邪心を捨てて、正しいと考えることに邁進して行く。
それは、医者として科学者として、
そして人間として素晴らしいことです。
しかし、医者の場合は、
その行為に巻き込まれる、
患者という人間がたくさん出る場合があります。
正しいと考えることが、
本当にどの角度から見ても正しいのであれば、
問題は無いのですが、
一人の人間が、正しいと考えているだけで、
別の角度から見たら、
実は大間違いということも少なくはありません。
その一人の人間が正しいと考えることを、
著書などで広く世間に知らせしめた場合には、
影響を受ける人間は膨大な数に上ることも珍しくありません。
医者の場合には、多くの患者さんに影響を与えます。
先日、ある患者さんが、
免疫学で有名なある教授の著書の一部をコピーして、
それを持ってこられました。
「抗癌剤の害悪だけ」を説いて、
全国行脚もされている有名な基礎免疫学の大先生の著書です。
あれほど抗癌剤を極悪非道の大罪人に仕立てていた大先生が、
一転心変わりをされたようです。
著書の全文は読んでいませんので、
その著書で何を言いたいのかは分かりませんが、
はっきりと、
「少量の抗癌剤治療は必要なときがある」
と書かれていました。
どんな心境の変化があったのかは分かりませんが、
ずいぶんな変わりようです。
以前も書きましたが、
同じように、
ある腫瘍内科医は、
かつて「国の恥」とまで罵っていた、
UFT という内服抗癌剤を、
エビデンスが出るや褒め称えるように変わりました。
あまりにも節操が無さ過ぎるように思います。
その医者が、
「国の恥」を処方しないだけならまだマシですが、
『「国の恥」とまで言われるクスリなら飲みたくない』
と、それを主治医がせっかく処方してくれても、
拒否して飲まなかった患者さんも少なくないのではないでしょうか。
大きな恩恵を、節操の無い言葉のために捨ててしまったのです。
同様に、
抗癌剤の害悪だけを吹き込まれて、
洗脳させられて、
その有用性を忘れさせられてしまい、
抗癌剤の恩恵を受けることなく
目を瞑っていった患者さんも少なくないのではないでしょうか。
ウラのコメントで、
「乳ガン再発に対して無治療にすることを決めた」
というコメントがありましたが、
その方も、
「ガンと戦うな」
と訴えておられるある医者の言葉を盲信してしまい、
結論を出されてしまったようです。
私がメールで、
「手術もできない乳ガンに対して7年間も抗癌剤の点滴治療を続けている
患者さんもいますよ。副作用が無いから治療を続けることができるのです。」
と書いたところ、
「その患者さんは、抗癌剤治療などしなくても
7年間元気でいられる患者さんではないでしょうか」
との返事をいただきました。
呆れてしまいました。
その患者さんは、
タキソールという抗癌剤を
120mgを2週間に1回使っていて、
効果が無くなり、
減量したら効果の出てきた方です。
しかし、30mgまで減量したところガンの悪化をみた方です。
現在45mgで2週間に1回の点滴で、
無変化の状態5年ほど続けています。
その患者さんに抗癌剤治療は必要であることは確認されています。
「ガンと戦うな」がすべて間違った考え方だとは思いません。
抗癌剤治療による恩恵が少ない癌種に対して、
標準的抗癌剤治療を行うのであれば、
「戦わない方がマシ」と思うことはよくあります。
しかし、乳ガン、卵巣ガンなどで、
抗癌剤治療を避けることは懸命な選択だとは私は思いません。
すべて患者さんの価値観が決めることですが・・・・
話は逸れましたが、
著名な先生方が、
もっともらしく書かれたり、
公演されたりしている内容も、
確固たる信念を持ってのものではない場合も少なくありません。
あまり盲信してしまうとヒドイ目に遭うこともあります。
このブログや拙著「間違いだらけの抗癌剤治療」も
すべての面から見て正しいとは考えていません。
それを、ご自身の都合の良い面だけから見ると、
間違った解釈も生まれてしまう恐れもあります。
文字などから知識を得るときには、
可能な限り多方面の情報を仕入れるようにしてください。
なお、ウラのコメントの患者さんは、
私が、「保険外の輸入薬などを使った高額な治療を推奨している」
と誤解されていますが、
私は、「そのような治療もある」
と言っているだけで、
それを推奨するものではありませんし、
基本的にすべて健康保険での治療を行っております。
この何処をどのように読むと、
そのような解釈になるのか不思議です。
以上 文責 梅澤 充
それは、医者として科学者として、
そして人間として素晴らしいことです。
しかし、医者の場合は、
その行為に巻き込まれる、
患者という人間がたくさん出る場合があります。
正しいと考えることが、
本当にどの角度から見ても正しいのであれば、
問題は無いのですが、
一人の人間が、正しいと考えているだけで、
別の角度から見たら、
実は大間違いということも少なくはありません。
その一人の人間が正しいと考えることを、
著書などで広く世間に知らせしめた場合には、
影響を受ける人間は膨大な数に上ることも珍しくありません。
医者の場合には、多くの患者さんに影響を与えます。
先日、ある患者さんが、
免疫学で有名なある教授の著書の一部をコピーして、
それを持ってこられました。
「抗癌剤の害悪だけ」を説いて、
全国行脚もされている有名な基礎免疫学の大先生の著書です。
あれほど抗癌剤を極悪非道の大罪人に仕立てていた大先生が、
一転心変わりをされたようです。
著書の全文は読んでいませんので、
その著書で何を言いたいのかは分かりませんが、
はっきりと、
「少量の抗癌剤治療は必要なときがある」
と書かれていました。
どんな心境の変化があったのかは分かりませんが、
ずいぶんな変わりようです。
以前も書きましたが、
同じように、
ある腫瘍内科医は、
かつて「国の恥」とまで罵っていた、
UFT という内服抗癌剤を、
エビデンスが出るや褒め称えるように変わりました。
あまりにも節操が無さ過ぎるように思います。
その医者が、
「国の恥」を処方しないだけならまだマシですが、
『「国の恥」とまで言われるクスリなら飲みたくない』
と、それを主治医がせっかく処方してくれても、
拒否して飲まなかった患者さんも少なくないのではないでしょうか。
大きな恩恵を、節操の無い言葉のために捨ててしまったのです。
同様に、
抗癌剤の害悪だけを吹き込まれて、
洗脳させられて、
その有用性を忘れさせられてしまい、
抗癌剤の恩恵を受けることなく
目を瞑っていった患者さんも少なくないのではないでしょうか。
ウラのコメントで、
「乳ガン再発に対して無治療にすることを決めた」
というコメントがありましたが、
その方も、
「ガンと戦うな」
と訴えておられるある医者の言葉を盲信してしまい、
結論を出されてしまったようです。
私がメールで、
「手術もできない乳ガンに対して7年間も抗癌剤の点滴治療を続けている
患者さんもいますよ。副作用が無いから治療を続けることができるのです。」
と書いたところ、
「その患者さんは、抗癌剤治療などしなくても
7年間元気でいられる患者さんではないでしょうか」
との返事をいただきました。
呆れてしまいました。
その患者さんは、
タキソールという抗癌剤を
120mgを2週間に1回使っていて、
効果が無くなり、
減量したら効果の出てきた方です。
しかし、30mgまで減量したところガンの悪化をみた方です。
現在45mgで2週間に1回の点滴で、
無変化の状態5年ほど続けています。
その患者さんに抗癌剤治療は必要であることは確認されています。
「ガンと戦うな」がすべて間違った考え方だとは思いません。
抗癌剤治療による恩恵が少ない癌種に対して、
標準的抗癌剤治療を行うのであれば、
「戦わない方がマシ」と思うことはよくあります。
しかし、乳ガン、卵巣ガンなどで、
抗癌剤治療を避けることは懸命な選択だとは私は思いません。
すべて患者さんの価値観が決めることですが・・・・
話は逸れましたが、
著名な先生方が、
もっともらしく書かれたり、
公演されたりしている内容も、
確固たる信念を持ってのものではない場合も少なくありません。
あまり盲信してしまうとヒドイ目に遭うこともあります。
このブログや拙著「間違いだらけの抗癌剤治療」も
すべての面から見て正しいとは考えていません。
それを、ご自身の都合の良い面だけから見ると、
間違った解釈も生まれてしまう恐れもあります。
文字などから知識を得るときには、
可能な限り多方面の情報を仕入れるようにしてください。
なお、ウラのコメントの患者さんは、
私が、「保険外の輸入薬などを使った高額な治療を推奨している」
と誤解されていますが、
私は、「そのような治療もある」
と言っているだけで、
それを推奨するものではありませんし、
基本的にすべて健康保険での治療を行っております。
この何処をどのように読むと、
そのような解釈になるのか不思議です。
以上 文責 梅澤 充



