先日、今年のはじめにガンの再発が確認された60代の男性が、
拙著「間違いだらけの抗ガン剤治療」を読んだ、と言って町田胃腸病院に
来院されました。
町田市に在住の患者さんです。
画像診断上も、また腫瘍マーカーも高く明らかに再発を認めます。
自覚症状としては、気管支の脇のリンパ節への転移再発による声枯れだけでした。
声が、出にくいという以外は、大きな自覚症状はありませんでした。
その声枯れも、日常生活に不自由をするほどではありません。
1月18日の「緩和医療」で書いた、
PS(パフォーマンス ステータス)でいうと、0〜1の状態です。
その患者さんは、再発ガンに対する、私の考え方は理解してくれて、
その上で、来院頂いたのですが、
イロイロと外来で話をしているうちに、
まだ、ご自分の治療方法に迷っておられることが感じられましたので、
是非とも、がんセンターや癌研病院あるいは大学病院などで、
セカンドオピニオンを受けるように、説明しました。
セカンドオピニオン(Second Opinion)とは、ご承知のとおり、
一つの病院、一人の医者の考えだけではなく、
他の病院、医者の意見を聞くものです。
数年前までは、
「そんなことをしたら、今診てもらっている先生に失礼」
「今の病院から、見捨てられる」
などと不要な考え方をする患者さんも多く、あまり普及していませんでした。
最近では、そのような遠慮は不要であることが、
患者さんに判ってもらえるようになり、徐々に浸透してきました。
さらに、4月からは、健康保険でもセカンドオピニオンを
積極的に受けさせる病院に対し、保険点数の上で優遇するようになります。
厚生労働省もセカンドオピニオンを積極的に支援しています。
話はそれましたが、結局その患者さんは、
がんセンターに行くことになりました。
今までの経緯を記した書類を渡し、
同時に、患者さんには、
「その病院の勧める抗癌剤治療を行なった時にはどれくらい長生きできるのか、
また、無治療でいた場合はどうなるのか。
それとその治療の副作用はどの程度か。」
必ず、その2点だけは質問をして、説明を受けてくるように話しました。
昨日、そのセカンドオピニオンの結果、
「ここ(町田胃腸病院)で治療して欲しい」と言って、
戻って来られました。
がんセンターで、どのような説明を受けたのか聞きました。
「無治療でいたら、平均で半年程度。抗癌剤治療を行なった場合8ヶ月くらい。」
と説明されたそうです。
しかし、
「それは、平均であり、もっと長い場合もある。」と、
3月8日の「医者の言葉、患者の誤解」で書いた、
ある正直な主治医の言葉とまったく同じことを言われたようです。
「8ヶ月は、平均であり、もっと短い場合もある。」
「半分の患者さんは、8ヶ月より短い。」という、
当たり前のことを言うのを、
このセカンドオピニオンを与えた医者もすっかり忘れてしまったようです・・・・
悲惨な事実をあまり言いたくない、という気持ちは判ります。
しかし、「それは、平均であり、もっと長い場合もある。」と言う言葉には、
作為を感じてしまいます。
この患者さんは、さらに、
「抗癌剤治療には入院が必要」とも説明されています。
副作用が大きいため入院しなければその、標準的抗癌剤治療はできません。
そこまで言われ、さらに、
「8ヶ月は、平均であり、もっと短い場合もある。」
と、真実の言葉で駄目押しされたならば、その標準的抗癌剤治療を受ける患者さんは、
ほとんどいなくなってしまうのではないでしょうか。
だから、「もっと短い場合もある。」というフレーズは、作為的にカットされてしまうのではないでしょうか。
勘ぐりすぎでしょうか?
幸い、この患者さんは、「もっと長い場合もある。」という決まり文句には、
騙されることなく、
「副作用の強い、その標準的抗癌剤治療は受けたくない」と、
そこでの治療は断り、
戻って来られました。
昨日から外来で、治療を開始しました。
患者さんに納得いくまで説明し、その結果、
患者さん自身が治療方針を決定していくはずであるインフォームドコンセントを
盛んに唱えておられる病院での説明がこの程度です。
患者さんは騙されないで、本当にご自身にとって最善の治療方法を探してください。
その一つの手立てとして、
今の病院に遠慮することなく、積極的にセカンドオピニオンを受け、
その時には、
その時、インフォームドコンセントを提唱しているがんセンターでも、
オモテだけを見せて、そこに注意を引き付け、ウラを隠すという、古典的な詐欺
のような、説明をすることが珍しくないことを、しっかりと認識しておいて下さい。
ウラまで、読むようにして下さい。
そのためには、ここ数日書いているとおり、
十分な知識武装をなさって下さい。
私のもとにセカンドオピニオンくる患者さんは別ですが、
私が、はじめてガン治療の説明をする患者さんには、
必ず、ガン治療で有名な病院での意見を聞いてもらうようにしています。
そして、現在の一般的なガン治療の実態を納得された上で、
標準的ではないガン治療を行なっていきます。
もし、このブログや拙著などで、私の考え方をお知りになり、
そのような考え方の治療を希望される患者さんがおられる時は、
先ず、「推奨される治療を行なった時と、無治療で診た時との差、および副作用」について、
しっかりと説明を受けて、
それに納得できなかった場合に、標準的ではない治療についてお尋ね頂きますようお願い致します。
本日は、がんセンターによるお粗末で、作為的な、詐欺のような、
セカンドオピニオン、インフォームドコンセントについて書きました。
以上 文責 梅澤 充
拙著「間違いだらけの抗ガン剤治療」を読んだ、と言って町田胃腸病院に
来院されました。
町田市に在住の患者さんです。
画像診断上も、また腫瘍マーカーも高く明らかに再発を認めます。
自覚症状としては、気管支の脇のリンパ節への転移再発による声枯れだけでした。
声が、出にくいという以外は、大きな自覚症状はありませんでした。
その声枯れも、日常生活に不自由をするほどではありません。
1月18日の「緩和医療」で書いた、
PS(パフォーマンス ステータス)でいうと、0〜1の状態です。
その患者さんは、再発ガンに対する、私の考え方は理解してくれて、
その上で、来院頂いたのですが、
イロイロと外来で話をしているうちに、
まだ、ご自分の治療方法に迷っておられることが感じられましたので、
是非とも、がんセンターや癌研病院あるいは大学病院などで、
セカンドオピニオンを受けるように、説明しました。
セカンドオピニオン(Second Opinion)とは、ご承知のとおり、
一つの病院、一人の医者の考えだけではなく、
他の病院、医者の意見を聞くものです。
数年前までは、
「そんなことをしたら、今診てもらっている先生に失礼」
「今の病院から、見捨てられる」
などと不要な考え方をする患者さんも多く、あまり普及していませんでした。
最近では、そのような遠慮は不要であることが、
患者さんに判ってもらえるようになり、徐々に浸透してきました。
さらに、4月からは、健康保険でもセカンドオピニオンを
積極的に受けさせる病院に対し、保険点数の上で優遇するようになります。
厚生労働省もセカンドオピニオンを積極的に支援しています。
話はそれましたが、結局その患者さんは、
がんセンターに行くことになりました。
今までの経緯を記した書類を渡し、
同時に、患者さんには、
「その病院の勧める抗癌剤治療を行なった時にはどれくらい長生きできるのか、
また、無治療でいた場合はどうなるのか。
それとその治療の副作用はどの程度か。」
必ず、その2点だけは質問をして、説明を受けてくるように話しました。
昨日、そのセカンドオピニオンの結果、
「ここ(町田胃腸病院)で治療して欲しい」と言って、
戻って来られました。
がんセンターで、どのような説明を受けたのか聞きました。
「無治療でいたら、平均で半年程度。抗癌剤治療を行なった場合8ヶ月くらい。」
と説明されたそうです。
しかし、
「それは、平均であり、もっと長い場合もある。」と、
3月8日の「医者の言葉、患者の誤解」で書いた、
ある正直な主治医の言葉とまったく同じことを言われたようです。
「8ヶ月は、平均であり、もっと短い場合もある。」
「半分の患者さんは、8ヶ月より短い。」という、
当たり前のことを言うのを、
このセカンドオピニオンを与えた医者もすっかり忘れてしまったようです・・・・
悲惨な事実をあまり言いたくない、という気持ちは判ります。
しかし、「それは、平均であり、もっと長い場合もある。」と言う言葉には、
作為を感じてしまいます。
この患者さんは、さらに、
「抗癌剤治療には入院が必要」とも説明されています。
副作用が大きいため入院しなければその、標準的抗癌剤治療はできません。
そこまで言われ、さらに、
「8ヶ月は、平均であり、もっと短い場合もある。」
と、真実の言葉で駄目押しされたならば、その標準的抗癌剤治療を受ける患者さんは、
ほとんどいなくなってしまうのではないでしょうか。
だから、「もっと短い場合もある。」というフレーズは、作為的にカットされてしまうのではないでしょうか。
勘ぐりすぎでしょうか?
幸い、この患者さんは、「もっと長い場合もある。」という決まり文句には、
騙されることなく、
「副作用の強い、その標準的抗癌剤治療は受けたくない」と、
そこでの治療は断り、
戻って来られました。
昨日から外来で、治療を開始しました。
患者さんに納得いくまで説明し、その結果、
患者さん自身が治療方針を決定していくはずであるインフォームドコンセントを
盛んに唱えておられる病院での説明がこの程度です。
患者さんは騙されないで、本当にご自身にとって最善の治療方法を探してください。
その一つの手立てとして、
今の病院に遠慮することなく、積極的にセカンドオピニオンを受け、
その時には、
「その病院の勧める抗癌剤治療を行なった時にはどれくらい長生きできるのか、
また、無治療でいた場合はどうなるのか。
それとその治療の副作用はどの程度か。」
その時、インフォームドコンセントを提唱しているがんセンターでも、
オモテだけを見せて、そこに注意を引き付け、ウラを隠すという、古典的な詐欺
のような、説明をすることが珍しくないことを、しっかりと認識しておいて下さい。
ウラまで、読むようにして下さい。
そのためには、ここ数日書いているとおり、
十分な知識武装をなさって下さい。
私のもとにセカンドオピニオンくる患者さんは別ですが、
私が、はじめてガン治療の説明をする患者さんには、
必ず、ガン治療で有名な病院での意見を聞いてもらうようにしています。
そして、現在の一般的なガン治療の実態を納得された上で、
標準的ではないガン治療を行なっていきます。
もし、このブログや拙著などで、私の考え方をお知りになり、
そのような考え方の治療を希望される患者さんがおられる時は、
先ず、「推奨される治療を行なった時と、無治療で診た時との差、および副作用」について、
しっかりと説明を受けて、
それに納得できなかった場合に、標準的ではない治療についてお尋ね頂きますようお願い致します。
本日は、がんセンターによるお粗末で、作為的な、詐欺のような、
セカンドオピニオン、インフォームドコンセントについて書きました。
以上 文責 梅澤 充



