現在の日本のガン治療は、
ほとんど健康保険の範囲内で行われています。
しかし、それは何回も書いているとおり、
「最低限度の標準治療」です。
そして、標準治療ができなくなった場合、
「もはや治療方法はありません」
と宣告されます。
ガン難民の誕生になります。
しかし、実際は治療方法が無いのではなく、
標準的抗癌剤治療ができないだけで、
9月7日「治療法は無い、という前に」
9月8日「効くかどうか分からない治療」
で書いたように、
標準的抗癌剤治療と同様に、
「効くかどうか分からない治療」であれば、
副作用に苦しむことなく、
まだまだ、治療を進めることは可能です。
その治療はほとんどが健康保険で可能です。
話は逸れましたが、
健康保険から外れた治療を考えると、
治療手段は格段に広がります。
その手段の一つに、
輸入しなければ使えない薬剤もたくさんあります。
日本で認可されていないクスリです。
日本の場合、
厚生労働省が認可するということは、
すなわち「健康保険で使えるようになる」
ということのためか、
海外に比べると、
それが認可される時期は大幅に遅くなっています。
勿論、保険の問題だけでなく、
アメリカのように無保険者を対象として
ドンドン治験が進められるという土壌が無いことも、
解禁時期の遅れにつながっているとは思いますが、
いずれにせよ、
世界には「効く薬」が出てきても、
日本では、なかなか使えないのが現状です。
輸入だけが唯一の方法になります。
しかし、そのコストには大きな問題があります。
私は、現在何種類もの輸入薬を使っていますが、
ほとんどが、月に数十万円というシロモノです。
100万円近いモノもあります。
もっとも、輸入でなくても、
ハーセプチンなどを
乳ガン以外に自費で使うと、
月に20〜30万円は軽く飛びます。
グリベックだと40万円程度かかります。
そのようなクスリを
「ハイそうですか」と言って、
気楽に使える患者さんはほとんどいません。
現在百人以上の患者さんを診ていて、
数人程度です。
私は、自分から、経済状況の分からない患者さんに、
そのような高額な薬剤を勧めることはしませんが、
「このクスリしか無い」
と思われる患者さんに、
「保険の通らないクスリを使うという手も無いことは無い」
と、チョットだけ、
患者さんの反応を見るために、
言うことがあります。
それにより、
「お金のことならば心配は要りませんから、
是非、他に良いと思われるクスリがあるなら使って下さい」
という、うれしい返事が返ってくることもあります。
しかし、本日、「これしかない」と思う患者さんに、
値段と効果については触れずに、
チョットだけ、
保険外の治療のことを話したところ、
「今の健康保険の治療だけで、うちでは精一杯です。」
と言われました。
ほとんどの患者さんがそうだろうと思います。
ガン治療は健康保険でも、
決して安いものではありません。
でも、そのクスリを使えば、
長生きできる可能性が残されている、
と分かっているのに、
それを使えないのは、
その患者さんを診る医者にとっても辛いことです。
しかし、患者さんはもっともっと辛いはずですから、
新しいクスリを知らない患者さんには、
安易に情報を流すことはしません。
取り留めの無い話になりましたが、
お金持ちとそうでない患者さんでは、
治療が大きく変わってしまうという理不尽さを痛感しました。
資本主義の日本国ですから、
治療にだって差があるのが当たり前なのですが、
命の差を見せつけられると、
とても悲しくなります。
以上 文責 梅澤 充
ほとんど健康保険の範囲内で行われています。
しかし、それは何回も書いているとおり、
「最低限度の標準治療」です。
そして、標準治療ができなくなった場合、
「もはや治療方法はありません」
と宣告されます。
ガン難民の誕生になります。
しかし、実際は治療方法が無いのではなく、
標準的抗癌剤治療ができないだけで、
9月7日「治療法は無い、という前に」
9月8日「効くかどうか分からない治療」
で書いたように、
標準的抗癌剤治療と同様に、
「効くかどうか分からない治療」であれば、
副作用に苦しむことなく、
まだまだ、治療を進めることは可能です。
その治療はほとんどが健康保険で可能です。
話は逸れましたが、
健康保険から外れた治療を考えると、
治療手段は格段に広がります。
その手段の一つに、
輸入しなければ使えない薬剤もたくさんあります。
日本で認可されていないクスリです。
日本の場合、
厚生労働省が認可するということは、
すなわち「健康保険で使えるようになる」
ということのためか、
海外に比べると、
それが認可される時期は大幅に遅くなっています。
勿論、保険の問題だけでなく、
アメリカのように無保険者を対象として
ドンドン治験が進められるという土壌が無いことも、
解禁時期の遅れにつながっているとは思いますが、
いずれにせよ、
世界には「効く薬」が出てきても、
日本では、なかなか使えないのが現状です。
輸入だけが唯一の方法になります。
しかし、そのコストには大きな問題があります。
私は、現在何種類もの輸入薬を使っていますが、
ほとんどが、月に数十万円というシロモノです。
100万円近いモノもあります。
もっとも、輸入でなくても、
ハーセプチンなどを
乳ガン以外に自費で使うと、
月に20〜30万円は軽く飛びます。
グリベックだと40万円程度かかります。
そのようなクスリを
「ハイそうですか」と言って、
気楽に使える患者さんはほとんどいません。
現在百人以上の患者さんを診ていて、
数人程度です。
私は、自分から、経済状況の分からない患者さんに、
そのような高額な薬剤を勧めることはしませんが、
「このクスリしか無い」
と思われる患者さんに、
「保険の通らないクスリを使うという手も無いことは無い」
と、チョットだけ、
患者さんの反応を見るために、
言うことがあります。
それにより、
「お金のことならば心配は要りませんから、
是非、他に良いと思われるクスリがあるなら使って下さい」
という、うれしい返事が返ってくることもあります。
しかし、本日、「これしかない」と思う患者さんに、
値段と効果については触れずに、
チョットだけ、
保険外の治療のことを話したところ、
「今の健康保険の治療だけで、うちでは精一杯です。」
と言われました。
ほとんどの患者さんがそうだろうと思います。
ガン治療は健康保険でも、
決して安いものではありません。
でも、そのクスリを使えば、
長生きできる可能性が残されている、
と分かっているのに、
それを使えないのは、
その患者さんを診る医者にとっても辛いことです。
しかし、患者さんはもっともっと辛いはずですから、
新しいクスリを知らない患者さんには、
安易に情報を流すことはしません。
取り留めの無い話になりましたが、
お金持ちとそうでない患者さんでは、
治療が大きく変わってしまうという理不尽さを痛感しました。
資本主義の日本国ですから、
治療にだって差があるのが当たり前なのですが、
命の差を見せつけられると、
とても悲しくなります。
以上 文責 梅澤 充



