それぞれ大きく違います。
他の患者さんでは何の副作用も出ないクスリでも、
人によっては強烈な吐気を起こすこともあります。
特にイリノテカンにその傾向が強いように感じます。
私は、イリノテカンは
一回の点滴で10〜20mg(一人当たり)からはじめますが、
合わない患者さんでは、
その量でも2〜3日、何も食べることができないほど
強烈な吐気が続くといいます。
一方、合っている患者さんでは、
40mgを毎週制吐剤無しに点滴しても、
まったく副作用を感じないといいます。
イリノテカンの場合は、
事前に副作用の大きさについて、
ある程度予測することも可能ですが、
その予測を見て、
「副作用が強そうだから」という理由で、
大きな武器を一つ捨ててしまうことはできません。
実際に使って確認して、
それが容認できる範囲か否か見極めなければなりません。
予測どおりの容認しがたい副作用が発現した時には、
他の薬剤に変えるか、
ステロイドを併用しています。
先日、「喫煙により、イリノテカンの副作用が減弱する」
という論文を見ましたが、
そのメカニズムは、
タバコがイリノテカンの血中濃度を低下させるからだそうです。
それでは、正確な目的濃度が分からなくなり、
副作用が減弱しても、あまり意味はありません。
極力吐気は抑えたいと考えていても、
多少の違和感は感じさせてしまうことも少なくありません。
私の外来では、
抗癌剤の点滴治療を受けながらお弁当を食べている
というツワモノが何人もおられますが、
稀には吐いてしまう患者さんもいます。
現在一人だけ、点滴中に吐いてしまう患者さんがいます。
しかし、非常に有効に効いてくれていることと、
4週間に一回だけで、その時だけ
ということで我慢してもらっています。
吐気は大きくQOLを低下させます。
強い吐気を感じながら治療を続けることは考え直した方が良いように思います。
その辛さに耐えることで、
大きな延命効果が得られるのであれば別ですが・・・・
本日は、抗癌剤の点滴治療が終わって、
病院を出ていった患者さんが、
病院のすぐ近くの立ち食いそば屋に直行したのを見かけて、
副作用を感じさせていないこと実感して、
嬉しくなり、吐気について書きました。
以上 文責 梅澤 充
患者さんがとても苦しむのは吐気です。
タキソールやジェムザール、ナベルビンなどでは
吐気はまったく出ないこともありますが、
標準的抗癌剤治療では、
ほぼ必発の辛い副作用です。
再発ガンに対して、
エビデンスに則った標準的抗癌剤治療を行い、
そのエビデンスどおりの時間しか生きることのできない患者さんにとって
終生、その吐気に悩まされることが、
意義のあることか否か十分に考えなければなりません。
私は、自分自身の勝手な価値観から、
それは、けっして患者さんの望むことではないと考え、
強い吐気を催すような治療は行っていません。
ステロイドを使うことにより、
吐気を防止することは可能になる場合も多いのですが、
ステロイドは確実に免疫力を落とします。
極力使いたくないクスリです。
強烈な吐気を感じさせたクスリは、
ステロイドと併用して使う前に、
他のクスリに変えます。
他に効果の見られるクスリが無い場合だけ
ステロイドと併用で副作用を抑えながら、
そのクスリを使っています。
抗癌剤の副作用は、
抗癌剤と患者さんの相性により、
人それぞれ大きく違います。
他の患者さんでは何の副作用も出ないクスリでも、
人によっては強烈な吐気を起こすこともあります。
特にイリノテカンにその傾向が強いように感じます。
私は、イリノテカンは
一回の点滴で10〜20mg(一人当たり)からはじめますが、
合わない患者さんでは、
その量でも2〜3日、何も食べることができないほど
強烈な吐気が続くといいます。
一方、合っている患者さんでは、
40mgを毎週制吐剤無しに点滴しても、
まったく副作用を感じないといいます。
イリノテカンの場合は、
事前に副作用の大きさについて、
ある程度予測することも可能ですが、
その予測を見て、
「副作用が強そうだから」という理由で、
大きな武器を一つ捨ててしまうことはできません。
実際に使って確認して、
それが容認できる範囲か否か見極めなければなりません。
予測どおりの容認しがたい副作用が発現した時には、
他の薬剤に変えるか、
ステロイドを併用しています。
先日、「喫煙により、イリノテカンの副作用が減弱する」
という論文を見ましたが、
そのメカニズムは、
タバコがイリノテカンの血中濃度を低下させるからだそうです。
それでは、正確な目的濃度が分からなくなり、
副作用が減弱しても、あまり意味はありません。
極力吐気は抑えたいと考えていても、
多少の違和感は感じさせてしまうことも少なくありません。
私の外来では、
抗癌剤の点滴治療を受けながらお弁当を食べている
というツワモノが何人もおられますが、
稀には吐いてしまう患者さんもいます。
現在一人だけ、点滴中に吐いてしまう患者さんがいます。
しかし、非常に有効に効いてくれていることと、
4週間に一回だけで、その時だけ
ということで我慢してもらっています。
吐気は大きくQOLを低下させます。
強い吐気を感じながら治療を続けることは考え直した方が良いように思います。
その辛さに耐えることで、
大きな延命効果が得られるのであれば別ですが・・・・
本日は、抗癌剤の点滴治療が終わって、
病院を出ていった患者さんが、
病院のすぐ近くの立ち食いそば屋に直行したのを見かけて、
副作用を感じさせていないこと実感して、
嬉しくなり、吐気について書きました。
以上 文責 梅澤 充




