歯が痛くなりました。
歯痛は2年位前から時々ありましたが、
なんとなく虫歯ではないような感じがして、
歯肉炎か何かだろうと思い、
抗生剤を飲むと1〜2日で治ってしまうので、
放置しておきました。
ところが今回の歯痛は、
かなり厳しく、頑固で、
強力に抗生剤を内服してもまったく改善されず、
痛み止めのロキソニンというクスリを、
本来1日3錠のところを
5〜6錠飲まなければ治まらない状態で、
さらに、痛みで夜中に目が覚めるような状況にまで陥り、
やむなく、大嫌いな歯医者さんへ行ってきました。
結果は、診察でも、レントゲン写真をとっても、
虫歯は1本も無く、
歯肉炎だったそうですが、
原因は、骨と歯の隙間があり、
そこに炎症が起きていたそうです。
いままでは、それが抗生剤で簡単に治まっていたのが、
今回何らかの理由で、
治まらなかっただけのようです。
隙間を掃除して、クスリを入れておしまいでした。
私が医者であることは伏せて受診しましたので、
歯医者さんは、私を素人だと思って丁寧に説明してくれました。
かなり噛み砕いて話してくれましたが、
けっこう難しい説明でした。
医療に対してまったくの素人であれば、
「ヘ〜、あー、そーですか」
で、何も解からずに終わってしまうのではないかと感じました。
一応医療のプロでも、
分野が違えば素人です。
質問をしなければ聞いただけでは解かりません。
先ず、レントゲン写真を見ると、
他の歯と骨はシッカリくっついているのに、
何故、その歯だけが骨との隙間を作っているのか疑問に思い、
聞いてみました。
すると、その歯は“親知らず”なのだそうです。
そんなことも知りませんでした。
“親知らず”とは、
いろいろな方向を向いて生えてくる性質があるそうです。
私の親知らずは、
比較的素直に生えてきているらしく、
骨との隙間を作る程度ですんでいるそうです。
ひねくれた親知らずだと抜くそうですが、
私の場合、上の歯と噛み合わせが良いようで抜く必要はないとのことでした。
ホッとしましたが、
しかし、「炎症を繰り返すようなら抜きましょう」
とアッサリと言われてしまいました。
「抜いたあとは何か入れるのですか?」
「そのままですよ、この歯とシッカリ噛み合ってるでしょ、大丈夫です!」
素人は本当に何も知りませんね。
私も、自分の歯と骨の隙間に入れた“クスリ”については、
「多分抗生剤だろうな」と考えただけで、
何も聞きませんでした。
自分の身体に入れられる抗癌剤に対して、
「何故、医者に聞かないのか?」
と疑問に思っていて、
「ドンドン主治医に聞くように」
などと、偉そうに言っていましたが、
なんとなく聞きにくい雰囲気というのがあるのですね。
はじめて知りました。
また、まったく問題は無いのですが、
ちょっとインチキな説明もありました。
レントゲン写真を見せていただきながら、
「ここにスジが見えますね、これが神経です。
この近くの、ここに炎症があるから、
痛みが広範囲に広がります」
と説明を受けましたが、
レントゲン写真上で、
骨の上に神経が見えることはありません。
それは、神経を通すために、骨に刻まれている溝が写っているだけです。
「三叉神経、第三枝の枝の下歯槽枝という神経だったかな・・・・」
などと、30年も前に習った解剖学を思い出しながら聞いてきました。
(記憶が正確か否かは不明です・・・・)
イヤな患者ですね。
勿論、歯医者さんには言っていませんが・・・・
歯科治療という最悪の体験でしたが、
「患者と医者の間の溝」を感じることができました。
聞きたくても聞くことができないという雰囲気を感じました。
(それでも図々しく聞きましたが・・・)
ガンに対して治療中の患者さんも同様だと思います。
医者は忙しそうにしているし、
大勢の患者さんが待っているし、
プライバシーを守るのはカーテン一枚だけだし、
医者に対して質問をぶつけ難い環境が整い過ぎています。
しかし、ガン治療は
患者さんの命に直結する治療です。
遠慮をしている場合ではありません。
私の日常の診療でも遠慮されているのがハッキリと分かる患者さんもいます。
「いい加減に勘弁してよ」
と感じる患者さんもいますが、
遠慮している患者さんの方が多数です。
「図々しいな、いい加減にしてよ」
「面倒くさいな」
と思われるのがイヤで、
遠慮している患者さんもいると思います。
しかし、そう思わせるのは、
何回も同じことを繰り返し質問するとか、
以前に何回も説明していることを聞き返すとか、
重複していることを聞かれるときだけです。
自分の痛んでいる歯が親知らずだとは知らない、
というのは歯医者さんから見れば馬鹿らしいことだと思いますが、
そこは、素人ですから、
十分に許してくれる範囲だと思います。
医者も患者さんがどれだけ知識が無いかは、
よく知っています。
その素人の考えをぶつけるのは、
迷惑ではありません、仕方がないことです。
質問はナンでもアリです。
聞きたいことを聞かないで後悔するよりも、
思い切ってナンでも質問してみるべきです。
但し、一度でそのことについては理解してください。
理解できなければその場で、
再度、理解できるまで聞きなおしてください。
遠慮は禁物です。
私も、「何故その歯だけ骨と離れているのか」
を聞かなかったなら、
夜も寝られなくなっていたかも知れません。
ガン治療は寝られないだけではすみません。
以上 文責 梅澤 充
歯痛は2年位前から時々ありましたが、
なんとなく虫歯ではないような感じがして、
歯肉炎か何かだろうと思い、
抗生剤を飲むと1〜2日で治ってしまうので、
放置しておきました。
ところが今回の歯痛は、
かなり厳しく、頑固で、
強力に抗生剤を内服してもまったく改善されず、
痛み止めのロキソニンというクスリを、
本来1日3錠のところを
5〜6錠飲まなければ治まらない状態で、
さらに、痛みで夜中に目が覚めるような状況にまで陥り、
やむなく、大嫌いな歯医者さんへ行ってきました。
結果は、診察でも、レントゲン写真をとっても、
虫歯は1本も無く、
歯肉炎だったそうですが、
原因は、骨と歯の隙間があり、
そこに炎症が起きていたそうです。
いままでは、それが抗生剤で簡単に治まっていたのが、
今回何らかの理由で、
治まらなかっただけのようです。
隙間を掃除して、クスリを入れておしまいでした。
私が医者であることは伏せて受診しましたので、
歯医者さんは、私を素人だと思って丁寧に説明してくれました。
かなり噛み砕いて話してくれましたが、
けっこう難しい説明でした。
医療に対してまったくの素人であれば、
「ヘ〜、あー、そーですか」
で、何も解からずに終わってしまうのではないかと感じました。
一応医療のプロでも、
分野が違えば素人です。
質問をしなければ聞いただけでは解かりません。
先ず、レントゲン写真を見ると、
他の歯と骨はシッカリくっついているのに、
何故、その歯だけが骨との隙間を作っているのか疑問に思い、
聞いてみました。
すると、その歯は“親知らず”なのだそうです。
そんなことも知りませんでした。
“親知らず”とは、
いろいろな方向を向いて生えてくる性質があるそうです。
私の親知らずは、
比較的素直に生えてきているらしく、
骨との隙間を作る程度ですんでいるそうです。
ひねくれた親知らずだと抜くそうですが、
私の場合、上の歯と噛み合わせが良いようで抜く必要はないとのことでした。
ホッとしましたが、
しかし、「炎症を繰り返すようなら抜きましょう」
とアッサリと言われてしまいました。
「抜いたあとは何か入れるのですか?」
「そのままですよ、この歯とシッカリ噛み合ってるでしょ、大丈夫です!」
素人は本当に何も知りませんね。
私も、自分の歯と骨の隙間に入れた“クスリ”については、
「多分抗生剤だろうな」と考えただけで、
何も聞きませんでした。
自分の身体に入れられる抗癌剤に対して、
「何故、医者に聞かないのか?」
と疑問に思っていて、
「ドンドン主治医に聞くように」
などと、偉そうに言っていましたが、
なんとなく聞きにくい雰囲気というのがあるのですね。
はじめて知りました。
また、まったく問題は無いのですが、
ちょっとインチキな説明もありました。
レントゲン写真を見せていただきながら、
「ここにスジが見えますね、これが神経です。
この近くの、ここに炎症があるから、
痛みが広範囲に広がります」
と説明を受けましたが、
レントゲン写真上で、
骨の上に神経が見えることはありません。
それは、神経を通すために、骨に刻まれている溝が写っているだけです。
「三叉神経、第三枝の枝の下歯槽枝という神経だったかな・・・・」
などと、30年も前に習った解剖学を思い出しながら聞いてきました。
(記憶が正確か否かは不明です・・・・)
イヤな患者ですね。
勿論、歯医者さんには言っていませんが・・・・
歯科治療という最悪の体験でしたが、
「患者と医者の間の溝」を感じることができました。
聞きたくても聞くことができないという雰囲気を感じました。
(それでも図々しく聞きましたが・・・)
ガンに対して治療中の患者さんも同様だと思います。
医者は忙しそうにしているし、
大勢の患者さんが待っているし、
プライバシーを守るのはカーテン一枚だけだし、
医者に対して質問をぶつけ難い環境が整い過ぎています。
しかし、ガン治療は
患者さんの命に直結する治療です。
遠慮をしている場合ではありません。
私の日常の診療でも遠慮されているのがハッキリと分かる患者さんもいます。
「いい加減に勘弁してよ」
と感じる患者さんもいますが、
遠慮している患者さんの方が多数です。
「図々しいな、いい加減にしてよ」
「面倒くさいな」
と思われるのがイヤで、
遠慮している患者さんもいると思います。
しかし、そう思わせるのは、
何回も同じことを繰り返し質問するとか、
以前に何回も説明していることを聞き返すとか、
重複していることを聞かれるときだけです。
自分の痛んでいる歯が親知らずだとは知らない、
というのは歯医者さんから見れば馬鹿らしいことだと思いますが、
そこは、素人ですから、
十分に許してくれる範囲だと思います。
医者も患者さんがどれだけ知識が無いかは、
よく知っています。
その素人の考えをぶつけるのは、
迷惑ではありません、仕方がないことです。
質問はナンでもアリです。
聞きたいことを聞かないで後悔するよりも、
思い切ってナンでも質問してみるべきです。
但し、一度でそのことについては理解してください。
理解できなければその場で、
再度、理解できるまで聞きなおしてください。
遠慮は禁物です。
私も、「何故その歯だけ骨と離れているのか」
を聞かなかったなら、
夜も寝られなくなっていたかも知れません。
ガン治療は寝られないだけではすみません。
以上 文責 梅澤 充

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