毎日忙しい日が続いていますが、
先週の勤労感謝の日の煽りで、
本日はガラスキでした。
本来、休みが入ると次の週は混むのですが、
2週間空けるのは憚られる患者さんが多かったので、
月曜日と火曜日に分散したため、
その両日は混みましたが、
本日は閑古鳥でした。
点滴の抗癌剤治療の患者さんは10人でした。
こんな少ない日は滅多にありません。
多分今年の最小記録だと思います。
しかし、この程度の人数が理想だと思います。
考える時間が得られるのは勿論のこと、
一人一人の患者さんと話をするだけでも、
いろいろな情報が得られます。
副作用は無いと、
思っていた患者さんでも、
いろいろな話をしているうちに、
日常の生活上ほ不自由は感じないまでも、
多少の副作用は感じていることを教えられます。
再発ガンの治療は、
多くの場合、根治することは難しいのが現実です。
根治できないということは、
一生涯治療を続けなければならない、
ということです。
したがって、副作用に苦しんでいたのでは、
その一生涯を辛く悲しいものにしてしまいます。
そのことは、
何回も話してはいるつもりですが、
患者さんの中には、
「治る」と思い込んで、
副作用の発現を医者に言わずに、
「治るため」に我慢してしまう方もおられます。
無駄な努力です。
副作用については素直に主治医に打ち明けてください。
データ上で分かる副作用は医者の方で把握できますが、
自覚する副作用は、
患者さんの訴えが無ければ分かりません。
本日も、
自覚症状のまったく伴わない再発ガンの患者さんが、
副作用を必死に我慢されていました。
画像診断でもまったく病巣をとらえることはできません。
腫瘍マーカーが増大しているだけです。
それだけですから、当然自覚症状など有り得ません。
「腫瘍マーカーが大きく増大した」という理由で、
非常に辛い治療がはじまりました。
その途端、その腫瘍マーカーは低下しはじめました。
抗癌剤治療を行って腫瘍マーカーが低下するのですから、
間違いなく再発だとは思います。
しかし、あまりの辛さに逃げ出して来られました。
他の病院で受けて辛かった点滴の抗癌剤治療は止めて、
経口抗癌剤だけでの治療にしました。
それでも腫瘍マーカーは低下してきましたので、
シメシメと思っていたのですが、
ご本人は、私の知らないうちに、
副作用に悩まされていました。
前回来られた時にも、
副作用の有無は十分に確認していたはずですが、
何も言われませんでした。
時間があって、
ゆっくり話をしていたら、
その辛い副作用が出てきました。
内服量を減らしました。
戦前のお生まれの患者さんでは、
我慢強い方は多いようです。
そういえば、
今、防衛省の不祥事が問題になっていますが、
私が外科の研修医だったころ、
大学派遣で、ある日赤病院に勤務したことがあります。
その病院のすぐ脇に自衛隊の駐屯地がありました。
若い自衛官は、
高々、盲腸の手術だけで、
ヒーヒー泣いて痛がっていましたが、
星がたくさん付いている年配の上司は、
胃を切るような手術をしても、
額に脂汗流しながら、
「痛くありません!」
と必死に我慢されていました。
あれだけ腹を切られて、
痛くないはずがありません。
痛みを訴えることが恥ずかしいことであるように認識されているようでした。
今頃は、70歳以上になられています。
一方、威勢の良い若い自衛官たちは、
痛みが治まるや、
巡回に来る若い看護婦のお尻を触って喜んでいました。
今頃は彼らも中堅クラスになっているはずです・・・・
話は逸れましたが、
副作用を我慢することは美徳ではありません。
また、勘違いされている患者さんも少なくありませんが、
副作用が大きければ、効果も大きい、
という考えは間違っています。
一部の分子標的薬では、
その傾向が認められるものもありますが、
一般的な抗癌剤治療ではそのようなことはありません。
一生涯にわたり、
ガンと抗癌剤治療と上手く付き合っていってください。
以上 文責 梅澤 充
先週の勤労感謝の日の煽りで、
本日はガラスキでした。
本来、休みが入ると次の週は混むのですが、
2週間空けるのは憚られる患者さんが多かったので、
月曜日と火曜日に分散したため、
その両日は混みましたが、
本日は閑古鳥でした。
点滴の抗癌剤治療の患者さんは10人でした。
こんな少ない日は滅多にありません。
多分今年の最小記録だと思います。
しかし、この程度の人数が理想だと思います。
考える時間が得られるのは勿論のこと、
一人一人の患者さんと話をするだけでも、
いろいろな情報が得られます。
副作用は無いと、
思っていた患者さんでも、
いろいろな話をしているうちに、
日常の生活上ほ不自由は感じないまでも、
多少の副作用は感じていることを教えられます。
再発ガンの治療は、
多くの場合、根治することは難しいのが現実です。
根治できないということは、
一生涯治療を続けなければならない、
ということです。
したがって、副作用に苦しんでいたのでは、
その一生涯を辛く悲しいものにしてしまいます。
そのことは、
何回も話してはいるつもりですが、
患者さんの中には、
「治る」と思い込んで、
副作用の発現を医者に言わずに、
「治るため」に我慢してしまう方もおられます。
無駄な努力です。
副作用については素直に主治医に打ち明けてください。
データ上で分かる副作用は医者の方で把握できますが、
自覚する副作用は、
患者さんの訴えが無ければ分かりません。
本日も、
自覚症状のまったく伴わない再発ガンの患者さんが、
副作用を必死に我慢されていました。
画像診断でもまったく病巣をとらえることはできません。
腫瘍マーカーが増大しているだけです。
それだけですから、当然自覚症状など有り得ません。
「腫瘍マーカーが大きく増大した」という理由で、
非常に辛い治療がはじまりました。
その途端、その腫瘍マーカーは低下しはじめました。
抗癌剤治療を行って腫瘍マーカーが低下するのですから、
間違いなく再発だとは思います。
しかし、あまりの辛さに逃げ出して来られました。
他の病院で受けて辛かった点滴の抗癌剤治療は止めて、
経口抗癌剤だけでの治療にしました。
それでも腫瘍マーカーは低下してきましたので、
シメシメと思っていたのですが、
ご本人は、私の知らないうちに、
副作用に悩まされていました。
前回来られた時にも、
副作用の有無は十分に確認していたはずですが、
何も言われませんでした。
時間があって、
ゆっくり話をしていたら、
その辛い副作用が出てきました。
内服量を減らしました。
戦前のお生まれの患者さんでは、
我慢強い方は多いようです。
そういえば、
今、防衛省の不祥事が問題になっていますが、
私が外科の研修医だったころ、
大学派遣で、ある日赤病院に勤務したことがあります。
その病院のすぐ脇に自衛隊の駐屯地がありました。
若い自衛官は、
高々、盲腸の手術だけで、
ヒーヒー泣いて痛がっていましたが、
星がたくさん付いている年配の上司は、
胃を切るような手術をしても、
額に脂汗流しながら、
「痛くありません!」
と必死に我慢されていました。
あれだけ腹を切られて、
痛くないはずがありません。
痛みを訴えることが恥ずかしいことであるように認識されているようでした。
今頃は、70歳以上になられています。
一方、威勢の良い若い自衛官たちは、
痛みが治まるや、
巡回に来る若い看護婦のお尻を触って喜んでいました。
今頃は彼らも中堅クラスになっているはずです・・・・
話は逸れましたが、
副作用を我慢することは美徳ではありません。
また、勘違いされている患者さんも少なくありませんが、
副作用が大きければ、効果も大きい、
という考えは間違っています。
一部の分子標的薬では、
その傾向が認められるものもありますが、
一般的な抗癌剤治療ではそのようなことはありません。
一生涯にわたり、
ガンと抗癌剤治療と上手く付き合っていってください。
以上 文責 梅澤 充



