本日は、本当に嬉しいことがありました。
ある患者さんが、
突然、お酒のビンとおぼしき包みを差し出されました。
何年も通ってきている患者さんであり、
今まで一度も頂き物など無かった患者さんですから、
何事かとビックリしたら、
「先生、ありがとうございました。
今日でちょうど10年になりました。」
と言われました。
忘れていましたが、
ちょうど10年前の今日、
その患者さんの乳ガンの手術をしました。
そのころは私も、現役バリバリの外科医でした。
しかし、術前の予想を遥かに超えて、
14個取ったリンパ節のうち13個に転移が認められました。
再発予防のために
当時の標準的抗癌剤治療を行いましたが、
再発は必至と思われました。
その後外来でズット診てきて、
何回か再発を疑わせるような腫瘍マーカーの動きも観られました。
しかし、奇跡的に(?)
再発しないで今日まで来ました。
治療は今も継続中です。
どの患者さんもそうですが、
その患者さんは特に再発をして欲しくなかったのです。
それは、乳ガンの手術を行う数年前にご主人を胃ガンで失い、
小学生と中学生のお子さんが残されていたのです。
その子供たちを見て、
「このお母さんがいなくなったら・・・・」
と考えると、絶対に再発して欲しくなかった。
「抗癌剤治療が辛い」
と言ったときには、
「あなただけの命じゃないでしょ!
頑張りましょうよ。」
と、無理矢理、治療を遂行しました。
その患者さんが何故再発してこないのか、
今後再発をしてしまうのか、
もう再発することは無いのか、
まったく分かりません。
リンパ節に多数の転移があっても
そして、それに対して無治療でも、
再発をしない患者さんも当然存在します。
その患者さんも、
再発をしない患者さんだったのかも知れません。
あるいは現在も継続している抗癌剤治療のおかげで、
再発してこないのかも知れません。
あるいは、手術直後から、
あるサプリメントを飲まれているそうですので、
そのおかげかも分かりません。
そのサプリメントは一般的には高額なのですが、
その患者さんは特別に安価で購入できるそうなので、
経済的に無理が無ければ続けるように勧めました。
もし、その患者さんの身体の中に、
ガン細胞が潜んでいるとすれば、
それが姿を現してこない原因の一つは、
その患者さんの極めて明るい性格にもあるように思います。
手術直後、ご兄弟はことの深刻さに、
髪が真っ白になったそうですが、
それほど十分すぎるほど深刻な状態であっても、
ご本人は、それを笑い飛ばすような強さ、明るさを持った患者さんです。
この性格はガンに対して、
悪く働くことはありません。
それが、再発を抑えているのかも知れません。
しかし、理由はともかく、
10年間再発しないで、
中学生だった上の子は社会人に、
小学生だった末っ子は、
来年には、看護師の国家試験を受けるそうです。
無い知恵を振り絞って、
この10年間ナンとか再発させないようにと、
私なりに頑張ってきた甲斐があったような気がします。
本当に嬉しくなり、
不覚にも患者さんの前で涙が出てしまいました。
本日は町田でホテル泊まりですので、
明日、家で、
最高の美酒をいただきます。
次は「孫の顔」を目指して、
治療は続きます。
以上 文責 梅澤 充
ある患者さんが、
突然、お酒のビンとおぼしき包みを差し出されました。
何年も通ってきている患者さんであり、
今まで一度も頂き物など無かった患者さんですから、
何事かとビックリしたら、
「先生、ありがとうございました。
今日でちょうど10年になりました。」
と言われました。
忘れていましたが、
ちょうど10年前の今日、
その患者さんの乳ガンの手術をしました。
そのころは私も、現役バリバリの外科医でした。
しかし、術前の予想を遥かに超えて、
14個取ったリンパ節のうち13個に転移が認められました。
再発予防のために
当時の標準的抗癌剤治療を行いましたが、
再発は必至と思われました。
その後外来でズット診てきて、
何回か再発を疑わせるような腫瘍マーカーの動きも観られました。
しかし、奇跡的に(?)
再発しないで今日まで来ました。
治療は今も継続中です。
どの患者さんもそうですが、
その患者さんは特に再発をして欲しくなかったのです。
それは、乳ガンの手術を行う数年前にご主人を胃ガンで失い、
小学生と中学生のお子さんが残されていたのです。
その子供たちを見て、
「このお母さんがいなくなったら・・・・」
と考えると、絶対に再発して欲しくなかった。
「抗癌剤治療が辛い」
と言ったときには、
「あなただけの命じゃないでしょ!
頑張りましょうよ。」
と、無理矢理、治療を遂行しました。
その患者さんが何故再発してこないのか、
今後再発をしてしまうのか、
もう再発することは無いのか、
まったく分かりません。
リンパ節に多数の転移があっても
そして、それに対して無治療でも、
再発をしない患者さんも当然存在します。
その患者さんも、
再発をしない患者さんだったのかも知れません。
あるいは現在も継続している抗癌剤治療のおかげで、
再発してこないのかも知れません。
あるいは、手術直後から、
あるサプリメントを飲まれているそうですので、
そのおかげかも分かりません。
そのサプリメントは一般的には高額なのですが、
その患者さんは特別に安価で購入できるそうなので、
経済的に無理が無ければ続けるように勧めました。
もし、その患者さんの身体の中に、
ガン細胞が潜んでいるとすれば、
それが姿を現してこない原因の一つは、
その患者さんの極めて明るい性格にもあるように思います。
手術直後、ご兄弟はことの深刻さに、
髪が真っ白になったそうですが、
それほど十分すぎるほど深刻な状態であっても、
ご本人は、それを笑い飛ばすような強さ、明るさを持った患者さんです。
この性格はガンに対して、
悪く働くことはありません。
それが、再発を抑えているのかも知れません。
しかし、理由はともかく、
10年間再発しないで、
中学生だった上の子は社会人に、
小学生だった末っ子は、
来年には、看護師の国家試験を受けるそうです。
無い知恵を振り絞って、
この10年間ナンとか再発させないようにと、
私なりに頑張ってきた甲斐があったような気がします。
本当に嬉しくなり、
不覚にも患者さんの前で涙が出てしまいました。
本日は町田でホテル泊まりですので、
明日、家で、
最高の美酒をいただきます。
次は「孫の顔」を目指して、
治療は続きます。
以上 文責 梅澤 充



