大学病院や大きなガン拠点病院では、
エビデンスの無い治療をはじめるときには、
主治医はその治療内容について倫理委員会に諮問を求め、
そこで許可されなければなりません。
倫理委員会を経てはじめてそのエビデンスの無い治療をはじめることができます。
ある有名な大学病院で、
泌尿器科系のガンに対して、
ジェムザールを5100mg
タキソールを300mg、
それを一日で点滴投与してしまうという抗癌剤治療を受けた患者さんが
セカンドオピニオンに来られました。
その量の抗癌剤を3週間に一回繰り返す予定だそうです。
ご相談の患者さんは、
その点滴を入院で一回受けただけで、
その治療に対して疑問を持ち相談に来られました。
その投与方法は
イタリア人の論文で報告されてはいますが、
勿論エビデンスはありません。
さらにそのオリジナルの治療のスケジュールは、
体表面積あたり、ジェムザールを2500〜3000mg
同じく体表面積あたり、タキソールは150mg
を2週間に一回点滴していくというものです。
しかしそのスケジュールは40例ほどの使用経験の論文だけで、
エビデンスではありません。
しかも、その論文のオリジナル原法では、
その大学で実行されようとした3週間に一回ではなく、
2週間に一回です。
ジェムザールは肺ガンや膵ガンで使われますが、
“錦の御旗”であるエビデンスどおりの標準的な使い方では、
体表面積あたり1000mgを毎週一回点滴して、
それを3週続け1週休むというものです。
それを一回2500〜3000mgで隔週投与をエンドレスです。
さらにそれにタキソールが体表面積あたり150mg加わる・・・・
その大学病院の主治医は、
これから行われる抗癌剤治療で使われるクスリ、量については、
ご本人、ご家族にはほとんど何も説明していませんでした。
セカンドオピニオンの紹介状に記載されている数字を見て、
ご本人、ご家族ともにはじめてその内容を知りました。
その患者さんは2回目の、
まさに爆弾投下予定の前にセカンドオピニオンに来られました。
自覚症状の改善はまったく無く、
むしろ、背部の痛みは増強していました。
その大学病院の主治医は、
「その痛みはガンとは関係が無い」と
取り合わず、
検査もしてもらえませんでしたが、
痛み方が尋常ではないので、
すぐにCT を撮ったところ、
同部位の脊椎骨にガッチリと転移病巣が認められました。
その大量の抗癌剤が点滴される前には、
その転移は確認されていません。
点滴後にセカンドオピニオンに来られて
はじめて重篤な骨転移が確認されています。
したがって、少なくとも初回の点滴はまったく無効と判定されます。
その確認もしないで、
強引に2発目の爆弾の投下を試みる・・・・
患者さんが、
「治療結果に対しては、すべて自己責任である」旨を表明したうえで、
「副作用が辛いから抗癌剤を減量して欲しい」と懇願しても、
「エビデンスが無いからできない」
「エビデンスの無い治療を行うときには
倫理委員会に諮問しなければならない」
などと言い訳をして、
結果的に患者さんの望む治療が行われることはありません。
しかしエビデンスなど無くても、
大量の抗癌剤を使った治療を行うときには、
患者さんの同意も何も必要無く、
騙まし討ちで行えるようです。
現在の抗癌剤治療の実情を如実に表しているように思います。
「忙しくて詳しく説明する時間など取れない」
は、医者の言い訳にはなりません。
しかし、患者さんが、
ガンおよびその治療についてあまりにも何も知らないと、
貴重な時間を割いて説明をするのはイヤになってしまうという
という気持ちも分からないではありません。
やはりご自身のご家族の治療について
ある程度の情報は仕入れておかなければなりません。
そのためにはセカンドオピニオンも有用だと思います。
さまざまな医者の治療に対する考えを知って、
それを参考にご自身にとって最善の治療を選択してください。
本日ご紹介した患者さんも
セカンドオピニオンに来られ、
大量の抗癌剤を使った意味の無い治療から逃れることができました。
以上 文責 梅澤 充
エビデンスの無い治療をはじめるときには、
主治医はその治療内容について倫理委員会に諮問を求め、
そこで許可されなければなりません。
倫理委員会を経てはじめてそのエビデンスの無い治療をはじめることができます。
ある有名な大学病院で、
泌尿器科系のガンに対して、
ジェムザールを5100mg
タキソールを300mg、
それを一日で点滴投与してしまうという抗癌剤治療を受けた患者さんが
セカンドオピニオンに来られました。
その量の抗癌剤を3週間に一回繰り返す予定だそうです。
ご相談の患者さんは、
その点滴を入院で一回受けただけで、
その治療に対して疑問を持ち相談に来られました。
その投与方法は
イタリア人の論文で報告されてはいますが、
勿論エビデンスはありません。
さらにそのオリジナルの治療のスケジュールは、
体表面積あたり、ジェムザールを2500〜3000mg
同じく体表面積あたり、タキソールは150mg
を2週間に一回点滴していくというものです。
しかしそのスケジュールは40例ほどの使用経験の論文だけで、
エビデンスではありません。
しかも、その論文のオリジナル原法では、
その大学で実行されようとした3週間に一回ではなく、
2週間に一回です。
ジェムザールは肺ガンや膵ガンで使われますが、
“錦の御旗”であるエビデンスどおりの標準的な使い方では、
体表面積あたり1000mgを毎週一回点滴して、
それを3週続け1週休むというものです。
それを一回2500〜3000mgで隔週投与をエンドレスです。
さらにそれにタキソールが体表面積あたり150mg加わる・・・・
その大学病院の主治医は、
これから行われる抗癌剤治療で使われるクスリ、量については、
ご本人、ご家族にはほとんど何も説明していませんでした。
セカンドオピニオンの紹介状に記載されている数字を見て、
ご本人、ご家族ともにはじめてその内容を知りました。
その患者さんは2回目の、
まさに爆弾投下予定の前にセカンドオピニオンに来られました。
自覚症状の改善はまったく無く、
むしろ、背部の痛みは増強していました。
その大学病院の主治医は、
「その痛みはガンとは関係が無い」と
取り合わず、
検査もしてもらえませんでしたが、
痛み方が尋常ではないので、
すぐにCT を撮ったところ、
同部位の脊椎骨にガッチリと転移病巣が認められました。
その大量の抗癌剤が点滴される前には、
その転移は確認されていません。
点滴後にセカンドオピニオンに来られて
はじめて重篤な骨転移が確認されています。
したがって、少なくとも初回の点滴はまったく無効と判定されます。
その確認もしないで、
強引に2発目の爆弾の投下を試みる・・・・
患者さんが、
「治療結果に対しては、すべて自己責任である」旨を表明したうえで、
「副作用が辛いから抗癌剤を減量して欲しい」と懇願しても、
「エビデンスが無いからできない」
「エビデンスの無い治療を行うときには
倫理委員会に諮問しなければならない」
などと言い訳をして、
結果的に患者さんの望む治療が行われることはありません。
しかしエビデンスなど無くても、
大量の抗癌剤を使った治療を行うときには、
患者さんの同意も何も必要無く、
騙まし討ちで行えるようです。
現在の抗癌剤治療の実情を如実に表しているように思います。
「忙しくて詳しく説明する時間など取れない」
は、医者の言い訳にはなりません。
しかし、患者さんが、
ガンおよびその治療についてあまりにも何も知らないと、
貴重な時間を割いて説明をするのはイヤになってしまうという
という気持ちも分からないではありません。
やはりご自身のご家族の治療について
ある程度の情報は仕入れておかなければなりません。
そのためにはセカンドオピニオンも有用だと思います。
さまざまな医者の治療に対する考えを知って、
それを参考にご自身にとって最善の治療を選択してください。
本日ご紹介した患者さんも
セカンドオピニオンに来られ、
大量の抗癌剤を使った意味の無い治療から逃れることができました。
以上 文責 梅澤 充



