先日、大学病院で診察を受けたら、
会計は210円だった。
ということをある患者さんから聞きました。
受診内容は、
検査の結果説明と、
今後の治療方針についてのインフォームドコンセントで、
20分ほどで終了したそうですが、
その医療費が210円!
本人3割負担ですから病院が受け取る診療報酬は700円です。
20分で700円!
1時間当たり2100円です。
病院という組織は、
薬剤師、看護師、技師、事務員その他大勢の職員で構成されています。
その中で患者さんから直接診療報酬を得ることができるのは医者だけです。
薬剤師や看護師、技師さんなどは、
それぞれ技術料というものがありますが、
すべて医者の指示が無ければ動くことはできません。
その医者が1時間働いて2100円です。
1時間あたりのすべての職員の時給を合計したならば、
2100円の100倍でも足りません。
勿論、その時間は他の医者も同様に働くのですから、
単純に1時間2100円にはなりませんが、
現在の日本の健康保険での、
診療報酬体系には、
大いに疑問を感じます。
昨夜、いっぱい飲みながらテレビを見ていたら、
深刻な、激務の麻酔科医不足を放映していました。
また、たらいまわしにされた救急患者死亡のニュースも流れていました。
今迄の医療行政を考えれば当然の結果だと思います。
今の日本の医療は本当に崩壊しかけています。
その最大の原因は積み重なった無策政治だと思いますが、
患者さんにも大きな原因はあるように感じます。
過去にも何回も書きましたが、
患者さんを見ていると、
しばしば感じる、すべての責任を他人に転嫁するという姿勢、
および、医療にはお金をかけたくないという日本人独特の感覚。
これらも医療崩壊の大きな原因の一つです。
先日、
「水にはお金をかけるけれど、医療には金を使わない日本人」
という内容のインターネット配信のコラムが出ていました。
自分の健康のために、
水道水ではなく、
高い水は購入するけれでも、
いざ、ご自身が病気になったとき、
その健康の源になるはずの医療にはお金をかけたくないという、
不思議な日本人の価値観が書かれていました。
日本国の健康保険は国民を守ってはくれません。
最低限度の医療を保障してくれているだけです。
ガンになったら、
「治らない患者さんにはエビデンスどおりの
お決まりのコースを辿り、文句無く、逝ってもらう」
ことだけを考えているとしか思えません。
「75歳以上の高齢者の主治医制度導入」
などは、まさに、
「もう先も短いのだから余計な治療にお金をかけずに早く逝ってください」
というような提案です。
姥捨て思想です。
切除不能、再発のガン患者さんに対しても、
同様の姿勢が露骨に感じられます。
患者さんから責任を転嫁されていることを医者が感じれば、
お国が決めたその方針に従がうのが一番安全ですから、
医者は患者さんにはお決まりのコースしか提示しません。
また、お金をかけたくないという患者さんに、
健康保険では認められていない治療を示唆することもしないはずです。
健康保険法は医療に貧富の差を無くすことを目的に制定されたはずですが、
現在では、
保険外や、輸入のクスリなどを使った自由診療などを併用すれば、
保険の枠を超えたさらに進んだ医療を受けることが可能です。
現実には冨の差による医療の格差は厳然と存在しています。
それは、私は個人的には資本主義社会では
ある程度は仕方のないことだと考えています。
しかし、経済的に恵まれていても、
日本のお粗末な健康保険を信じ込んでしまい、
せっかくのより優れた治療の機会を失ってしまう患者さんも
しばしば目にします。
患者さんが旅立たれた後に、
ご家族が来られ、
「もっと他にも治療の手立ては無かったのですか」
と聞かれることがあります。
いくらでも有ったけれども、
それは健康保険外の治療であり、
そのご希望は生前まったくされなかった。
という悲しいケースを今までたくさん見てきました。
現在の日本の医療の実態を冷静に理解して、
最善の治療を探してください。
以上 文責 梅澤 充
会計は210円だった。
ということをある患者さんから聞きました。
受診内容は、
検査の結果説明と、
今後の治療方針についてのインフォームドコンセントで、
20分ほどで終了したそうですが、
その医療費が210円!
本人3割負担ですから病院が受け取る診療報酬は700円です。
20分で700円!
1時間当たり2100円です。
病院という組織は、
薬剤師、看護師、技師、事務員その他大勢の職員で構成されています。
その中で患者さんから直接診療報酬を得ることができるのは医者だけです。
薬剤師や看護師、技師さんなどは、
それぞれ技術料というものがありますが、
すべて医者の指示が無ければ動くことはできません。
その医者が1時間働いて2100円です。
1時間あたりのすべての職員の時給を合計したならば、
2100円の100倍でも足りません。
勿論、その時間は他の医者も同様に働くのですから、
単純に1時間2100円にはなりませんが、
現在の日本の健康保険での、
診療報酬体系には、
大いに疑問を感じます。
昨夜、いっぱい飲みながらテレビを見ていたら、
深刻な、激務の麻酔科医不足を放映していました。
また、たらいまわしにされた救急患者死亡のニュースも流れていました。
今迄の医療行政を考えれば当然の結果だと思います。
今の日本の医療は本当に崩壊しかけています。
その最大の原因は積み重なった無策政治だと思いますが、
患者さんにも大きな原因はあるように感じます。
過去にも何回も書きましたが、
患者さんを見ていると、
しばしば感じる、すべての責任を他人に転嫁するという姿勢、
および、医療にはお金をかけたくないという日本人独特の感覚。
これらも医療崩壊の大きな原因の一つです。
先日、
「水にはお金をかけるけれど、医療には金を使わない日本人」
という内容のインターネット配信のコラムが出ていました。
自分の健康のために、
水道水ではなく、
高い水は購入するけれでも、
いざ、ご自身が病気になったとき、
その健康の源になるはずの医療にはお金をかけたくないという、
不思議な日本人の価値観が書かれていました。
日本国の健康保険は国民を守ってはくれません。
最低限度の医療を保障してくれているだけです。
ガンになったら、
「治らない患者さんにはエビデンスどおりの
お決まりのコースを辿り、文句無く、逝ってもらう」
ことだけを考えているとしか思えません。
「75歳以上の高齢者の主治医制度導入」
などは、まさに、
「もう先も短いのだから余計な治療にお金をかけずに早く逝ってください」
というような提案です。
姥捨て思想です。
切除不能、再発のガン患者さんに対しても、
同様の姿勢が露骨に感じられます。
患者さんから責任を転嫁されていることを医者が感じれば、
お国が決めたその方針に従がうのが一番安全ですから、
医者は患者さんにはお決まりのコースしか提示しません。
また、お金をかけたくないという患者さんに、
健康保険では認められていない治療を示唆することもしないはずです。
健康保険法は医療に貧富の差を無くすことを目的に制定されたはずですが、
現在では、
保険外や、輸入のクスリなどを使った自由診療などを併用すれば、
保険の枠を超えたさらに進んだ医療を受けることが可能です。
現実には冨の差による医療の格差は厳然と存在しています。
それは、私は個人的には資本主義社会では
ある程度は仕方のないことだと考えています。
しかし、経済的に恵まれていても、
日本のお粗末な健康保険を信じ込んでしまい、
せっかくのより優れた治療の機会を失ってしまう患者さんも
しばしば目にします。
患者さんが旅立たれた後に、
ご家族が来られ、
「もっと他にも治療の手立ては無かったのですか」
と聞かれることがあります。
いくらでも有ったけれども、
それは健康保険外の治療であり、
そのご希望は生前まったくされなかった。
という悲しいケースを今までたくさん見てきました。
現在の日本の医療の実態を冷静に理解して、
最善の治療を探してください。
以上 文責 梅澤 充



