手術は無事行うことができて、
肉眼的にはすべてのガンを取りきることができたものの、
再発確率の高いガンであり、
そのガンで術後3年、5年と生きていることができる確率の低いガンを
患った患者さんがセカンドオピニオンに来られました。
主治医からは、
そのガンが如何に予後の良くないものであるかを知らされ、
そのうえで、再発予防の抗癌剤治療を勧められています。
しかし、その提案されている抗癌剤治療には
再発予防効果についてのエビデンスはありません。
過去にも何回も書いていますが、
再発予防の抗癌剤治療では、
ガンの存在がまったく不明なのですから、
エビデンスだけが唯一の道標になります。
その治療を行ったグループと、
無治療のグループあるいは既知の治療を行ったグループとを
比較検討したデータが無ければ、
その治療を行うことが本当に得なのか否か分かりません。
もしかすると、
その治療を受けたら、
副作用だけで再発予防効果はまったく無く、
むしろその副作用により寿命を縮めてしまうかもしれません。
再発予防の抗癌剤治療では、
相手が見えないのですから、
エビデンスが絶対に必要です。
今回のセカンドオピニオンの患者さんと同様の方はよく見ます。
「主治医から再発予防の抗癌剤治療を勧められているけど、
その治療は受けた方がいいのですか?」
と、聞かれます。
そのような場合、
主治医に、
「その治療を受けた場合の再発率(または生存確率)と
受けなかった場合の再発率(または生存確率)ではどの程度違いますか」
とお聞きになられて、
その数字が何処から出されたものかも確認して、
そのうえで、その数字に納得されたなら、
その治療を受けるべきです。
その数字がハッキリしていないのであれば、
その治療は受けるべきではないと思います。
一般的に、
乳ガンや卵巣ガンなどの場合を除き、
大腸ガンや胃ガンで、
エビデンスの出ている再発予防の抗癌剤治療では、
患者さんが満足して、
「その治療を受けよう」と思うほどの、
治療群と無治療群の間の差は出ていません。
ほとんどの場合、
差が極めて僅か、
(治療効果は大きくはない)
という事実は知らされることなく、
その治療は執行されています。
一方、ガンの存在が確認されている場合の抗癌剤治療では、
エビデンスなど、
参考程度に考えれば十分だと考えています。
いくらエビデンスがあるといっても、
目の前の一人の患者さんに対してのエビデンスなど、
何処にも存在しません。
個々の患者さんに対して、
効果と副作用の両者を見比べれば、
何が最善の治療であるかは、
患者さんとガンそのものが答えを出してくれます。
そこで出された答えに従がって治療を行うべきです。
いくら素晴らしいエビデンスが出ていても、
それは、個々の患者さんすべてに当てはまるものではありません。
現在の一般的な抗癌剤治療では、
エビデンスが絶対に必要な再発予防治療の時には、
それを無視して、
逆に、エビデンスなんか要らないときに、
EBM(Evidence Based Medicine エビデンスに根ざした治療)EBM、
と、意味の無いお題目ばかり唱えて、
それから外れた、
個々の患者さんを診ていく治療は、
一切行われません。
「抗癌剤の量を減らしたら効果が無い」
「だからそんな治療はしない」
と言われます。
しかし、彼らは「そんな治療」はしたことがないのですから
効くのか否か知らないはずです。
彼らはエビデンスが無いから知らないのです。
「エビデンスの無い治療 = 効かない治療」
と決め付けています。
しかし、再発予防では平気でエビデンスの無い、
彼ら流に言えば「効かない治療」をしています。
副作用は必発であることは知っているのに・・・・
何か大きな矛盾を感じます。
以上 文責 梅澤 充
肉眼的にはすべてのガンを取りきることができたものの、
再発確率の高いガンであり、
そのガンで術後3年、5年と生きていることができる確率の低いガンを
患った患者さんがセカンドオピニオンに来られました。
主治医からは、
そのガンが如何に予後の良くないものであるかを知らされ、
そのうえで、再発予防の抗癌剤治療を勧められています。
しかし、その提案されている抗癌剤治療には
再発予防効果についてのエビデンスはありません。
過去にも何回も書いていますが、
再発予防の抗癌剤治療では、
ガンの存在がまったく不明なのですから、
エビデンスだけが唯一の道標になります。
その治療を行ったグループと、
無治療のグループあるいは既知の治療を行ったグループとを
比較検討したデータが無ければ、
その治療を行うことが本当に得なのか否か分かりません。
もしかすると、
その治療を受けたら、
副作用だけで再発予防効果はまったく無く、
むしろその副作用により寿命を縮めてしまうかもしれません。
再発予防の抗癌剤治療では、
相手が見えないのですから、
エビデンスが絶対に必要です。
今回のセカンドオピニオンの患者さんと同様の方はよく見ます。
「主治医から再発予防の抗癌剤治療を勧められているけど、
その治療は受けた方がいいのですか?」
と、聞かれます。
そのような場合、
主治医に、
「その治療を受けた場合の再発率(または生存確率)と
受けなかった場合の再発率(または生存確率)ではどの程度違いますか」
とお聞きになられて、
その数字が何処から出されたものかも確認して、
そのうえで、その数字に納得されたなら、
その治療を受けるべきです。
その数字がハッキリしていないのであれば、
その治療は受けるべきではないと思います。
一般的に、
乳ガンや卵巣ガンなどの場合を除き、
大腸ガンや胃ガンで、
エビデンスの出ている再発予防の抗癌剤治療では、
患者さんが満足して、
「その治療を受けよう」と思うほどの、
治療群と無治療群の間の差は出ていません。
ほとんどの場合、
差が極めて僅か、
(治療効果は大きくはない)
という事実は知らされることなく、
その治療は執行されています。
一方、ガンの存在が確認されている場合の抗癌剤治療では、
エビデンスなど、
参考程度に考えれば十分だと考えています。
いくらエビデンスがあるといっても、
目の前の一人の患者さんに対してのエビデンスなど、
何処にも存在しません。
個々の患者さんに対して、
効果と副作用の両者を見比べれば、
何が最善の治療であるかは、
患者さんとガンそのものが答えを出してくれます。
そこで出された答えに従がって治療を行うべきです。
いくら素晴らしいエビデンスが出ていても、
それは、個々の患者さんすべてに当てはまるものではありません。
現在の一般的な抗癌剤治療では、
エビデンスが絶対に必要な再発予防治療の時には、
それを無視して、
逆に、エビデンスなんか要らないときに、
EBM(Evidence Based Medicine エビデンスに根ざした治療)EBM、
と、意味の無いお題目ばかり唱えて、
それから外れた、
個々の患者さんを診ていく治療は、
一切行われません。
「抗癌剤の量を減らしたら効果が無い」
「だからそんな治療はしない」
と言われます。
しかし、彼らは「そんな治療」はしたことがないのですから
効くのか否か知らないはずです。
彼らはエビデンスが無いから知らないのです。
「エビデンスの無い治療 = 効かない治療」
と決め付けています。
しかし、再発予防では平気でエビデンスの無い、
彼ら流に言えば「効かない治療」をしています。
副作用は必発であることは知っているのに・・・・
何か大きな矛盾を感じます。
以上 文責 梅澤 充