本日抗癌剤治療に来られた患者さんは、
今年はもうありません。
「良いお年を」の挨拶が続きました。
無理かと思っていた年が越せて本当に良かった、
と思う患者さんもたくさんいます。
ホッとします。
もはや治療方法はありませんと言われてから、
はじめて来られて、
存在しないはずの抗癌剤治療を再開して、
元気で年を越す患者さんもたくさんいます。
「治療法が無い」を信用して、
そのままホスピスにでも行っていたら、
皆さん年内に逝かれてしまっています。
ご家族と過ごすお正月を得ることはできませんでした。
昨日もセカンドオピニオンで、
「治療法無し」宣告を受けた患者さんが来られました。
全身状態も良く、
まだまだ立派に治療方法は残されています。
何度も書いているとおり、
「治療方法がありません」
のアタマには「標準的な」
という枕詞が入ります。
12月21日の「確立された治療!?」でも書いたとおり、
標準的抗癌剤治療とは、
その治療成績のエビデンスが残されている、
というだけで、
たった一人の患者さんにとって、
それが有効か否かは、
実際にその治療をしてみなければ分からないのです。
標準的ではない治療では、
そのエビデンスが無いだけです、
ガンをマスで診るか、
個人で診るか、
どちらが患者さんにとって有利でしょうか。
「木を見て森を見ず」
の喩えがありますが、
現在の標準的といわれる抗癌剤治療は、
「森だけ見て、木は見ない」です。
本来の抗癌剤治療は、
「森を知ってから、木を見る」べきだと思います。
元気そうに年越しされる患者さんをみて、
何故、個々の木を見てあげないのか、
腹立たしく思いました。
しかし、ガンという病気を診ていると、
そうではない残念な患者さんもたくさん見なければなりません。
もう少しのところで、
旅立たれてしまった患者さんもおられます。
一番悲しい瞬間です。
しかし、どの患者さんも、
「延ばせるだけ延ばした」
という自己満足だけは残りましたので、
「もう少し」という欲は出てしまいますが、
最後は神様が決めたことですので、
諦めざるを得ないと思います。
皆さん使えるだけの武器を使っての敗戦でした。
その武器の中には、
経済力という武器も含まれます。
その武器は患者さんの境遇で決まってしまうため、
不公平と思われることもしばしばあります。
しかし、すべてのガン患者さんは、
居住地も含めて、
ガン治療に対しては、
かなりの不公平さを感じながら治療をされています。
ご自身に許される範囲で、
最高の治療を模索してください。
「治療方法が無い」
といわれて諦めてしまった患者さんでは、
多くの武器が使われずの敗戦だったはずです。
どんな状態でも、
根治という勝利を得るチャンスは捨てるべきではありませんが、
残念ながら負けるにしても、
すべての武器を使い切っての、
満足できる敗戦にしてください。
年の瀬に、
嬉しい患者さんを診て喜び、
裏腹に腹も立ちました。
以上 文責 梅澤 充
今年はもうありません。
「良いお年を」の挨拶が続きました。
無理かと思っていた年が越せて本当に良かった、
と思う患者さんもたくさんいます。
ホッとします。
もはや治療方法はありませんと言われてから、
はじめて来られて、
存在しないはずの抗癌剤治療を再開して、
元気で年を越す患者さんもたくさんいます。
「治療法が無い」を信用して、
そのままホスピスにでも行っていたら、
皆さん年内に逝かれてしまっています。
ご家族と過ごすお正月を得ることはできませんでした。
昨日もセカンドオピニオンで、
「治療法無し」宣告を受けた患者さんが来られました。
全身状態も良く、
まだまだ立派に治療方法は残されています。
何度も書いているとおり、
「治療方法がありません」
のアタマには「標準的な」
という枕詞が入ります。
12月21日の「確立された治療!?」でも書いたとおり、
標準的抗癌剤治療とは、
その治療成績のエビデンスが残されている、
というだけで、
たった一人の患者さんにとって、
それが有効か否かは、
実際にその治療をしてみなければ分からないのです。
標準的ではない治療では、
そのエビデンスが無いだけです、
ガンをマスで診るか、
個人で診るか、
どちらが患者さんにとって有利でしょうか。
「木を見て森を見ず」
の喩えがありますが、
現在の標準的といわれる抗癌剤治療は、
「森だけ見て、木は見ない」です。
本来の抗癌剤治療は、
「森を知ってから、木を見る」べきだと思います。
元気そうに年越しされる患者さんをみて、
何故、個々の木を見てあげないのか、
腹立たしく思いました。
しかし、ガンという病気を診ていると、
そうではない残念な患者さんもたくさん見なければなりません。
もう少しのところで、
旅立たれてしまった患者さんもおられます。
一番悲しい瞬間です。
しかし、どの患者さんも、
「延ばせるだけ延ばした」
という自己満足だけは残りましたので、
「もう少し」という欲は出てしまいますが、
最後は神様が決めたことですので、
諦めざるを得ないと思います。
皆さん使えるだけの武器を使っての敗戦でした。
その武器の中には、
経済力という武器も含まれます。
その武器は患者さんの境遇で決まってしまうため、
不公平と思われることもしばしばあります。
しかし、すべてのガン患者さんは、
居住地も含めて、
ガン治療に対しては、
かなりの不公平さを感じながら治療をされています。
ご自身に許される範囲で、
最高の治療を模索してください。
「治療方法が無い」
といわれて諦めてしまった患者さんでは、
多くの武器が使われずの敗戦だったはずです。
どんな状態でも、
根治という勝利を得るチャンスは捨てるべきではありませんが、
残念ながら負けるにしても、
すべての武器を使い切っての、
満足できる敗戦にしてください。
年の瀬に、
嬉しい患者さんを診て喜び、
裏腹に腹も立ちました。
以上 文責 梅澤 充



