大学病院で治療中の患者さんが相談に来られました。
大学では当然ながら、標準的抗癌剤治療が粛々と進められています。
最低6クール繰り返すそうです。
2クールが終わった段階で、
数回吐いた程度で、肉体的な苦痛はさほど大きくはないそうですが、
「今の治療で本当に良いのだろうか」
と、当然の疑問を持たれて、
私のところにセカンドオピニオンを受けに来られました。
その患者さんは、抗癌剤治療中は一切検査をしないで、
目標回数まで終了してはじめて効果判定をする方針だそうで、
治療開始前の検査所見しかありませんでした。
抗癌剤治療経過中の検査も極めて重要です。
順調に効いてくれていれば良いのですが、
抗癌剤治療は博打です。
標準的抗癌剤治療ではエビデンスの数字どおりの確率でしか当たりません。
ほとんどの治療では、
ハズレの確率のほうが高くなっています。
そして、身体にとって大きなダメージを与える副作用だけは
すべての患者さんにもれなく付いてきます。
それほど分の悪い博打に対して、
生身の身体を賭けるのですから、
ハズレそうだと察知したならば、
すぐに撤退しなければなりません。
そして、頻回にアタリかハズレかはチェックしなければなりません。
アタリかハズレか分からずに、
深入りしてしまったならば、
取り返しのつかないスッテンテンになってしまいます。
1回目2回目で効果が認められないのであれば、
それを繰り返して効果が現れるということはほとんどありません。
基本的にセカンドオピニオンでは、
その当日には医療行為はしてはいけない決まりになっていますので、
そのセカンドオピニオンのために来た病院では、
その当日だけは、健康保険では検査も治療もできません。
しかし、町田では、
直近に協力病院がありますので、
そちらでならば、健康保険での検査が可能です。
その患者さんの治療効果を早速CTで調べてみました。
結果はPD(Progressive Disease、増悪)でした。
肺転移の病巣はごく僅かに縮小しているようにも見えましたが、
治療前には無かった骨への転移病巣が出現していました。
新しい転移病巣の出現がある場合には
抗癌剤治療の効果判定基準では、
PD(増悪)と判定されます。
そのCT フィルムを早速その大学病院の主治医のもとへ、
持参してもらい、
治療方法の変更をお願いするように指示しました。
当然、治療方法は変わるのだろうと思っていましたところ、
相変わらず、その抗癌剤治療を続けたそうです。
8月18日の「セカンドオピニオン」
で紹介した患者さんと同じような経過です。
その患者さんも、何故疑問に思わなかったのかと聞いたところ、
癌○病院へもセカンドオピニオンに行き、
「効果があるから今の治療を続けたほうが良い」
と言われて、
納得してしまったそうです。
癌○病院では、最新のCTフィルムは持参せず、
新病巣の出現のことは言わなかったそうです・・・・
流石に、新病巣出現のことを知ったなら、
「続けろ」とは言わなかっただろうと思います。
抗癌剤治療の効果判定基準は、
大学の先生方が、
唯一の拠りどころ、錦の御旗
にしているエビデンスの基礎になる基準です。
その基準をもって判定して
まだ予定回数の途中といえども、
「効果が無い」と判定されたのです。
せめて、癌○病院で、
新病巣の出現を知り、
「治療方法を変えたほうが良い」
と言われていていれば、
患者さんの考えも変わったのかも知れませんが、
癌○病院の後押しもあり、
大学病院の魔力の前には、
疑問も不信感もすべて吹き飛んでしまうのでしょうか。
大学病院の主治医先生が、
何を考え、効かないと分かった抗癌剤治療を続けるのかは、
私には理解できません。
ただのデータ取りだけのために、
患者さんに、一匹のモルモットになってもらいたいのでしょうか。
洗脳されてしまった思考回路を変えることは容易なことではありません。
もはやその大学病院での治療もアリバイは崩れたのですが、
エビデンスの無い私の治療にも、
アリバイはありません。
踏み外した道から、
戻っていただくのは至難の業です。
道を踏み外さないためにも、
ご自身での情報収集は極めて重要です。
知識武装があれば、
その治療は間違っていることを理解して、
戻れると思うのですが・・・・
以上 文責 梅澤 充
大学では当然ながら、標準的抗癌剤治療が粛々と進められています。
最低6クール繰り返すそうです。
2クールが終わった段階で、
数回吐いた程度で、肉体的な苦痛はさほど大きくはないそうですが、
「今の治療で本当に良いのだろうか」
と、当然の疑問を持たれて、
私のところにセカンドオピニオンを受けに来られました。
その患者さんは、抗癌剤治療中は一切検査をしないで、
目標回数まで終了してはじめて効果判定をする方針だそうで、
治療開始前の検査所見しかありませんでした。
抗癌剤治療経過中の検査も極めて重要です。
順調に効いてくれていれば良いのですが、
抗癌剤治療は博打です。
標準的抗癌剤治療ではエビデンスの数字どおりの確率でしか当たりません。
ほとんどの治療では、
ハズレの確率のほうが高くなっています。
そして、身体にとって大きなダメージを与える副作用だけは
すべての患者さんにもれなく付いてきます。
それほど分の悪い博打に対して、
生身の身体を賭けるのですから、
ハズレそうだと察知したならば、
すぐに撤退しなければなりません。
そして、頻回にアタリかハズレかはチェックしなければなりません。
アタリかハズレか分からずに、
深入りしてしまったならば、
取り返しのつかないスッテンテンになってしまいます。
1回目2回目で効果が認められないのであれば、
それを繰り返して効果が現れるということはほとんどありません。
基本的にセカンドオピニオンでは、
その当日には医療行為はしてはいけない決まりになっていますので、
そのセカンドオピニオンのために来た病院では、
その当日だけは、健康保険では検査も治療もできません。
しかし、町田では、
直近に協力病院がありますので、
そちらでならば、健康保険での検査が可能です。
その患者さんの治療効果を早速CTで調べてみました。
結果はPD(Progressive Disease、増悪)でした。
肺転移の病巣はごく僅かに縮小しているようにも見えましたが、
治療前には無かった骨への転移病巣が出現していました。
新しい転移病巣の出現がある場合には
抗癌剤治療の効果判定基準では、
PD(増悪)と判定されます。
そのCT フィルムを早速その大学病院の主治医のもとへ、
持参してもらい、
治療方法の変更をお願いするように指示しました。
当然、治療方法は変わるのだろうと思っていましたところ、
相変わらず、その抗癌剤治療を続けたそうです。
8月18日の「セカンドオピニオン」
で紹介した患者さんと同じような経過です。
その患者さんも、何故疑問に思わなかったのかと聞いたところ、
癌○病院へもセカンドオピニオンに行き、
「効果があるから今の治療を続けたほうが良い」
と言われて、
納得してしまったそうです。
癌○病院では、最新のCTフィルムは持参せず、
新病巣の出現のことは言わなかったそうです・・・・
流石に、新病巣出現のことを知ったなら、
「続けろ」とは言わなかっただろうと思います。
抗癌剤治療の効果判定基準は、
大学の先生方が、
唯一の拠りどころ、錦の御旗
にしているエビデンスの基礎になる基準です。
その基準をもって判定して
まだ予定回数の途中といえども、
「効果が無い」と判定されたのです。
せめて、癌○病院で、
新病巣の出現を知り、
「治療方法を変えたほうが良い」
と言われていていれば、
患者さんの考えも変わったのかも知れませんが、
癌○病院の後押しもあり、
大学病院の魔力の前には、
疑問も不信感もすべて吹き飛んでしまうのでしょうか。
大学病院の主治医先生が、
何を考え、効かないと分かった抗癌剤治療を続けるのかは、
私には理解できません。
ただのデータ取りだけのために、
患者さんに、一匹のモルモットになってもらいたいのでしょうか。
洗脳されてしまった思考回路を変えることは容易なことではありません。
もはやその大学病院での治療もアリバイは崩れたのですが、
エビデンスの無い私の治療にも、
アリバイはありません。
踏み外した道から、
戻っていただくのは至難の業です。
道を踏み外さないためにも、
ご自身での情報収集は極めて重要です。
知識武装があれば、
その治療は間違っていることを理解して、
戻れると思うのですが・・・・
以上 文責 梅澤 充



