最近、ご質問のメールをたくさん頂きます。
メールでは、情報も少ない上、それ程ヒマな生活をしているワケでもなく、
すべてのメールに詳細にお答えすることは、事実上不可能です。
ご質問がある場合は、原則として、町田胃腸病院または三愛病院あるいは、
わかすぎファミリークリニックのいずれかに、
ご連絡の上お越し頂きたいと思います。
また、間も無く、別の病院でも週2回程度の診察日を設ける予定でいます。
すべて保険診療です。
保険証をお忘れなく。
また、すべてのメールに一応の、返信はしているつもりですが、
かなりの量ですので、返信漏れがある場合は、
再度送信をお願いすると同時に、この場を借りて、お詫び申し上げます。
申し訳ありません。
ところで、そのたくさんのメールの中で、
何通にも共通するとても気になる点があります。
それは、昨日、一昨日(3月12日、13日)の「あるご家族からのメール」
で訴えたかったことです。
「ガンという病気に対して、患者さんおよびご家族が知識武装して欲しい」
ということです。
メールを拝見していますと、病気に対する認識が非常に薄い方がとても目立ちます。
また、考え違いをしている患者さんも多数おられます。
ご自身やご家族の治療に対する熱意の欠如をしばしば感じます。
さらに、「素人では、勉強することなんて無理だ。」などと言われる方もおられます。
それでは、ご自身が望まれる治療に辿り着くのは不可能だと思います。
味付けさえ許されない「標準的な定食」をお召し上がりになる以外にはありません。
「標準的抗癌剤治療 = 定食」論は、
3月10日の「ある腫瘍内科医の考え違い」
3月11日の「ガン治療の地域格差」で書いたとおりです。
私の場合は、自分のガン治療に対する考え方を、
私が提供している定食の内容を、
著書「間違いだらけの抗ガン剤治療」(KKベストセラーズ)
という形で、公表していますので、
それを読まれて、その治療に納得された上で来られる患者さんであれば、
大きな苦労もなく、治療の説明ができて、スムースに治療に入れます。
しかし、もし私の拙著をお読みになり、私と考え方の違う医者のもとに行き、
「その治療をして欲しい」と訴えても、
患者さんに、ガンという病気に対する一般的な知識が無ければ、
「何故その治療を受けたいのか」
「その治療の何処が優れていて、自分に向いているのか」を、
考え方の違う医者に説明し、納得してもらわなければ、
治療を開始するには至りません。
現在、標準的抗癌剤治療に疑問を持ち、
標準的ではない抗癌剤治療を行なっている医者は、
けっして少なくはありません。
徐々に増えてはいます。
しかし、そうではない医者の方が遥かに多数です。
運良く、標準的ではない治療を積極的に行なっている医者に巡り会えれば、
大きな努力も熱意も不要かもしれませんが、
しかし、そう運良くことが運ぶとは限りません。
なにぶんにも標準的ではない医者は少数派ですから・・・
残念ながら、少数派の医者に巡り会えなかった時には、
その多数派の医者を、自分が理想と考える治療に引き込まなければなりません。
それには、患者さんご自身やご家族の努力と熱意が無ければ不可能です。
逆に、十分な熱意があればたいていの医者は動くはずです。
医者も人間です。
ガチガチ頭の学者バカばかりではありません。
人間の熱意・情熱には動かされます。
しかし、患者さんがご自身の病気に何ら知識を持たず、
ご自身の治療に対して興味が無いと見れば、
すなわち、患者さんが楽をしているとみなせば、
医者だって、わざわざ自分と違う考え方の治療を行っていくという面倒は、
できるだけ避けて通ろうとします。
楽をすることを考えます。
楽をしている患者に義理立てする必要はありません。
現在の日本では、それが、良いか悪いかは別にして、
まだ多くの病院で、抗癌剤治療は外科医が片手間で行なっています。
そしてその外科医は、それ程ヒマではありません。
標準的抗癌剤治療は、そのレシピが、こと細かに書かれた教科書がいくらでも、
簡単に手に入ります。
製薬会社が配布する無料のパンフレットでも十分です。
そのレシピどおりに、クスリを使っていけば、
「標準的定食」は簡単にできあがります。
副作用対策などに自信が無ければ、使う抗癌剤の量を、
何パーセント引きかで調合すれば済むことです。
それが外科医として一番楽な治療方法です。
標準的抗癌剤治療をしているのですから、
結果がドウであれ、誰からも文句は出ません。
量を減らしたことだって、それは「医者の裁量」であり、
「患者さんの体力を考えて、副作用に耐えられそうにないと判断した。」と言えば、誰も文句は言えません。
裁判所もその医者の裁量権にまでは立ち入れません。
かくして、「標準的抗癌剤治療 → エビデンス通りの生存期間」
が完成します。
むしろ、不慣れな外科医が、副作用が怖くて抗癌剤の量を減らしたならば、
その方が長生きする可能性はあります。
ともかく、
ヒマではない外科医が、努力する必要がないと判断した患者に対する治療は、
かくのごとく、極めて機械的に進められます。
それに対し、医者を責めることはできません。
それが日本では標準なのですから…
どうぞ患者さんはご自身のため、ご家族のために努力をして下さい。その努力は必ず、人間である医者を動かします。
しかし、患者さんの交渉相手が、不幸にして腫瘍内科医であれば、
絶対に、標準的抗癌剤治療以外の治療はしません。
それは、彼らの、ガンに対抗する武器はそれしか存在しないからです。
そして、それが至高の治療であると信じ込んでいるからです。
そのことにつきましては、1月29日の「腫瘍内科医」で書いたとおりです。
本日は、たくさん頂いている患者さんからのメールを見ていて、
とても気になる、患者さんの勉強不足について勝手な感想を書きました。
以上 文責 梅澤 充
メールでは、情報も少ない上、それ程ヒマな生活をしているワケでもなく、
すべてのメールに詳細にお答えすることは、事実上不可能です。
ご質問がある場合は、原則として、町田胃腸病院または三愛病院あるいは、
わかすぎファミリークリニックのいずれかに、
ご連絡の上お越し頂きたいと思います。
また、間も無く、別の病院でも週2回程度の診察日を設ける予定でいます。
すべて保険診療です。
保険証をお忘れなく。
また、すべてのメールに一応の、返信はしているつもりですが、
かなりの量ですので、返信漏れがある場合は、
再度送信をお願いすると同時に、この場を借りて、お詫び申し上げます。
申し訳ありません。
ところで、そのたくさんのメールの中で、
何通にも共通するとても気になる点があります。
それは、昨日、一昨日(3月12日、13日)の「あるご家族からのメール」
で訴えたかったことです。
「ガンという病気に対して、患者さんおよびご家族が知識武装して欲しい」
ということです。
メールを拝見していますと、病気に対する認識が非常に薄い方がとても目立ちます。
また、考え違いをしている患者さんも多数おられます。
ご自身やご家族の治療に対する熱意の欠如をしばしば感じます。
さらに、「素人では、勉強することなんて無理だ。」などと言われる方もおられます。
それでは、ご自身が望まれる治療に辿り着くのは不可能だと思います。
味付けさえ許されない「標準的な定食」をお召し上がりになる以外にはありません。
「標準的抗癌剤治療 = 定食」論は、
3月10日の「ある腫瘍内科医の考え違い」
3月11日の「ガン治療の地域格差」で書いたとおりです。
私の場合は、自分のガン治療に対する考え方を、
私が提供している定食の内容を、
著書「間違いだらけの抗ガン剤治療」(KKベストセラーズ)
という形で、公表していますので、
それを読まれて、その治療に納得された上で来られる患者さんであれば、
大きな苦労もなく、治療の説明ができて、スムースに治療に入れます。
しかし、もし私の拙著をお読みになり、私と考え方の違う医者のもとに行き、
「その治療をして欲しい」と訴えても、
患者さんに、ガンという病気に対する一般的な知識が無ければ、
「何故その治療を受けたいのか」
「その治療の何処が優れていて、自分に向いているのか」を、
考え方の違う医者に説明し、納得してもらわなければ、
治療を開始するには至りません。
現在、標準的抗癌剤治療に疑問を持ち、
標準的ではない抗癌剤治療を行なっている医者は、
けっして少なくはありません。
徐々に増えてはいます。
しかし、そうではない医者の方が遥かに多数です。
運良く、標準的ではない治療を積極的に行なっている医者に巡り会えれば、
大きな努力も熱意も不要かもしれませんが、
しかし、そう運良くことが運ぶとは限りません。
なにぶんにも標準的ではない医者は少数派ですから・・・
残念ながら、少数派の医者に巡り会えなかった時には、
その多数派の医者を、自分が理想と考える治療に引き込まなければなりません。
それには、患者さんご自身やご家族の努力と熱意が無ければ不可能です。
逆に、十分な熱意があればたいていの医者は動くはずです。
医者も人間です。
ガチガチ頭の学者バカばかりではありません。
人間の熱意・情熱には動かされます。
しかし、患者さんがご自身の病気に何ら知識を持たず、
ご自身の治療に対して興味が無いと見れば、
すなわち、患者さんが楽をしているとみなせば、
医者だって、わざわざ自分と違う考え方の治療を行っていくという面倒は、
できるだけ避けて通ろうとします。
楽をすることを考えます。
楽をしている患者に義理立てする必要はありません。
現在の日本では、それが、良いか悪いかは別にして、
まだ多くの病院で、抗癌剤治療は外科医が片手間で行なっています。
そしてその外科医は、それ程ヒマではありません。
標準的抗癌剤治療は、そのレシピが、こと細かに書かれた教科書がいくらでも、
簡単に手に入ります。
製薬会社が配布する無料のパンフレットでも十分です。
そのレシピどおりに、クスリを使っていけば、
「標準的定食」は簡単にできあがります。
副作用対策などに自信が無ければ、使う抗癌剤の量を、
何パーセント引きかで調合すれば済むことです。
それが外科医として一番楽な治療方法です。
標準的抗癌剤治療をしているのですから、
結果がドウであれ、誰からも文句は出ません。
量を減らしたことだって、それは「医者の裁量」であり、
「患者さんの体力を考えて、副作用に耐えられそうにないと判断した。」と言えば、誰も文句は言えません。
裁判所もその医者の裁量権にまでは立ち入れません。
かくして、「標準的抗癌剤治療 → エビデンス通りの生存期間」
が完成します。
むしろ、不慣れな外科医が、副作用が怖くて抗癌剤の量を減らしたならば、
その方が長生きする可能性はあります。
ともかく、
ヒマではない外科医が、努力する必要がないと判断した患者に対する治療は、
かくのごとく、極めて機械的に進められます。
それに対し、医者を責めることはできません。
それが日本では標準なのですから…
どうぞ患者さんはご自身のため、ご家族のために努力をして下さい。その努力は必ず、人間である医者を動かします。
しかし、患者さんの交渉相手が、不幸にして腫瘍内科医であれば、
絶対に、標準的抗癌剤治療以外の治療はしません。
それは、彼らの、ガンに対抗する武器はそれしか存在しないからです。
そして、それが至高の治療であると信じ込んでいるからです。
そのことにつきましては、1月29日の「腫瘍内科医」で書いたとおりです。
本日は、たくさん頂いている患者さんからのメールを見ていて、
とても気になる、患者さんの勉強不足について勝手な感想を書きました。
以上 文責 梅澤 充



