8月14日の「新参者」に対して
cobachiさんから、コメントをいただきました。
このブログが、大きな誤解を与えてしまっているようです。
何回も書いているはずですが、
私の考えを書きます。
オモテのコメントでしたのでそのまま再掲します。
私は、何回も書いているとおり、
標準的な抗癌剤治療がすべての患者さんに対して
間違った治療だとは思っていません。
同時に、すべての患者さんに最適な治療だとも考えていません。
国が健康保険で補償している
最低限度のガン治療だと考えています。
100人のガン患者さんには、
100通りの最適な治療方法があるはずです。
100通りのうちの一つは標準的抗癌剤治療かも知れません。
実際に現在私が診ている100人以上の患者さんで
同一スケジュールの患者さんは一人もいません。
現在はいませんが、
かつては標準治療に近い量の抗癌剤を使っている患者さんもいました。
その患者さんには、
その治療で副作用も出ずに最適だと判断しました。
また、cobachiさんのお母様の治療は、
再発予防の抗癌剤治療です。
再発予防の抗癌剤治療に関しては、
2006年11月19日の「再発予防の抗癌剤治療」をはじめ、
何回も書いていますが、
それを行った方がトクであるというケースが多々見られます。
現在、私も40歳台前半の乳ガン患者さんに対して、
再発予防のために標準に近い抗癌剤治療を行っています。
その患者さんは、
5年前に反対側の乳ガンを手術して、
その後に再発予防の抗癌剤治療を受けています。
フルコースで私が行いました。
したがって、その辛さも十分に分かっています。
今回は、反対側に再発ではなく、
新たに乳ガンが発生しました。
何回にも分け、何時間もかけて、
患者さん、ご主人と話し合いましたが、
結局、ご本人、ご家族ともに、
それを受けた方がトクだと考え治療がはじまりました。
cobachiさんのお母様の卵巣ガンの場合には、
術後の抗癌剤治療により
高い確率で、再発の予防が可能です。
運悪く再発をしたとしても、
年単位での無治療期間を得ることができる確率が非常に高くなります。
卵巣ガンの再発で「(目に見える範囲の腫瘍はとりきれた)」ということは、
恐らく、腹膜転移だと思われますが、
再発病巣が「目に見える範囲」だけにとどまっているという確率は
極めて低いと思われます。
お母様の年齢が書かれていませんが、
私の個人的な意見では、
80歳を超えた患者さんであれば
とりあえず「目に見える範囲」のガンが取りきれたのであれば、
術後の再発予防のための標準的抗癌剤治療は行わずに、
経過観察だけを行い、
再発が確認されたならば、
その時に、ごく小量の抗癌剤を使って再発病巣の増大を防止して、
辛くなく長生きをする方法を考えたいと思います。
しかし、60台、70台の前半の患者さんであれば、
まだ20年以上の平均余命が残されています。
その平均余命をまっとうすることを目指すべきではないかと思います。
勿論、それは数字だけで判断した私の個人的な考えであり、
すべては、患者さん、ご家族の価値観・死生観で決まることです。
「加療なしで1年、一月に一度の経過観察のみで過ごしています。
不思議なこと?でしょうか」
はじめの手術から何年目の再発か分かりませんが、
長い期間を経ての再発であれば、
珍しいことではありません。
しかし、やはり長い年月の後に
ほぼ間違いなく再再発を来たしてくるものと予想されます。
一般的に再発予防の抗癌剤治療は、
その治療後に再発が見られずに、
天寿をまっとうされた場合には、
その治療を行ったがために再発しなかったのか、
行わなくても再発しなかったのかは、
神様にしか分かりません。
しかし、卵巣ガンの腹膜再発で、
再手術の前に抗癌剤治療を行っているのであれば別ですが、
手術だけで、
今後再発無しで天寿をまっとうする確率は高くはないと思います。
お母様の年齢を考慮して、
さらに患者さん、ご家族の価値観・死生観を確認して、
今後の治療方針を決定してください。
以上 文責 梅澤 充
追記:年齢のことが出ましたが、年齢が抜けている質問のメールを時々見ます。
年齢は治療を考えるうえで極めて重要です。必ずお書きください。
cobachiさんから、コメントをいただきました。
このブログが、大きな誤解を与えてしまっているようです。
何回も書いているはずですが、
私の考えを書きます。
オモテのコメントでしたのでそのまま再掲します。
母が卵巣がんを再発して以来、先生の記事を毎回拝見しています。
母も腫瘍摘出手術後(目に見える範囲の腫瘍はとりきれた)に通常ならば抗がん剤治療をして徹底的にがんの元をたたきたいところ、と言われましたが、長い入院生活の心理的負担も大きかったので加療なしで1年、一月に一度の経過観察のみで過ごしています。
不思議なこと?でしょうか、術後1年経った今も腫瘍マーカーは上昇せず、CTでも超音波でも再発が確認されていません。
先生の記事を読まずにいたら、手術後、体力回復したら抗がん剤治療という通常ルートを選択していたかもしれません。
そうしていたら、きっと母も私たち家族もあの副作用を思うと今のような生活は送れていたなかったでしょう。
抗がん剤治療によるデメリットと治療を受けないことのデメリットとの比較を考える知恵をくださったことに感謝しております。
私は、何回も書いているとおり、
標準的な抗癌剤治療がすべての患者さんに対して
間違った治療だとは思っていません。
同時に、すべての患者さんに最適な治療だとも考えていません。
国が健康保険で補償している
最低限度のガン治療だと考えています。
100人のガン患者さんには、
100通りの最適な治療方法があるはずです。
100通りのうちの一つは標準的抗癌剤治療かも知れません。
実際に現在私が診ている100人以上の患者さんで
同一スケジュールの患者さんは一人もいません。
現在はいませんが、
かつては標準治療に近い量の抗癌剤を使っている患者さんもいました。
その患者さんには、
その治療で副作用も出ずに最適だと判断しました。
また、cobachiさんのお母様の治療は、
再発予防の抗癌剤治療です。
再発予防の抗癌剤治療に関しては、
2006年11月19日の「再発予防の抗癌剤治療」をはじめ、
何回も書いていますが、
それを行った方がトクであるというケースが多々見られます。
現在、私も40歳台前半の乳ガン患者さんに対して、
再発予防のために標準に近い抗癌剤治療を行っています。
その患者さんは、
5年前に反対側の乳ガンを手術して、
その後に再発予防の抗癌剤治療を受けています。
フルコースで私が行いました。
したがって、その辛さも十分に分かっています。
今回は、反対側に再発ではなく、
新たに乳ガンが発生しました。
何回にも分け、何時間もかけて、
患者さん、ご主人と話し合いましたが、
結局、ご本人、ご家族ともに、
それを受けた方がトクだと考え治療がはじまりました。
cobachiさんのお母様の卵巣ガンの場合には、
術後の抗癌剤治療により
高い確率で、再発の予防が可能です。
運悪く再発をしたとしても、
年単位での無治療期間を得ることができる確率が非常に高くなります。
卵巣ガンの再発で「(目に見える範囲の腫瘍はとりきれた)」ということは、
恐らく、腹膜転移だと思われますが、
再発病巣が「目に見える範囲」だけにとどまっているという確率は
極めて低いと思われます。
お母様の年齢が書かれていませんが、
私の個人的な意見では、
80歳を超えた患者さんであれば
とりあえず「目に見える範囲」のガンが取りきれたのであれば、
術後の再発予防のための標準的抗癌剤治療は行わずに、
経過観察だけを行い、
再発が確認されたならば、
その時に、ごく小量の抗癌剤を使って再発病巣の増大を防止して、
辛くなく長生きをする方法を考えたいと思います。
しかし、60台、70台の前半の患者さんであれば、
まだ20年以上の平均余命が残されています。
その平均余命をまっとうすることを目指すべきではないかと思います。
勿論、それは数字だけで判断した私の個人的な考えであり、
すべては、患者さん、ご家族の価値観・死生観で決まることです。
「加療なしで1年、一月に一度の経過観察のみで過ごしています。
不思議なこと?でしょうか」
はじめの手術から何年目の再発か分かりませんが、
長い期間を経ての再発であれば、
珍しいことではありません。
しかし、やはり長い年月の後に
ほぼ間違いなく再再発を来たしてくるものと予想されます。
一般的に再発予防の抗癌剤治療は、
その治療後に再発が見られずに、
天寿をまっとうされた場合には、
その治療を行ったがために再発しなかったのか、
行わなくても再発しなかったのかは、
神様にしか分かりません。
しかし、卵巣ガンの腹膜再発で、
再手術の前に抗癌剤治療を行っているのであれば別ですが、
手術だけで、
今後再発無しで天寿をまっとうする確率は高くはないと思います。
お母様の年齢を考慮して、
さらに患者さん、ご家族の価値観・死生観を確認して、
今後の治療方針を決定してください。
以上 文責 梅澤 充
追記:年齢のことが出ましたが、年齢が抜けている質問のメールを時々見ます。
年齢は治療を考えるうえで極めて重要です。必ずお書きください。



