ご承知の方も多いと思いますが、
先日、乳ガン以外に健康保険の適応が無かったゼローダが、
大腸ガンに対して認可されました。
しかし、健康保険で使えるのは、
「大腸ガン根治術後に再発予防として使う」ときだけ、
と限定されています。
肝腎な、再発大腸ガン治療には現在の適応では使えません。
ゼローダは、
日本人が日本で開発しましたが、
日本のエライ抗癌剤治療専門の先生方には、
認めてもらえず、
国外追放の憂き目に遭い、
アメリカに流れて、
そこで再発大腸ガン治療で、
効果が認められ、普及したクスリです。
日本に何年も遅れて逆輸入されてきたときには、
何故か大腸ガンではなく、
乳ガンにだけ保険の適応が認められました。
現在、当たり前のように、
胃ガンの再発予防に使われているTS-1 というクスリでは、
実は、再発胃ガンに対してしか認められておらず、
(乳ガン、肺ガン、大腸ガン、膵ガン、胆管ガン、頭頚部にも適応あり)
予防投与では厳密には保険適応はありません。
また、クレスチンという“国が認めた健康食品”のような、
免疫活性を上げて、
延命効果を期待するクスリも、
大腸ガンでは、
「大腸ガンの根治術後」
に対して認められているだけです。
大腸ガン根治術後に再発した患者さんにはドウするのか?
適応の文言をどのように解釈するのか大きな問題です。
実際には再発大腸ガンにも健康保険で使われておりますが・・・・
再発大腸ガンに健康保険で使えるクスリは、
あまり多くはなく、
また、論文から得られる情報でも、
有効性の高い薬剤は少ないのが現実です。
その中で、ゼローダは確実に有効性が確認されています。
私は随分前から健康保険外で、
再発大腸ガンにも他のガンにも
ゼローダは使っていますが、
極めて良く効いている患者さんも少なくありません。
しかし、今回認められた保険適応では、
再発大腸ガンの患者さんには、
健康保険で直ちに使うというわけにはいきません。
まったく馬鹿げた話です。
ゼローダは膵ガンにも卵巣ガンにも効果があることは確認されています。
しかし、日本の健康保険では、
再発あるいは手術不能の乳ガンと
根治手術後の大腸ガンにだけしか認められていません。
目の前にニンジンをぶる下げられて、
食べずに、ただ見ていろ、
と言われているようなものです。
現在、タキソールという抗癌剤は、
少量で(標準治療では大量ですが・・・)、
週に1回程度、
外来で頻回に点滴で使うのが主流であり、
その方が、従来の行われていた(今でも行っている病院もありますが・・・)、
大量(標準治療の場合には「超」が付きます)一括投与と比較して、
副作用は少なく、
治療効果は大きいということが分かっていますが、
実は、それも健康保険では認められていませんでした。
タキソールが開発された当初の
標準的な使い方であった、
大量一括投与だけしか健康保険では認めていませんでした。
6〜7年前に、
今ほど分割頻回投与が主流ではなかったころ、
健康保険でその使い方をしたところ、
クレームが来たことがあります。
そのときには、
「大量一括投与だと入院が必要になる。
分割投与であれば外来で可能であり、
医療費の削減につながる」
と反論したところ、その後まったく文句は来ません。
話は逸れましたが、
日本の医療はすべて健康保険が丸抱えですので、
保険で認めるということは、
それだけ、医療費が増大することを意味します。
従って、ゼローダも大量に消費されることが予想される、
再発大腸ガンに対しては、
容易には認可できないものと思われます。
いまだに政治の世界では、
「医療は平等」という幻想に駆られている人もいるようですが、
その平等が、
逆に多くの患者さんを苦しめているのも現実であるように感じます。
日本人の大多数の中流階級の患者さんは、
チョットだけの贅沢はできるのです。
しかし、大きな出費は不可能です。
一方、幾らでも医療費をかけることができるお金持ちも少なくありません。
今の医療制度が続けば、
貧富の差がますます拡大するだけのような気がします。
以上 文責 梅澤 充
先日、乳ガン以外に健康保険の適応が無かったゼローダが、
大腸ガンに対して認可されました。
しかし、健康保険で使えるのは、
「大腸ガン根治術後に再発予防として使う」ときだけ、
と限定されています。
肝腎な、再発大腸ガン治療には現在の適応では使えません。
ゼローダは、
日本人が日本で開発しましたが、
日本のエライ抗癌剤治療専門の先生方には、
認めてもらえず、
国外追放の憂き目に遭い、
アメリカに流れて、
そこで再発大腸ガン治療で、
効果が認められ、普及したクスリです。
日本に何年も遅れて逆輸入されてきたときには、
何故か大腸ガンではなく、
乳ガンにだけ保険の適応が認められました。
現在、当たり前のように、
胃ガンの再発予防に使われているTS-1 というクスリでは、
実は、再発胃ガンに対してしか認められておらず、
(乳ガン、肺ガン、大腸ガン、膵ガン、胆管ガン、頭頚部にも適応あり)
予防投与では厳密には保険適応はありません。
また、クレスチンという“国が認めた健康食品”のような、
免疫活性を上げて、
延命効果を期待するクスリも、
大腸ガンでは、
「大腸ガンの根治術後」
に対して認められているだけです。
大腸ガン根治術後に再発した患者さんにはドウするのか?
適応の文言をどのように解釈するのか大きな問題です。
実際には再発大腸ガンにも健康保険で使われておりますが・・・・
再発大腸ガンに健康保険で使えるクスリは、
あまり多くはなく、
また、論文から得られる情報でも、
有効性の高い薬剤は少ないのが現実です。
その中で、ゼローダは確実に有効性が確認されています。
私は随分前から健康保険外で、
再発大腸ガンにも他のガンにも
ゼローダは使っていますが、
極めて良く効いている患者さんも少なくありません。
しかし、今回認められた保険適応では、
再発大腸ガンの患者さんには、
健康保険で直ちに使うというわけにはいきません。
まったく馬鹿げた話です。
ゼローダは膵ガンにも卵巣ガンにも効果があることは確認されています。
しかし、日本の健康保険では、
再発あるいは手術不能の乳ガンと
根治手術後の大腸ガンにだけしか認められていません。
目の前にニンジンをぶる下げられて、
食べずに、ただ見ていろ、
と言われているようなものです。
現在、タキソールという抗癌剤は、
少量で(標準治療では大量ですが・・・)、
週に1回程度、
外来で頻回に点滴で使うのが主流であり、
その方が、従来の行われていた(今でも行っている病院もありますが・・・)、
大量(標準治療の場合には「超」が付きます)一括投与と比較して、
副作用は少なく、
治療効果は大きいということが分かっていますが、
実は、それも健康保険では認められていませんでした。
タキソールが開発された当初の
標準的な使い方であった、
大量一括投与だけしか健康保険では認めていませんでした。
6〜7年前に、
今ほど分割頻回投与が主流ではなかったころ、
健康保険でその使い方をしたところ、
クレームが来たことがあります。
そのときには、
「大量一括投与だと入院が必要になる。
分割投与であれば外来で可能であり、
医療費の削減につながる」
と反論したところ、その後まったく文句は来ません。
話は逸れましたが、
日本の医療はすべて健康保険が丸抱えですので、
保険で認めるということは、
それだけ、医療費が増大することを意味します。
従って、ゼローダも大量に消費されることが予想される、
再発大腸ガンに対しては、
容易には認可できないものと思われます。
いまだに政治の世界では、
「医療は平等」という幻想に駆られている人もいるようですが、
その平等が、
逆に多くの患者さんを苦しめているのも現実であるように感じます。
日本人の大多数の中流階級の患者さんは、
チョットだけの贅沢はできるのです。
しかし、大きな出費は不可能です。
一方、幾らでも医療費をかけることができるお金持ちも少なくありません。
今の医療制度が続けば、
貧富の差がますます拡大するだけのような気がします。
以上 文責 梅澤 充



